新品のレッドウィング、楽しみに履いてみたら革の硬さにびっくりする方も多いのではないでしょうか?
革が硬いと靴擦れをおこし「痛くて履けない・・」なんてことになりかねません。レッドウィングは多くの人が最初に靴擦れすることで有名で、
一刻も早く革を柔らかくしたい!!
と思う人も多いはずです。
そこで今回は、硬いレッドウィングを柔らかくする方法を紹介します。
履き慣らし期間や靴擦れ対策についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

レッドウィング以外のエンジニアブーツにも使える方法です!
▼関連記事▼
レッドウィングは時代遅れでダサいって本当?口コミから検証してみた
レッドウィングを柔らかくする方法
ワークブーツのなかでも特に人気の高いレッドウィング。
ですが、厚くて硬い革を使っているため、新品をそのまま履くと高確率で靴擦れします。
とくに履き始めに痛くなる部分は・・
- 足の甲部分
- 親指・小指部分
- カカト
- くるぶし
- すね
- アキレス腱
などなど。
ものの数分履いて出かけただけで、「痛すぎて、まるで苦行」と感じる人も少なくありません^^;
とはいえ、レッドウィングは足に馴染むまでの期間は比較的短い方で、2〜3ヶ月程度で足に馴染むケースも多いです。
一度馴染むと”自分だけの相棒”へと育つのも確かなので、履き始めの硬さをグッとこらえていきましょう!
レッドウィングの革が硬い理由
そもそも、なぜレッドウィングの革はこんなに硬いのでしょうか?
その理由として考えられるのが、外部からの衝撃や摩耗に耐えられるようにするためです。
もともと、レッドウィングのようなワークブーツは、過酷な作業環境で履かれることを前提として作られています。
そのため、アッパーの革にも靴底のゴムにも分厚いものが使われているのです。
レッドウィングのアッパーに使われている革はとても分厚く、最初のうちは足に馴染んでいないため、歩くたびに足首や甲に食い込むような感覚が出やすくなります。
さらに、ソール部分には厚みのあるゴムや素材が使われており、屈曲性が低く、最初は底がほとんど曲がりません。
「ソールが曲がらない」ということは、足の動きにソールがついてこず、甲の革が足首にあたりやすくなる原因となります。
こうした硬さは、履き始めには少し苦労するポイントではあるものの、じっくりと時間をかけて履きならしていくことで、次第に自分の足にぴったりと馴染むようになります。
レッドウィングを柔らかくする方法
次に、レッドウィングを柔らかくする方法を3つ紹介します。
グッズを揃える必要はありますが、足が痛くて履けない方、早く柔らかくしたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
幅伸ばし用のスプレーを使う
靴の中に塗り込んで革を柔らかくする、泡状のスプレーです。サフィールというシューズケアのメーカーの商品のため、高い効果に期待できます。
実際に「まるで魔法のスプレー」「本当に伸びた」という口コミも多く、靴の中に吹きかけることから、革がシミになる心配もありません。
ただ、この商品だけでは伸びなかったという声も多数みられるので、あとで紹介する「ブーツ用のシューズストレッチャー」と併用して使うのがおすすめです。
少し伸ばしたい程度であれば、この商品をブーツの中に塗った状態で履いたり、ペットボトルを入れて内側から押したりすると、今より柔らかくなるはずです!
オイルで革を柔らかくする
硬い革を柔らかくするためには少し多めのオイルを塗り込む方法が有効ですが、ここでミンクオイルを使うのは危険です、、!
というのもミンクオイルは高温多湿の日本ではカビが生えやすく、とくに履き始めの「オイルを多めに塗る」場合は使わない方が無難。
では、ミンクオイルの代わりに何を使うのか?というと、このビーズエイジングオイルです。
ビーズエイジングオイルはミツロウが主成分で浸透がよく、ミンクオイルほど油っぽくないのが特徴。
ベタつきが少なくサラッと仕上がるので、塗り込んで革を柔らかくするのに向いているオイルとなります。
ブーツ用のシューズストレッチャーを使う
先ほど紹介した、革を柔らかくするスプレーやオイルと一緒に使いたいのが、こちらのシューズストレッチャーです。
シューズストレッチャーは、靴の中にセットして内側から物理的に革を押すことで、靴の幅を広げる道具です。
このシューズストレッチャーは、
- 前後
- 左右
- 甲
と全方向に対応しているのでとてもおすすめです。さらに、特に痛い場所には”ダボ”と呼ばれる小さなパーツをつけることで、ピンポイントに革を伸ばすことができます。
「ストレッチャーのサイズは、靴より少し小さめを選んだほうが良い」という声もあるので、口コミを参考に靴のサイズと照らし合わせて選んでみてくださいね!
AmazonAmazonでシューズストレッチャーを見てみる>>

