革靴の保管にはシューキーパー(シューツリー)を入れておくと良いと言われますよね。
サラリーマンや革靴好きの男性なら、「シューキーパーを入れて長持ちさせよう!」と考える人も多いと思います。
たしかに、履きジワを伸ばせたり手入れがしやすくなったりと、シューキーパーを入れるメリットはたくさんあります。
しかし、「シューキーパーは何日くらい入れるのが良いのか?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、
・いつ入れるのがベスト?
などの『シューキーパーの使い方』を詳しく紹介していきます。シューキーパーの使い方でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
関連記事革靴にシューキーパーはいらない?逆効果になるって本当?シューキーパーは入れっぱなしでも良い?
結論からいうと、シューキーパーは入れっぱなしでも良いです。ただし、なかには入れっぱなしにすると型崩れする場合もあるので注意が必要です。
というのも、そもそもシューキーパーを使う理由は、
・革のシワを伸ばして形を整える
の2つの効果を得るためです。足は1日でコップ1杯分の汗をかくと言われています。また、革靴は歩くたびに折り曲がるので、一日でかなりの負担がかかります。
履いたままの革靴を放置すると、靴の中が臭くなったり革靴が反り返ったりして、見た目も履き心地も悪くなってしまいます。
シューキーパーは革靴の湿気や臭いをとり、疲れた革靴を元に戻す手助けをしてくれるアイテムなので履いていない間は、入れっぱなしでOKといえるのです。
簡易スプリング式は、入れっぱなしNG
上記のようなプラスチック製や木製の簡易スプリング式のシューキーパーは、入れっぱなしNGです。
簡易スプリング式のシューキーパーは構造上、甲の上方向とカカトの一部分に集中的に力がかかります。そのため、このタイプのシューキーパーを入れっぱなしにすると、ソール(底)方向に反り返ってしまう可能性があります。
関連記事靴に合うシューキーパーの選び方を解説|おすすめ5選も紹介
シューキーパーはいつ入れる?
シューキーパーを入れるタイミングは、
・脱いだら、すぐに入れる
・少し時間をおいて、就寝前や翌朝になってから入れる
の2つで人それぞれですが、どちらも大きな差はないようです。
ただし、脱いだ直後は靴の中の湿度が高くなっています。木製のシューキーパーに消臭効果などが期待できるとはいえ、あまりにも湿気っている靴の中に詰め物をすると、汗の蒸発をさまたげることになります。
「脱いですぐに入れる」という人もいますが、革靴の蒸れがひどいときは、少し湿気を飛ばしてからシューキーパーを入れる方が良さそうです。
また、プラスチック製または木製でも『ニス塗装仕上げ』の場合は、シューキーパーに吸湿性がないので、一晩程度置いてからシューキーパーを入れるほうが良いでしょう。
シューキーパーの使い方
シューキーパーの使い方を、画像付きで手順紹介します。今回は、靴全体にバランスよくテンションがかけられるダブルチューブタイプを例として使います。
①つま先方向へ、シューキーパーを押し込むように入れる
②つま先まで入ったら、スプリングを縮めるように軽く力をいれて、かかとの内側に入れます。
③かかと部分の内側に、シューキーパーのかかと部分のパーツを当てれば完了です。
④靴の甲の部分を触って、シューキーパーが靴の内部にキチンと収まっているかを確認します。軽く触ってみてズレていたら、位置を修正します。
シューキーパーを使う際の注意点
シューキーパーは便利なアイテムですが、その反面、使い方を間違えると型崩れしたりサイズが大きくなったりすることもあります。
せっかくシューキーパーを使ったのに、革靴を傷めてしまっては元も子もありません。以下に、シューキーパーを使う際の注意点をまとめました。
サイズ選びを慎重にする
シューキーパーは、革靴にフィットしたものがベストです。シューキーパーにはさまざまな形・大きさなどの種類がありますが、入れたときに靴の形が変形したり、ソール側に反り返ってしまうものはNGです。
また、サイズが大きすぎると革が伸びる、サイズが小さすぎると革靴の履きジワを伸ばせないなど、シューキーパーを入れる効果が低くなってしまいます。
靴によっては『ほどよいテンション』を選ぶのが難しいこともあるかもしれません。もしお店に行くことができれば、試しに入れてから購入する方が確実です。
シューキーパーを売ってるお店に行くのが難しい人は、サイズ(寸法)をしっかりと確認しておきましょう。シューキーパーの選び方を以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
関連記事靴に合うシューキーパーの選び方を解説|おすすめ5選も紹介無理やり入れない
シューキーパーを入れるときは、
・かかとの内側をこすらない(内側の革が傷みます)
・履き口を潰さないようにいれる
ことに注意しましょう。無理やりシューキーパーを入れると、革靴を傷める原因となります。
新品の革靴には、少し履き込んでから入れる
新品の革靴は、革が馴染んでいない状態になっています。硬い革にシューキーパーを入れっぱなしにすると、サイズや履き心地が変わる可能性があります。
買ったばかりの革靴は3〜5回程度履き込んでから、シューキーパーを入れるようにする方が良いでしょう。
濡れている革靴には乾かしてから入れる
雨で濡れたままの革靴に、すぐにシューキーパーを入れるのはNGです。
木製のシューキーパーには除湿性はありますが、吸水まではできません。雨で濡れたままの革靴にシューキーパーを入れておくと、十分に乾燥ができず、靴の内側にカビが発生する原因になります。
必ず日陰干しで乾燥させて、オイルを塗り込むなどのケアをしてから、シューキーパーを入れるようにしましょう。
濡れた革靴の乾かし方を以下の記事で紹介しています。
関連記事雨に濡れた革靴の手入れ方法|雨染みができたときの対処はコレ!長期間の保管では、たまに外して陰干しする
オフシーズンの革靴など、3カ月以上履いていない靴は、ときどきシューキーパーを外して、風通しがよい場所で陰干しするとよいです。
シューキーパーの水洗いはNG
木製のシューキーパーが汚れてきたからといって、水で洗うのは避けましょう。木製のシューキーパーを水で洗うと、木が乾燥するときにひび割れたり、木が反って変形することがあります。
シューキーパーが汚れてきたら、タオルなどで拭き取るだけで大丈夫です。
シューキーパーの手入れも忘れずに!
シューキーパーを長く使っていると、「汚れが目立つ」「香りや脱臭効果がなくなった」「スプリングが弱くなってきた」などの傷みがでてきます。
木製のシューキーパーの場合は、表面を紙やすりで削ると汚れが落ち、香りも復活します。スプリングが弱くなったときは、シューキーパーの寿命ですので、買い替えを検討しましょう。
ただし、木製のシューキーパーであっても、ニス塗装仕上げの場合は紙やすりを使わないようにしましょう。(ニスが剥がれてしまいます)
シューキーパーは入れっぱなしでも良い?いつ入れる?使い方を詳しく解説!まとめ
シューキーパーは、革靴をキレイに履き込むためには必須のアイテムです。革靴のニオイや型崩れを防止してくれ、履きジワを伸ばしてキレイな形を維持してくれます。
シューキーパーを上手に使って、お気に入りの靴を長く楽しみましょう!
関連記事靴に合うシューキーパーの選び方を解説|おすすめ5選も紹介
コメント