革靴の乾燥の見分け方や目安はどれくらい?判断基準を解説。

革靴 乾燥 目安 手入れ関連

革靴はきちんと手入れすることで乾燥を防ぎ、長くきれいに保つことができます。

表面が少し乾燥しているだけなら、まだまだ革の状態としては改善できます。

そのためには見分けられることが必要ですよね。

ここでは、軽度から重度までの革の乾燥具合をわかりやすく解説しています。

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革靴の乾燥の見分け方は?

革靴といっても、革の種類や履き方・保管の状態によって1足1足違います。

あまりにも乾燥が進んでしまうと、最悪ひび割れて穴があいてしまうことも…

そうならないように、革靴の乾燥具合を早めに判断することが大切です。

ここでは具体的に乾燥してしまった革靴を画像でのせていますので、乾燥しているかどうかの判断の目安にしてみてください。

まず、革によって乾燥したときに表面にでてくる表情は違いますので、思いつく限り紹介して行こうと思います。

革が乾燥するとおこることといえば、

・表面のカサつき
・表面が白くなる
・軽いひび割れ
・重度のひび割れ

などです。

ということは、これらの状態になっている革靴は見分け方として乾燥しているということになりますね。

1番わかりやすいのは、購入した当時とくらべてどうか?というところ。

革靴を買った時に乾燥している…ということはあまりないと思うので、買ったときの革の表面のツヤや手触り、シワの感じなどをなんとなくでもいいので思い出してみましょう。

革靴の乾燥の目安は?

では、さきほどの4つの例をもう少し具体的に掘り下げてみましょう。

革の個体差があるので一概に全ての革がこうなるとは言えませんが、お手持ちの革靴の変化を見ていくうちに革そのものに慣れていってください。

それでは、革の乾燥が軽度からだんだん酷い状態の順番に書いていきますので、あとに読み進めるほど革の状態が悪いということになります。

革靴の表面のかさつき

革靴の表面がカサついていると、乾燥が始まっていると考えて間違いありません。

カサカサしているかどうかの目安としては、

①触ったときのしっとり感がまったくない
②触ったときに表面がガサついている
②革の表面にツヤ感がまったくない

などです。

手で触ったときに多少のカサつきがあるなら、少し乾燥している感じなのでそろそろクリームで手入れするタイミングかな。という感じを目安にするといいかもしれません。

革靴の表面が白くなる

これは1番わかりやすいと思います。

ただ、革によって白くなるものとならないものがありますが、この下の画像の感じで白くなっているのは乾燥&表面の剥離(はがれ)によるものです。

革靴 乾燥 白い

えっ、表面がはがれてる状態って…と思うかもしれませんが、これくらいなら手入れで全然良くなりますのでご安心を。

よく曲がる場所や、よくこすれる場所はどうしても革の表面に摩擦がおきてしまい、表面がはがれやすくなってしまいます。

ただ、表面が白くなっている状態でも、乾燥しているだけなのか?さっきの画像のように革の表面がはがれているのか?それとも色落ちしているのか?を判断するのは難しいと思います。

手入れのときに正しい方法でクリームを塗ってみて、乾燥しているだけか表面のはがれなどがあるのかを判断するときもあります。

軽いひび割れ

革靴ひび割れ

革靴を長期間、一切手入れしないと確実に乾燥してひび割れてきます。

革の乾燥が進んでいくと、最初は革の表面にスジが入ったようになります。

薄いスジの状態で気が付けば、必ずそのタイミングで手入れしてあげましょう。

これを放っておくと、スジがどんどん深くなり、ひび割れがおこってきます。

最初は表面だけが薄くひび割れますが、これを放置しておくと取り返しのつかない状態になります。

ひび割れとシワの違いがわかりにくいと思う人もいるかもしれませんが、上の画像を見たときに、

・細かい線
・折り目

の違いがわかると思います。

この細かい線がひび割れ、折り目のついている部分がシワになります。

人間の肌でも、乾燥するとシワが増えます。

生きている人間は、また細胞が再生されますし保湿すれば乾燥を防ぐことはできます。

ですが、革というのは再生することがないので、軽いひび割れを発見したら必ず靴用クリームで保湿してあげましょう。

軽いひび割れが起こっている場合は、これ以上乾燥が酷くならないように注意する必要があります。

重度のひび割れ

軽いひび割れが進行すると、重度のひび割れになってしまいます。

重度にひび割れてしまうと、スジ状に穴があいてしまいます。

これは完全に革が切れてしまったということ。

こうなると革を完全に修復するのはまず不可能といえるでしょう。

ひび割れと履きジワの両方が起こる、つま先の指の付け根はもっとも穴があきやすい部分です。

革が乾燥しないようにチェックしておくことが長く履くための最大のコツです。

革靴が乾燥しているかの判断方法

ということで、革靴が乾燥しているかどうかを判断方法をまとめるとこのようになります。

  • 手で触るとカサカサしている
  • 見た感じ、前よりもツヤがなくなっている
  • 表面が剥離して白くなっている

このようになっている状態であれば、クリームなどで手入れしましょう。

さらに、

・良く曲がるところに軽くひび割れがおこっている
・明らかに割れている

となっている場合、状態によっては手遅れということもあります。

ちなみにどうしても履いていくうちに必ずシワはできますが、履きジワと乾燥によるシワ(軽いヒビ)は違います。

革の状態がよくても、履いていて必ず曲がる箇所には履きジワができます。

経験上、この履きジワが乾燥しすぎると100%の確率でひび割れをおこします。

こうなると手遅れになってしまいますので、予防としての手入れをしておきましょう。

革靴の手入れの詳しい記事はこちらを参考にしてください。

革靴の乾燥の見分け方や目安はどれくらい?判断基準を解説。まとめ

革の乾燥は、慣れていないとわかりずらいと思います。

でも、自分で手入れしていくことで自分の革靴の特徴を知っていくしかありません。

人間の肌と同じように、革にとって乾燥は天敵です。

乾燥しすぎる前に、正しい方法で手入れして長く革靴を履けるように保ちましょう。

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この記事を書いた人
leathernokoto

日本で唯一の「女性だけ」の靴修理店で3年働いていました。

休みの日も工房で製造方法を教えてもらい、革靴にどっぷりと浸かった青春(?)時代。

退職後は靴製造で1年働き、その後は革財布やバッグを作るオリジナルブランドを立ち上げました。

このブログでは、革靴に関する悩みやちょっとした小話などを発信しています。

自分もまだ知らないことがたくさんある、レザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っています。

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