ケンフォードの寿命は何年?耐久性や維持費はどれくらい?

ケンフォードの寿命 メンズシューズ

コスパ最強ブランドといわれる『ケンフォード』(KENFORD)ですが、実際に何年履けるのか、気になりますね。

安い革靴として人気が高いからといって、すぐに履けなくなっては無駄遣いになってしまいますし・・

そこで本記事では、ケンフォードの寿命について詳しく紹介します。

革靴好きのビジネスマン
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「コスパ最強」といわれる理由や、耐久性についても実際に履いている感想を交えつつ紹介していきます。

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ケンフォードの寿命は何年?

ケンフォード寿命何年

そもそもの話ですが、革靴の寿命は単なる年数ではなく、履く回数や歩き方、距離によっても大きく変わるため、一概に何年とは言いにくくなります。

実際に私がケンフォードを履いてみた経験上、何年程度でどのような経年変化が起こっていったのかを以下にまとめてみました。

【ノーブランドの安い革靴】

  • 製法:セメンテッド製法
  • 履いた期間:半年間
  • 値段:5,000円位で購入
  • 感想:アッパー(表革)の履きジワ部分の革が剝がる、ソールのすり減りが早いなど、寿命が短い。

【ケンフォード】

  • 製法:セメンテッド製法
  • 履いた期間:1年間~(現在も使用中)
  • 感想:アッパーの傷みが少なく、ソールがすり減りにくいと感じる。ライニング(靴の内側の革のこと)がやや弱い気がする。

【リーガル】

  • 製法:セメンテッド製法
  • 履いた期間:1年間~1年半(歩く距離がかなり長い時期に使用)
  • アッパーの傷みが少なく、ソールがすり減りにくい。修理が手遅れとなり、買い替え。

【リーガル】

  • 製法:グッドイヤーウェルト製法
  • 履いた期間:8年間(ソール交換2回)
  • 3年間~4年間でソールを交換していたが、アッパーの傷みがひどくなり、買い替え。

上記は週1日~2日で使用したペースです。履く回数が多い人、また、営業職など、歩く距離が長い人は寿命がより短くなると考えておきましょう。

安い革靴は手が出しやすい一方で、何度も買い換えると逆に高くなってしまうこともあるので注意してくださいね。

ケンフォードより少し値段は高くなりますが、リーガルのような「グッドイヤーウェルト製法」の革靴は長持ちするので、ぜひ以下のリンクからチェックしてみてください。

関連記事【安い&高コスパ】グッドイヤーウェルト製法の革靴ブランド5選!

ケンフォードがコスパ最強といわれる理由とは?

ケンフォードがコスパ最強といわれる理由の次の3つです。

  • すべて1万円台の手頃な価格
  • 良質な本革、丈夫な縫製など品質が良く、高見えする
  • 日本人の足にあった設計

安い理由は「製法」にアリ!

ケンフォードのビジネス向けは全61モデルありますが、全て1万円代の手頃な価格帯です。
この値段の秘訣は『セメンテッド製法』という作り方にあります。

セメンテッド製法
セメンテッド製法とは、アッパーと靴底を接着剤で貼り合わせる製法です。アッパーをソールに縫い付ける作業が不要でコストダウンが可能です。

安いのに柔らかい本革を使用

低価格の革靴は合成皮革が多く、合成皮革特有のテカリ感があります。
一方、ケンフォードは61モデルのほとんど全てでアッパーに本革(牛革)を使用しているので、リーガルと見分けが付かないレベルです。
ケンフォード革
写真左:ケンフォード、写真右:リーガル

日本人の足に合いやすい設計

ケンフォードは日本人の足の形で多いといわれる『幅広・甲高』にあわせて設計されています。
特にウィズ(足囲)はEEE(3E)がほとんどなので、足の幅が広めの人にもおすすめです。

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ケンフォードの耐久性について

kenford寿命
ケンフォードは素材だけでなく、接着や縫製もしっかりしていると評判です。具体的なケンフォードの良い部分を以下に挙げてみたいと思います。

●つま先、かかとの補強がしっかりしている
●ライニング(内側)の縫製が丁寧
●コバ(ソールの外側への張り出し部分)の飾り糸がほつれない
●ソールが剥がれたことがない
●合成底がすり減りにくい

