靴の裏張りは自分でできる!やり方や注意点・タイミングを紹介

靴底の裏張りを自分でする 靴修理

靴底の裏張りは、靴修理のお店で張ってもらうのが一般的ですが、実は自分でも簡単に裏張りすることができるんです!

今回は、元靴修理で働いていた経験から、靴の裏張りを自分でする超簡単な方法や、裏張りのタイミングについて紹介します。

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そもそも靴の裏張りはしないとだめ?

靴の底にはゴムや革のソールがついているのに、さらに上から何かを貼る必要ってあるの?と思う人もいるかもしれません。

「靴を履く」ということは(浮いている人でもない限り)地面との接触が避けられず、どのような靴でも、履けば履くほど靴の裏はすり減ってしまいます。

靴底に使われている素材や厚みは靴によって異なりますが、 基本的に以下のような靴底であれば裏張りしておくのがおすすめです。

・滑りやすい靴底
・靴底の溝が浅い
・薄いレザーソール
・ヒールの高い靴

逆に、もともとの靴底の素材にグリップ力があり、溝がしっかりと刻まれている靴であれば、裏張りをする必要はありません。

ただ、薄いレザーソールやブランドのハイヒールなどは、靴底の減りが早いため靴が傷みやすくなります。

さらに靴底が薄くなってくると地面の硬さがダイレクトに足裏に伝わるため、疲れの原因にもつながります。

裏張りはゴム製でできたシートを貼り付けるので、薄くてもクッション性を高めることができますよ。

自分で裏張りする簡単な方法

Line your shoes yourself

自分で裏張りする方法とは、市販されている裏張り用のステッカーを靴底に貼るだけです。とても簡単で靴修理店にもっていくよりも安くできます。

簡易的な方法ではありますが、靴底を守る役目はしっかり果たしてくれるので、やらないよりは全然良いです。

下記のような両面テープでペタッと貼るタイプの裏張りを使うのが一般的で、靴底よりもサイズが小さいので見た目にも影響せず貼り付けることができます。

メンズ用の裏張り▼

レディース用の裏張り▼

自分で裏張りする時は、紙ヤスリで靴底をやすって平らにし、両面テープがついたゴムシートをペタッと貼り付ければ完成です。

「え?ヤスリで靴を削るの?!」と思った人もいるかもしれませんが、靴修理店で裏張りする場合も必ず靴底を削ります。

両面テープは細かな凹凸があるとはがれやすくなるので、ヤスリで靴底の面を平らにして、削りカスはしっかり取り除いておきましょう。

ちなみに、靴修理店でも使うような本格的な本格的な半張りキットも販売されていますが、個人的にこちらはおすすめできません。

というのも本格的な半張りキットの場合、靴のサイズよりも貼り付けるゴムのサイズが大きいので、靴の形に合わせてカッターでゴムを切らなければなりません。

半張り用のゴムをカッターで綺麗にカットするのは、初めての人にはとても難しい工程です。(修理のプロでも、ゴムを少し温めて回数を重ねないと綺麗に切れません)

自分で裏張りをする時は、靴底の断面をきれいに整えることは難しいため、靴底よりも小さな裏張り用のゴムシートを使う方が良いです。

靴の裏張りは100均で売っている?

靴の裏張りができる修理キットは、100均でも売っています。靴修理店で裏張りをすると、2,000円〜3,000円程度するので、それが100円で済めば嬉しいですよね。

実際にダイソーやセリアなどでは、靴底につける裏張り用のゴムシートが販売されていますが、個人的には先ほど紹介したような、シューメーカーが出している商品の方がおすすめです。

100均の裏張りゴムでも大丈夫な場合ももちろんあるとは思うのですが・・

靴修理店でたくさんの靴を見てきた経験からすると、100均で売っている裏張り用の商品はゴムの柔軟性があまりなく、ポロポロと劣化しやすい素材を使っている感じがします。

また、両面テープの質もあまりよくないケースも多く、夏の暑い日に地面の熱で接着剤が溶けて「グニャっ」となってしまった裏張りを見たことがあります。

できれば数百円高くても、シューメーカーが出しているちゃんとした裏張りのゴムを購入する方が良いと思います。

※一口に100均といっても、商品によって製造メーカーや素材などは違うので、参考程度にしてください。

靴の裏張りのタイミングは?

靴の裏張りのタイミングは、個人の好みによって異なりますが、

・レザーソール
・靴底が薄い
・大切に長く履きたい

という靴には早めにしておくのがおすすめです。ペタッと上から貼るだけの裏張りなら靴へのダメージもなく、地面との摩擦から守ってくれるので、長持ちしやすくなります。

削れてしまった靴底を元に戻すことはできないので、「できるだけ長く履きたい」という人は、新品の状態や下ろしたてのタイミングに貼っておきましょう。

(靴底が接着剤がつきにくそうな素材であれば、少し履いてから貼る方が良いかもしれません)

また、履き込んだ靴でも裏張りすることは可能です。裏張りは、滑り止めと靴底の補強の両方の役割をしてくれるので、「靴底が薄くなってきた」というタイミングで貼るのもOKです。

個人的には大切にしたい靴やレザーソールの靴は、履く前に裏張りします。新品の状態で貼っておけば、裏張りが靴底の代わりをしてくれるので、アッパー(甲革)さえ大丈夫ならずっと履き続けることができますよ。

自分で裏張りしてみよう!と思っている人は、ぜひペタッと貼るだけの裏張りで靴底を摩擦から守りましょう^^

気になる人は、ぜひチェックしてみてください。

メンズ用の裏張り▼

レディース用の裏張り▼

靴の裏張りは自分でできる!やり方や注意点・タイミングを紹介まとめ

靴底の裏張りは自分でも簡単にできます。もし裏張りに失敗した!という場合でも、両面テープであれば簡単にはがせますし、靴へのダメージもほぼありません。

裏張りすることで滑り止めになり、クッション性も高まるので、気になる人は試してみてくださいね。

この記事を書いた人
leathernokoto

日本で唯一の「女性だけ」の靴修理店で3年働いていました。

休みの日も工房で製造方法を教えてもらい、革靴にどっぷりと浸かった青春(?)時代。

退職後は靴製造で1年働き、その後は革財布やバッグを作るオリジナルブランドを立ち上げました。

このブログでは、革靴に関する悩みやちょっとした小話などを発信しています。

自分もまだ知らないことがたくさんある、レザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っています。

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