靴に合うシューキーパーの選び方を解説|おすすめ5選も紹介

シューズキーパーの選び方 メンズシューズ

革靴を保管するときに使うのが、シューキーパー。シューツリーと呼ばれることも多くあります。

シューキーパーを使うか使わないかは好みにもよりますが、「革靴を大切にしたいから、シューキーパーを使ってみたい」という人も多いのではないでしょうか?

しかし、シューキーパーは各メーカーからさまざまな素材や形が販売されているので、どれを選べば良いのかわからない・・と悩みますよね。

この記事では、革靴に合わせたシューキーパーの選び方を、画像付きでわかりやすく説明します。ぜひ参考にしてください。

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シューキーパーの選び方のポイント3つ

シューキーパーを使う最大のメリットは、革靴の形を整えて革のシワを伸ばしてくれる効果が得られることです。

逆に言えば、合わないシューキーパーは革靴を痛めかねません。ここではまず、手持ちの革靴に合うシューキーパーの選び方を3つ紹介します。

ポイント①サイズ

当然ですが、シューキーパーは革靴の中に入れて使うアイテムです。そのため「正確なサイズが選べるかどうか?」が重要な要素となります。

きつすぎず、ゆるすぎず、革靴にフィットするシューキーパーを選ぶには、革靴とシューキーパーのサイズをしっかり確認すること。

靴よりシューキーパーが大きいと、靴が伸びてサイズが変わってしまいますし、逆に小さすぎるとシワが伸びず、入れている意味がありません。

長さ(つま先からカカトまで)と横幅(親指の付け根から小指の付け根の幅)を、とくに気をつけて選びましょう。

ポイント②素材

シューキーパーの素材には次のような種類があり、それぞれ特徴が違います。目的や使い方に合わせた素材のシューキーパーを選ぶことも、革靴を長持ちさせるうえで重要なポイントとなります。

シューキーパーの代表的な素材は、「木」と「プラスチック」の2つです。それぞれのメリットとデメリットを以下にまとめました。

素材メリットデメリット
木製・吸湿性が高い
・脱臭性がある
・重い
・値段が高い
プラスチック製・安い
・軽い
・持ち運びやすい
・吸湿性がない
・脱臭性がない
・形を維持する能力がやや低め

また、木製のシューキーパーは、木の種類によって特徴がそれぞれ異なります。木の種類別の特徴は以下のとおりです。

木の種類メリットデメリット
シダー材・香りがいい
・虫やカビを防ぎやすい
やや劣化しやすい
ブナ材・頑丈
・湿気による変形が少ない
・やや重い
・やや価格が高め
カバ材価格が手頃劣化しやすい

一般的に、革靴には木製のシューキーパーを選ぶ人が多いです。ただ、ニスを塗って仕上げているシューキーパーは一部の高級品以外、吸湿性がほとんどありません。

足がムレやすいなど吸湿性を重視したい場合は、「無垢仕上げ」か「オイル塗装」のシューキーパーを選ぶとよいでしょう。

ポイント③構造

シューキーパーは、つま先部分のパーツと、かかと部分のパーツの2つがつながっている構造です。選ぶときには、「タテ(つま先からカカト)」と「ヨコ」の構造の違いで選びます。

商品によってつま先部分とカカト部分のつなぎ方が違うので、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

タテ(つま先からカカト)

【スプリング式】

スプリング式は、つま先部分のパーツと、カカト部分のパーツが金属製のスプリングでつながっているタイプです。一般的に使われている形で、いろいろな靴のサイズにフィットしやすいのが特徴です。