ストレッチャーを使って革を伸ばす方法は、一般的な靴修理店でも使われている方法なので、試してみる価値ありです!
レッドウィングを柔らかくする手順
ここでは、オイルを使ってレッドウィングを柔らかくする方法を紹介します。
手順自体はとても簡単で、ビーズエイジングオイルを当たる部分に塗るだけです。
【手順】
①指もしくはブラシにビーズエイジングオイルをとり、足の当たる部分に円を描くように塗り込む。
②ブラッシングする
③ストレッチャーをセットする
④2日ほど置いておく
⑤サイズと革の柔らかさを履いて確認する

ビーズエイジングオイルを塗ったあと5分ほど置いて、表面に残ったオイルをウェス(布)で拭き取ってくださいね!
ストレッチャーがなければ新聞紙を入れてもOKですが、表面がボコボコにならないように気をつけましょう。
また、革を柔らかくするオイルやスプレーを塗った後、靴の内側から外に向けて指で強く押すと、その部分の革が伸びます。
革によって元に戻ることもありますが、シューズストレッチャーも新聞紙もない場合は、指で押す方法も試してみると良いかもしれません。
レッドウィングはデリケートクリームで柔らかくなる?
上記のようなデリケートクリームを持っている人も多いと思います。
デリケートクリームは浸透性が非常によく、レッドウィングの革も柔らかくしてくれそうな感じがしますよね。
実際、レッドウィングにデリケートクリームを塗った場合、一時的に柔らかくなる効果は見込めます。
しかし、デリケートクリームの8割は水分といわれており、時間が経つと”揮発”してしまいます。
薄い革なら柔らかくなる可能性はありますが、レッドウィングに使われているような硬い革には、かなり多めに塗らないと効果が出にくいかなと・・
デリケートクリームを使うなら、先ほど紹介した下記のようなスプレーを使う方が効果に期待できると思います。
ちなみに、イギリスのシューケアブランド「ダスコ」のストレッチスプレーも評価が良いです。どちらも有名かつ人気のブランドなので、好みで選ぶと良いと思います!
レッドウィングの慣らし期間とやり方紹介
レッドウィングには、新品を履き慣らすための”慣らし期間”というものが存在します。
革が硬くて足が痛くなる場合は、最初の1ヶ月程度は長時間履かないようにして、少しずつ足に馴染ませていきましょう。
以下で、レッドウィングの履き慣らす手順を紹介します。
①家の中で履いてみる
もし家の中で履いた時に足が痛くなる場合、外に履いていくのはまだ早いと考えられます。
最低でも、1週間以上は家の中や敷地内で履いて歩いたり屈伸運動をしたりして、革を馴染ませましょう。
家の中で履いても足が痛くならない状態まで馴染めば、次の段階に進みます。
②家の近所を歩いてみる
家から10分程度のコンビニやスーパーに歩いて行ってみましょう。
慎重すぎでは?と思う人もいるかもしれませんが、本当に足が痛くなったら10分も歩いていられない状態になってしまいます・・
近所が問題なく歩けるようになったら、徐々に距離を伸ばしていきましょう。
レッドウィングは馴染めば履きやすくなるものの、慣らし期間を設けずにいきなりデートやお出かけに履いていくと本当の意味で痛い思いをすることになるので注意してくださいね!
レッドウィングの靴擦れ対策
足に馴染むまでのレッドウィングは、痛すぎて履くのが苦痛に感じたり、足が麻痺することもあります。
せっかく何十年も履けるいいブーツなのに、足に馴染む前に「痛いから履きたくない」と諦めてしまってはもったいないですよね。
そこで、足に馴染むまでの期間耐えられるように靴擦れ対策をしっかりして、できるだけ足へのダメージを軽減させましょう!
レッドウィングの靴擦れ対策①登山用の靴下を履く
登山では長時間カカトの硬い靴を履いて色んな道を歩くため、靴擦れしないように厚手の靴下を履くのが基本です。
レッドウィングを履くときも、厚手の靴下を履くことで足と靴の間の摩擦が減り、靴擦れを防止する効果に期待できます。
ただ、気をつけたいのが「蒸れにくい靴下を選ぶこと」です。
汗は靴の臭いやカビの原因となるので、できるだけ通気性のよい靴下を選ぶことが大切です。

