革靴が馴染むまでの期間は?新品がきつい時の対処法も紹介!

革靴が馴染むまで 対処方法

新品の革靴は全体的に硬く、「どのくらい履けば足に馴染むの?」と思っている人も多いのではないでしょうか?

足のサイズより小さくてきつい革靴を長期間履いていると、

  • 靴擦れする
  • 足の形が変わる

など、体に負担がかかってしまうので注意しなければなりません。

そこで今回は、革靴が馴染むまでの期間や、きつい時の対処法を紹介します。

きついサイズの革靴を履き続けるのはおすすめできませんが、今回紹介する方法なら馴染む期間を短縮させることが可能です。

サイズの小さい革靴を早く馴染ませて、快適に履きたい人はぜひ参考にしてください。

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革靴の横幅がきつい・小さいサイズを伸ばす方法|馴染むまでの履き方も紹介

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革靴が足に馴染むまでの期間は?

革靴が馴染むまでの期間

結論からお伝えすると、革靴が足に馴染むまでの期間は約2〜3ヶ月程度とされています。

ただし、条件によって期間は異なるのであくまでも目安として考えてください。

というのも、革靴と履く人の条件はそれぞれ異なり、早く馴染むケースもあればいつまで経っても馴染まないケースもあるからです。

革靴が馴染む早さは、次のような条件によって決まると考えられます。

【革の種類】

どのような革が使われているのかによって、馴染む早さは大きく左右されます。

牛や豚、馬などの種類によっても伸びやすさは違いますが、『革の製造方法』によっても馴染む早さが変わります。

たとえば、ローファーに使われる「ガラスレザー」は非常に伸びにくく、いくら履いても馴染まないこともあります。
(ドクターマーチンを履いたことがある人ならわかるかもしれませんが、全然伸びません^^;)

【革靴の作り】

ひと口に革靴と言っても、製法はさまざまです。底がゴム(ラバーソール)になっているものや、厚手のレザーソールを貼り合わせたものなど。

とくに高級紳士靴などに多いグッドイヤーウェルト製法で作られた革靴は硬く、馴染むまでに長期間かかります。

【履く頻度】

当然ですが、履く頻度が高いほど、革靴は早く馴染みます。たとえば、月に3日しか履かない靴と、月に20日履く靴では、どちらの方が早く馴染むでしょうか?

答えは月に20日です。「履きたいけど、痛くて履けない」という場合は、のちほど紹介する伸ばす方法を試してみてください。

【体重】

一般的に、体重は重い方が早く馴染みやすいと考えられます。たとえば男性の方が女性よりも体重が重く、靴にかかる強さも大きいからです。

新品の革靴がきつい時の対処法を紹介

ここからは、新品の革靴がきつい時の対処法を4つ紹介します。

無理して履くのはおすすめできませんが、少し頑張れば馴染みそうかも?という革靴なら試してみてくださいね。

革用の柔軟剤を塗る

新品の革靴がきつい時の対処法1つ目は、革用の柔軟剤を塗ることです。

このレザードレッシングという柔軟剤は、動物性の油脂をローション状に溶かしてあり、浸透性を高めた商品です。

成分が繊維の奥まで浸透するように設計されているため、革を素早く馴染ませることができます。

一般的な革靴全般には使えますが、一部ガラスレザーやヌメ革、起毛革、スエードなどには使えないのでチェックしておきましょう。

値段は少し高めですが、痛い靴を履き続ける健康被害を考えると即対処できてこの値段はコスパいいのかなと思います。

もし「レザードレッシングでは高い・・」と感じるなら、モリトの革を伸ばすスプレーがおすすめです↓。(ただし、厚手の革には効果がないとの声も多いので注意が必要です)