スプリング式には以下の2種類あり、それぞれ力のかかり具合が異なります。

【金属製のスプリングそのままのタイプ】

【つま先とカカト部分が金属製のチューブでつながっているタイプ】

この2つのタイプを選ぶときの注意点としては、

・ローファーにはあまり適してない
スプリングそのままのタイプは、長期間の保管には向かない

ことです。
スプリング式のシューキーパーは、テンションを調節できないため、力がかかりすぎることがあります。

【ネジ式(ヒンジ式)】


ネジ式は、つま先部分のパーツと、かかと部分のパーツのスペースを、ネジで微調整できる構造になっています。

靴のサイズにピッタリとあわせることができ、余分なテンションがかからないのが特徴。テンションに弱い、ローファーなどにも使えるシューキーパーです。

ヨコ

シューツリーの種類

ヨコ方向はシューキーパーのつま先側のパーツに割れ目が入っているか、一体になっているかでテンションのかかり方が異なります。大きく以下の3つに分けられます。

〇フルラスト(画像左)
つま先側のパーツが、靴の甲の部分と同じような形状をしています。

プラスチック製のシューキーパーや、高級靴の専用シューキーパーに多い形です。革靴のサイズ、ウィズ、形状にピッタリ合うとベストです。

〇サイドスプリット(画像真ん中)
つま先部分のパーツの、小指あたりが割れている形です。靴の甲の部分の左右方向だけでなく、甲の上下方向にもテンションをかけられるので、つま先のシワをキレイに伸ばしたいときに最適です。

悩んだときは、このサイドスプリットがおすすめです。

〇ハーフラスト(画像右)
つま先部分のパーツが、真ん中で半分に割れている形です。

靴の内側から左右の外側に向かってテンションをかけられるので、革靴のつま先部分のシワ対策に向いています。

革靴の甲の部分のヨコ方向へのテンションがありますが、甲の部分の上下へのテンションはあまりありません。

シューキーパーのサイズの選び方を詳しく解説!

ここからは、シューキーパーを選ぶうえで1番大切なサイズ選びについて深掘りしていきたいと思います。

シューキーパーには、いろいろな大きさや形状があるので、手持ちの革靴にぴったり合うものを探すのは意外と難しいもの。以下の4点を気をつけて選びましょう。

・タテの長さ
・甲
・ウィズ
・かかと

それぞれ詳しく紹介していきます。

タテの長さ

シューキーパーのサイズ選び
シューキーパーにはそれぞれサイズ表記があるので、入れたい革靴のサイズに合うものを選ぶのが基本です。もしシューキーパーを入れて革靴の中央が反ってしまう(土踏まず部分が持ち上がってしまう)場合は、タテの長さがキツすぎます。

逆に、シューキーパーのカカトが、靴のカカトまで届いていないものは小さすぎます。つま先を入れた状態でカカトを押し込み、強すぎず弱すぎずのテンションがかかっている状態がほどよい長さとなります。

金具を持ち上げてもカカトが落ちない程度ならOKです。

革靴にフィットするシューキーパーは、できれば試着するのがベストです。

ネットでも購入できますが、サイズ・口コミなどをしっかりチェックしてくださいね。

シューキーパーを入れた状態で甲の部分を押してみて、靴の甲の高さとシューキーパーの高さを確認します。

シューキーパーの甲の部分が革靴よりも高すぎると、触ったときにパツンパツンになっています。

逆に小さいシューキーパーの場合は、ゆとりが多すぎてペコペコと凹んでしまいます。シューキーパーを入れた状態で、革が張りすぎず緩みすぎないものを選びましょう。

ウィズ

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ウィズとは足囲のことで、親指の付け根から小指の付け根までをグルっと1周囲った長さになります。

つま先が分かれているタイプの「ハーフラスト」や「サイドスプリット」であれば、バネでテンションをかけてくれるので、自然に本来の形がキープできます。

ウィズがキツすぎるとパンパンになり、革が伸びる原因になります。靴のサイド部分を軽く押して、革靴が沈まないようにフィットしているかを確認します。

かかと

シューキーパーのサイズ合わせ

かかと部分が大きすぎると、かかとの内側のカーブを外側に押し広げるようにテンションがかかるので、かかと部分のフィット感が悪くなってしまいます。

かかと部分がちょうど合うか、少し狭めにシューキーパーが入っている状態がベストです。

おすすめのシューキーパー5選

シューキーパーは、100均ショップから高級専門メーカーまで、色々な商品が販売されています。値段も安いものから20,000円くらいの高級品まで、さまざまです。

ここからは、人気の高いシューキーパーから高級ブランドまで、おすすめの7選を紹介いたします。

Sleipnir(スレイプニル)