特にオイルレザーのレッドウィングはカビが生えやすいので注意です!
レッドウィングの靴擦れ対策に合いそうな靴下を色々調べたなかで、おすすめだと思える商品をいくつか紹介します。
自衛隊員の声から生まれた!厚手クッションがついた破れにくい靴下
こちらの靴下を作っているガッツマンは、自衛隊員の「長い行軍(軍隊の行進のこと)に耐えられる靴下が欲しい」という声から生まれたブランドです。
足裏の形状を考慮した特殊なパイルが特徴的で、つま先やカカト、足首に厚みを持たせています。
もとのサイズ感にもよりますが、靴擦れがひどくてレッドウィングを履くのがつらい・・という人はチェックしてみてください。
登山ソックスの定番!厚手で重ね履きにも最適
日本の老舗靴下メーカー「HALISON(ハリソン)」のマウンテンソックスです。ウール素材を使用し、防寒・保温性が高く冬はもちろん夏に履いても蒸れにくい仕様。
ざっくりとした太番手のローゲージ(あらい編み方)なので、重ね履きに最適です。
とくにエンジニアブーツにおすすめで、インナーに手持ちの靴下を履き、その上からこちらのソックスを重ねて履くと靴擦れ&防寒対策になります。
ウール素材は保温性だけでなく、通気性をよくするためにも使われるので、「暖かいけど蒸れない」という点も◎
【おまけ】レッドウィングの靴擦れ対策|キズパワーパッドを貼っておく
すでに靴擦れをしている人はもちろんですが、「痛いけどまだ靴擦れはしていない」という人にもおすすめなのが、キズパワーパッドを貼っておく方法です。
靴擦れ防止用のキズパワーパッドは面積が広く厚手なので、レッドウィングとの摩擦を軽減してくれます。
クッション性が高いキズパワーパッドを使ったら、薄いタイプの絆創膏には戻れないと思うほど。
すでに靴擦れしている場合は、傷の治りも早くなるので一石二鳥です。
硬いレッドウィングを柔らかくする際の注意点
硬いレッドウィングを柔らかくする際、いくつか注意したいポイントがあります。
「伸びた革は戻らない」のが基本のため、やりすぎないようにするのが最大のコツですが、ここでは、具体的に気を付けたいポイントを4つ紹介します。
一度に大量のオイルを塗らない
柔らかくしたい一心で、保革オイルを一気に塗り込みたくなる方もいるかもしれませんが、実は逆効果なんです。
レッドウィングに使われているオイルレザーは、すでに油分が染み込んでいる状態。必要以上にオイルを塗ると、型崩れやカビの原因になります。
一度で柔らかくするのではなく、期間を開けて少しずつ柔らかくすることを意識しましょう。
熱で無理やり柔らかくしない
ドライヤーやヒーターを使って革を温め、柔らかくする方法もありますが、自宅でするのはあまりおすすめできません。
革は熱に弱いため、乾燥によるひび割れや劣化のリスクが高まってしまいます。
温めることで一時的にやわらかくなることはあっても、長期的には革を痛めてしまう可能性があるので注意が必要です。

革の性質を理解しているのであれば、やってみても良いかもしれませんが、ひび割れの危険性があるので避けるのがベターです!
オイルの種類と特徴を理解する
保革オイルやスプレーには種類があり、それぞれに特徴があります。
たとえば、ミンクオイルは革を柔らかくしやすいオイルですが、塗りすぎるとギトギトになったり革によっては浸透しにくかったりすることもあります。
まずはオイルやスプレーの用途・使い方をしっかりと理解し、目立たない場所で試してからチャレンジしてみてください。
シューズストレッチャーは時間をかける
オイルやスプレーを塗りすぎるのがNGなように、シューズストレッチャーも一度で広げようとして、強くやりすぎるのは避けるほうが良いです。
もちろん、レッドウィングのような厚い革は、ある程度の強さで押さないと効果がでません。
ただ、あまりにも強い力で広げすぎると、縫い目や革が裂けてしまう可能性も・・!
革の様子をみながら「内側からしっかり押せている状態」になったら、そのまま数日キープしてみましょう。
それでもまだキツいようであれば、もう少し強めに広げて数日キープするなど、時間をかけると靴への負担を最小限におさえられますよ!
硬いレッドウィングを早く柔らかくする方法3つ|慣らし期間や靴擦れ対策も紹介まとめ
新品のレッドウィングは革が硬く、足が痛くなりがちですが、自分の足に馴染むと履き心地がとてもよくなります。
足に馴染めば雨や雪など、天気に関わらずどこにでも履いていける”相棒”になるでしょう。
履いていて痛いと感じるレッドウィングには、
を痛い部分に塗り込み革を柔らかくしましょう。
また、スプレーやオイルだけでは効果が出づらいこともあるので、できればブーツ用のシューズストレッチャーを使うのがおすすめです。
ブーツ用は短靴用と比べて少し値段が高いのですが、レッドウィングに使うのであれば、ブーツ用を選ぶほうが良いです。
新品のレッドウィングが硬い場合は、まずは慣らし期間を設けて、少しずつ足に馴染ませていきましょう。
硬いレッドウィングで足が痛くて困っている方は、ぜひ試してみてくださいね!
コメント