ただし表革の傷みやソールの摩耗は避けられません。一般的にはセメンテッド製法の革靴の寿命は1年間~4年間程度までといわれています。

あくまでも参考ですが、維持費を次のように考えることもできます。

●セメンテッド製法の革靴¥15,000を1年ごとに買い替えした場合
……年間コスト¥15,000
●グッドイヤーウェルテッド製法の高級革靴¥100,000を10年間
途中でオールソール2回、各¥30,000で修理した場合
……年間コスト¥16,000

セメンテッド製法は高級靴の履き心地や自分で育てるエイジングを味わうことは難しいですが、単純に費用だけを考えると高級靴を維持するのと大きく変わらないかもしれません。

リーガルの寿命については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事リーガルの革靴の寿命|何年履ける?修理か買い替えどっちが良い?

ケンフォードの弱点とは?

ケンフォードコスパ良い
高コスパの代表ブランドであるケンフォードですが、デメリットもあります。

ソールの張替えが難しい

セメンテッド製法の革靴はソールの張替えができない、ソールが摩耗したら買い替え時、と言われます。
実際にはセメンテッド製法であっても、ヒールだけを交換する、オールソールで全体を交換するなどが可能です。
ただしオールソールにかかる費用は1万円~が相場です。2万円の靴の修理代として1万円以上かける人は少ないため、結果として修理しないで買い替える人が多くなります。

通気性はグッドイヤーウェルテッド製法に劣る

ケンフォードは蒸れやすいという口コミがあります。

一般的に蒸れやすい革靴の特徴は次の3つです。

●アッパーが合成皮革または本革のガラスレザー加工
●ソールがゴム製
●セメンテッド製法

ケンフォードで採用されているセメンテッド製法は、ソールを化学素材で貼り付けるため、靴の内部が蒸れやすいといわれています。

靴が蒸れやすいと感じる人はインソールを入れる、靴の内部の空気を循環させる『REGAL AIR ROTATION SYSTEM』を採用しているモデルを選ぶなどの方法があります。

下の写真右のリーガルは、ライニングに吸湿・速乾性に優れたクールマックス素材を使っているため蒸れにくく、雨の日でも快適な履き心地です。

ケンフォードとリーガル

防水性はイマイチ

セメンテッド製法の革靴は『雨に強い』といわれます。
グッドイヤーウェルテッド製法やマッケイ製法の革靴などのように、靴底の縫い糸から内部への侵入が無いためです。

アッパーについては、ケンフォードは本革製であるため防水性が高いとは言えません。

雨の日用に防水性が高いモデルや合成皮革の革靴をもっておくと安心です。

関連記事雨用のメンズ革靴ブランド12選|防水ビジネスシューズのおすすめを紹介

関連記事リーガルの雨用ゴアテックスでおしゃれに|メンズにおすすめのモデル8選

ケンフォードの寿命は何年?耐久性や維持費はどれくらい?まとめ

ケンフォードの寿命は履く回数や歩く距離によって大きく変わるので、一概に何年間とは言えず、ある程度履き込んだら買い替えする必要があります。

ケンフォードは1万円台で購入できて品質も良い、コスパ最強ブランドの1つです。
靴の消耗が早い人、靴の数を揃えたい人にとっては真っ先に検討したいブランドといえますね。

『あまり靴にお金をかけたくないけど、ちゃんとした革靴が欲しい』人は、一度ケンフォードを試してみてください。

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この記事を書いた人
leathernokoto

日本で唯一の「女性だけ」の靴修理店で3年働いていました。

休みの日も工房で製造方法を教えてもらい、革靴にどっぷりと浸かった青春(?)時代。

退職後は靴製造で1年働き、その後は革財布やバッグを作るオリジナルブランドを立ち上げました。

このブログでは、革靴に関する悩みやちょっとした小話などを発信しています。

自分もまだ知らないことがたくさんある、レザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っています。

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