シューズストレッチャーで伸ばす

私は元靴修理屋ですが、靴修理のお店でもシューズストレッチャーという機械を使って靴を伸ばします。

シューズストレッチャーは靴の内側に入れて、横幅を広げていく装置です。

広げたい幅の分だけ装置を広げ、さらに足が当たる部分に「コブ」を取り付けることでピンポイントに当たる部分を伸ばすことができます。

履けなかった靴が履けるようになることも多いのでおすすめの方法です。

シューズストレッチャーを使う時は急に伸ばすのではなく、1週間〜2週間程度かけて徐々に革を伸ばしていきます。

急いで伸ばそうとして装置を広げすぎると、履き口の革が割れてしまうことがあるので注意してくださいね。

ドライヤーで温めて伸ばす

ドライヤーで熱を与えて革を伸ばす方法もあります。

やり方は内側からドライヤーをあてて革が温まったら、指でグイグイ押すように伸ばしましょう。

あまりドライヤーを当てすぎると革が乾燥して割れやすくなります。

できれば先ほど紹介したレザードレッシングを使って革を柔らかくするか、シューズストレッチャーで日々にをかけて伸ばすのがおすすめです。

新品の革靴を履き慣らす時は家の近くから始める

新品でサイズがきつい革靴を履く時は、まずは家の近くから履き始めるのがおすすめです。

足に馴染んでいない革靴の場合、最初は大丈夫でも数時間経つと足が痛くなってくる可能性は十分あります。

まずは近所に出かける時に履いてみて、大丈夫そうなら仕事や遠出にも使用する・・という流れの方が安心して履けます。

新品の革靴が馴染むには2〜3ヶ月程度の期間が必要になりますが、無理しない範囲で少しずつ履いていきましょう。

以下の記事で、痛い靴をはくときの対処法を紹介しています。あわせてご覧ください。

関連記事革靴の横幅がきつい・小さいサイズを伸ばす方法|馴染むまでの履き方も紹介

革靴が足に馴染む条件3つ

革靴が馴染む方法

では、具体的にどのようにして革靴が足に馴染むのでしょうか?

ここでは、革靴が足に馴染む条件を3つ紹介します。

湿気と体温

まず1つ目は、足の汗による湿気と体温によって革が伸びることです。

革靴を馴染ませるには、アッパー(甲部分)の革を柔らかくするか、もしくは足裏から下の底部分を柔らかくするしかありません。

革は「水分」もしくは「適度な温度」があると伸びやすい性質をもっており、人間が履いている状態がまさにその2つにあてはまるのです。

靴の中のコルクが沈む

2つ目の条件は、靴の中に敷いてあるコルクが足の形に沈み、靴の中の空間が広くなって履きやすくなることです。

すべての革靴に敷いてあるわけではありませんが、履いた時に中敷の下にクッション性を持たせるためにコルクが使われることが多くあります。

新品の状態では硬かったコルクが履いていくうちに体重によって沈み、馴染むようになります。

靴底(ソール)が柔らかくなる

3つ目の条件は、履く回数を増やすごとに靴底(ソール)の曲がる回数が増え、柔らかくなることです。

そもそも靴は『履き口』と『カカト』で足から脱げないように引っ掛けています。

しかしソールの素材自体が硬い場合は曲がりが悪く、足の動きに沿ってくれません。

曲がりが悪いとカカトが擦れてしまい、靴擦れをおこす原因になってしまうこともあります><

ゴム底でも革底でも、どちらにしても馴染めば柔らかくなるのでその分履きやすくなります。

革靴が馴染むまでの期間は?新品がきつい時の対処法も紹介!まとめ

「革靴は少し小さいサイズが良い」と言われていたこともあり、馴染むまでがんばって履こうと思っている人も多いと思います。

しかし、革の種類や製法などに詳しくない場合は、履いたりクリームを塗ったりして馴染ませる以外に方法はありません。

まずは今回紹介した内容を参考に、無理なく馴染む期間を早くする方法を試してみてくださいね。

関連記事革靴の横幅がきつい・小さいサイズを伸ばす方法|馴染むまでの履き方も紹介

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この記事を書いた人
leathernokoto

日本で唯一の「女性だけ」の靴修理店で3年働いていました。

休みの日も工房で製造方法を教えてもらい、革靴にどっぷりと浸かった青春(?)時代。

退職後は靴製造で1年働き、その後は革財布やバッグを作るオリジナルブランドを立ち上げました。

このブログでは、革靴に関する悩みやちょっとした小話などを発信しています。

自分もまだ知らないことがたくさんある、レザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っています。

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