シューキーパーの定番ブランドで、日本のシューケアグッズ会社がブランド展開しています。

トラディショナルモデルは、つま先が丸めのラウンドトゥや甲高など、日本人の足の形にあった形状です。REGAL(リーガル)などの日本ブランドのほか、ALDEN(オールデン)、Paraboots(パラブーツ)、JalanSriwijaya(ジャラン スリウァヤ)などのブランドの革靴にフィットします。

ヨーロピアンモデルは、ロングノーズや、ウィズが細めの革靴に合います。Santoni(サントーニ)、MAGNANNI(マグナーニ)などにおすすめです。

サイズ展開は0.5センチ刻みで、ショップにもよりますが価格は6,000円〜7,000円前後で購入可能です。

Natural Stuff(ナチュラルスタッフ)

レッドシダー素材の無垢仕上げの定番品で、価格も3,500円前後と手軽です。サイズ展開は1センチ刻み。前後の調整幅は約2㎝、つま先の調整幅は約5mmありますので、いろいろな靴に対応します。

シューキーパ自体がやや小ぶりサイズ感になるため、靴よりもワンサイズ大きめのシューキーパーを選ぶ人も多いです。

MARKEN(マーケン) シューキーパー

アメリカにあるシューキーパーのメーカーであるMARKEN(マーケン)のシューキーパーです。香りがよいといわれるアロマティックシダーの定番型です。サイズ展開は、S、M、Lとシンプルで、価格も4,000円前後と手軽です。

コロニル アロマティックシダーシューツリー

ドイツのレザーケアグッズの老舗COLLONIL(コロニル)社のシューキーパーです。アロマシダー材を使用したハーフラスト形状で、いろいろな靴に使えます。サイズ展開は、S、M、Lの3種類で、値段も3,000円~4,000円前後とお手頃ですので、気軽に購入できます。

LA CORDONNERIE ANGLAISE(ラ・コルドヌリ・アングレーズ)

高級シューキーパーのブランドの1つである、LA CORDONNERIE ANGLAISE(ラ・コルドヌリ・アングレーズ)は、フランスのシューケアグッズメーカーであるPerfecta(パーフェクタ)社のブランドです。

高級靴の製造で使われる木型のフィット感と、フランス産のブナ材を、吸湿性がある特殊なニスで仕上げた美しさは、高級感抜群。靴の専門業者からも評価が高く、価格も13,000円〜20,000円前後です。

靴のデザインにあわせて、ブーツ専用を含め全部で9種類の形があり、サイズ展開も0.5センチ刻みです。

定番型のモデルFA85Sは、John Lobb(ジョンロブ)やEdward Green(エドワードグリーン)などの幅広いブランドに対応しています。

同じく定番のモデルEM260Sは甲高・幅広の形状なので、Tricker’s(トリッカーズ)やParaboots(パラブーツ)など丸めのぼってりしたデザインの革靴に馴染みます。

靴に合うシューキーパーの選び方を解説|おすすめ5選も紹介まとめ

シューキーパーは、靴のデザインにあわせて、数多くの種類があります。自分のお気に入りの革靴にフィットするシューキーパーを選ぶには、実物をあわせてみることがベストです。

専門店で相談したり、返品交換可能な店舗で注文することで、シューキーパー選びの失敗は少なくなります。

お気に入りの靴にピッタリのシューキーパーを入れておき、いつも整った表情の靴とお出かけしましょう。

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この記事を書いた人
leathernokoto

日本で唯一の「女性だけ」の靴修理店で3年働いていました。

休みの日も工房で製造方法を教えてもらい、革靴にどっぷりと浸かった青春(?)時代。

退職後は靴製造で1年働き、その後は革財布やバッグを作るオリジナルブランドを立ち上げました。

このブログでは、革靴に関する悩みやちょっとした小話などを発信しています。

自分もまだ知らないことがたくさんある、レザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っています。

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