グッドイヤーウェルト製法の革靴が馴染む期間は?痛いときの対処法4つも紹介

グッドイヤーウェルト製法の革靴 メンズシューズ

高級ブランドの革靴は、多くが「グッドイヤーウェルト製法」で作られています。長く履くほど足にフィットする快適さや、数年もつ耐久性の高さなどのメリットがあります。

その反面、グッドイヤーウェルト製法の革靴は

  • キツい
  • かたい
  • 馴染むまで長い

ともいわれており、痛みで困っている人が多いのも事実です。キツくて痛い革靴は長時間履けませんし、一刻も早く馴染んで欲しいですよね。

そこでこの記事では、グッドイヤーウェルト製法の革靴が馴染むまでの期間について紹介します。また、足に馴染まず、履くと痛いときの対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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グッドイヤーウェルト製法の革靴が馴染む期間

グッドイヤーウェルト製法が馴染む期間

結論からお伝えすると、グッドイヤーウェルト製法の革靴が足に馴染むまでの期間は、およそ3か月間といわれています。(週1回のペースで履くと10数回履いてから)

実際にグッドイヤーウェルト製法の革靴を履いている知人男性の体験談によると、週1回の室内履き+2週間に1回のメンテナンスで馴染ませたとのこと。

靴ずれやキツさを感じなくなるまで、以下の回数かかったそうです。

・靴ズレが無くなるまでの履いた回数:5回ほど
・キツさを感じなくなるまで履いた回数:10回ほど

10回ほど履き込むと、中敷のつま先部分が指の形に沈み込んでいる様子が見えるようになったとのことです。

そもそも革靴の作り方にはいくつかの”製法”があり、使う材料や構造が異なります。

グッドイヤーウェルト製法のほかには「マッケイ製法」や「セメンテッド製法」の2つの製法が有名で、革靴好きの方なら1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

この代表的な革靴の製法3つのなかで、もっとも重厚で作りが頑丈なのがグッドイヤーウェルト製法です。

ただ、実際に履いてみるとあまりの頑丈さに「足に馴染むまで、どのくらいの期間がかかるの?」と不安になる人もいるはず・・。

履くペースや歩き方、体重などの個人差はありますが、グッドイヤーウェルト製法の革靴が足に馴染むまでの期間は、およそ10回以上履いてから(週1回履いた場合3か月間)を目安に考えるとよいでしょう。

そもそもグッドイヤーウェルト製法とは

ここで少し、グッドイヤーウェルト製法の作りについて解説します。構造を知っておくことで理解が深まって、「だから馴染むのに時間がかかるのか」と納得できるはずです。

グッドイヤーウェルト製法の革靴は、アッパーと中底をウェルト(縁飾り)に縫い付け、中敷きとソールの間に「中物」と呼ばれるコルクを敷き詰めた構造となっています。

<イメージ図>グッドイヤーウェルト製法

グッドイヤーウェルト製法

上記の図のグレーの細い棒は縫い糸を表しています。この図を見てもらうと、アッパー(ライニング)は中底&ウェルトと縫い合わさっており、アウトソール(靴底)とは直接縫われているのがわかるかと思います。

(中央にあるグレーの線は斜めに縫われていて、左側のグレーの線はウェルト とアウトソールのみが縫われています)

この方法で縫い合わせることにより、ウェルトとアウトソールの糸(画像左のグレーの縦糸)を切るだけでアウトソールが簡単に外れ、ソール交換しやすくしているのです。

また、底面と靴の中につながる縫い目がないことから、濡れた地面を歩いても靴の中に水が染み込みにくく、防水性が高いこともグッドイヤーウェルト製法の大きな特徴。

グッドイヤーウェルト製法はイギリスの高級革靴ブランドで使われ始めた製法ですが、今では日本の紳士靴を代表する、以下のような有名ブランドでも採用されています。

  • リーガル
  • スコッチグレイン
  • 大塚製靴(オーツカ)

以下の記事に、グッドイヤーウェルト製法で人気のブランドをまとめています。あわせてご覧ください。

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グッドイヤーウェルト製法の革靴を履くと痛いときの対処法4つ

グッドイヤーウェルト製法の革靴の履き始めが痛く感じる理由は、コルクがまだ沈み込んでおらず、靴の内部の空間が狭いままとなっているからです。

あきらかにサイズが間違っている場合は調節する方法がありませんが、「まだ馴染んでいない」だけであれば履き始めの痛みを軽減することは可能です。

ここでは、グッドイヤーウェルト製法の革靴による靴ずれや、革の硬さをやわらげる方法を4つ紹介します。

革を柔らかくする


塗るだけで革を柔らかくしてくれる”柔軟剤”です。保湿も同時にできるので、乾燥予防にも最適。足が当たって痛いと感じる部分に塗り、内側から外に向かって指で押してあげると繊維がほぐれて早く柔らかくなります。

履いていると痛い革靴だけでなく、硬くなってしまったレザージャケットやバッグにも使える万能グッズですが、使い過ぎると変色する可能性があるので注意が必要です。

革を伸ばす


革靴の全体や一部分を内側から伸ばして、キツい部分をラクにするグッズです。「靴のなかに広げる器械をセットして、徐々にサイズを大きくする」という方法は、靴修理店でも実際におこなっています。

革を柔らかくするローションやクリームとの併用で早くサイズを大きくできますが、できれば少しずつ、長期間かけて慎重にするのがベスト。ムリに伸ばすと靴が型崩れすることがあります。

カカトに靴ずれ防止用パッドを貼る


つま先からカカトまでの長さにゆとりがある場合は、カカトの内側にパッドを貼る方法もあります。グッドイヤーウェルト製法の革靴のカカトが浮いて靴擦れをおこしている場合は、「カカトの形状があっていない」「サイズが大きい」のどちらかが考えられます。

歩いたときにカカトが上下する感覚があったり、左右にぶれたりするのであれば、カカトにパッドを貼ってみると改善されるはずです。ただし経験上、100均のカカトパッドは一瞬で外れて終わります・・上記のようなレビューの良いパッドを選びましょう。

シュータンパッドを貼る


「足の甲が痛い」「高さがゆるい」というときは、革靴のタン(靴紐が当たる部分のパーツ)の裏に張り付けるパッドが便利です。とくにサイズが大きい場合に有効で、小さい革靴に貼ると逆効果になるので注意しましょう。

シュータンパッドを貼ると甲で足が固定されるので、不必要に足が動くのを防いでくれます。靴紐で調整しきれないときや、高さが合わない靴のときには、すべりが適度なシュータンパッドを試すのもありです。

グッドイヤーウェルト製法の革靴が馴染む期間は?痛いときの対処法も紹介まとめ

グッドイヤーウェルト製法は、高級革靴ではスタンダードな製法です。長く付き合える点はとても魅力的ですが、履き始めから足に馴染むまでの期間は、少しキツく感じることもあります。

ただ、自分の足に馴染ませるには、履き込むしかありません。履き込んで足の形にフィットしてからは手放せないパートナーになりますが、もし「痛くてつらい」という場合は、今回紹介したグッズなどを使ってみてください。
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この記事を書いた人
leathernokoto

日本で唯一の「女性だけ」の靴修理店で3年働いていました。

休みの日も工房で製造方法を教えてもらい、革靴にどっぷりと浸かった青春(?)時代。

退職後は靴製造で1年働き、その後は革財布やバッグを作るオリジナルブランドを立ち上げました。

このブログでは、革靴に関する悩みやちょっとした小話などを発信しています。

自分もまだ知らないことがたくさんある、レザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っています。

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