【安い&高コスパ】グッドイヤーウェルト製法の革靴ブランド5選!

グッドイヤーウェルトブランド メンズシューズ

『高級革靴の標準』といわれるグッドイヤーウェルト製法の革靴。革靴の製法のなかで最高水準といわれる履き心地は、体験した人にしかわからない良さがあります。

ただ、グッドイヤーウェルト製法の革靴は値段が高いものも多く、せっかく購入するなら失敗したくないですよね。

たしかにブランドによっては数十万円する物もありますが、なかには手が届きやすいブランドもあります。

今回は、グッドイヤーウェルト製法の革靴を作っているブランドのなかでも、安くて品質がよく高コスパのブランドを5つ紹介します。

本コンテンツでは掲載中のECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

グッドイヤーウェルト製法の革靴ブランドをご紹介

ほかの製法に比べて高めなグッドイヤーウェルト製法の革靴でも、手に入りやすいブランドがたくさんあります。また、日本製・海外製のどちらでもグッドイヤーウェルト製法は採用されているため、足の形やデザインの好みによって選ぶとよいでしょう!

では早速、グッドイヤーウェルト製法の革靴ブランドを5つ紹介します。気になるブランドがあれば、ぜひチェックしてみてください。

リーガル(REAGAL)

日本人なら誰もが知っている革靴ブランド。メイドインジャパンの革靴の王道であり、おしゃれな人からも支持されています。

幅広い年齢層に対応するデザインや形が展開されており、ビジネスからスニーカーまで数多くの商品ラインナップがあるのもポイント!良い素材と高い品質でありながら、グッドイヤーウェルト製法の革靴でもコストをおさえているのはさすがです。

リーガルの代表モデル『11KR』

リーガルの代表モデル『11KR』は、ビジネスから冠婚葬祭まで幅広く対応できるストレートチップモデルです。アッパー(甲革)には、キメが細かく上質な牛革を使用しており、安くて本格的なビジネスシューズをお探しの方におすすめです。

国内生産の既製靴にはめずらしく、コバの角を丸く削った仕上げで細部まで丁寧に作り込まれています。また、くるぶしの高さを内外で変えて痛みが出ない工夫をしつつ、かかとをしっかりホールドする形に設計されています。

スコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)

『REGAL』と同じく、生粋の日本ブランドです。国内で一貫生産されている確かな品質、手に入りやすい価格でありながら、全ての製品がグッドイヤーウェルト製法という人気ブランドとなっています。

スコッチグレインの代表モデル『アシュランス』

初めのスコッチグレインにも最適な『アシュランス』モデルは、デザイン・履き心地ともにバランスが良い定番シリーズです。国産の高級カーフ(仔牛の革)を使っているので、ほど良い光沢が上品さを醸してくれて、しなやかに足に馴染みます。

幅広いシチュエーションに使えるのも、アシュランスの良いところで、飽きないデザインで長く履くことができます。その割に値段が高すぎず、長期間履けてコスパの良い革靴となっています。

大塚製靴

日本最古参の革靴メーカーで、現在も日本で国内生産を続けています。おしゃれなフォルムや履き心地重視など、アイテム数が多いので足に合うモデルが探しやすいのも魅力!

また、天皇の靴調整をおこなうなど「皇室御用達」という、名門でもあります。(とはいえ価格はおさえ気味。嬉しいですね!)

大塚製靴の代表モデル『内羽根ストレートチップ』


グッドイヤーウェルト製法の革靴は、コルクが馴染むまで足が痛いことも多く、「履き慣らし期間がつらい」という声もあります。こちらの革靴は、大塚製靴(オーツカ)独自の技術により、靴の内部を立体的に作られています。

そのため、購入時から足裏にフィットし、ソールの反り返りも良好◎かかとはホールド感の良い形状で、長期間履いていても疲れにくい代表モデルとなっています。

ユニオン・インペリアル(Union Imperial)

日本の靴産業でいち早くイタリアの靴製造技術を取り入れ、新機械や新素材の導入をおこなったユニオン・インペリアル。日本の風土や生活スタイルに合わせた靴作りは、世界からも認められるほど高い実力です。

「歩行科学」にもとづいた設計や、歩行の安定をサポートするインソールの開発など、他ブランドにはない技術を持ち合わせています。また、独自技術によって生まれた「ボロネーゼ式グッドイヤー・ウェルテッド製法」は、履き始めの硬いグッドイヤー・ウェルテッド製法の短所を改良した世界でも珍しい製法となっています。

ユニオン・インペリアルの代表モデル『外羽根ユーチップ』

「履き始めから靴擦れしない」とのレビューも多く見られるモデルです。アッパーには、10万以上するような高級ブランドでも使われるフランス産高級レザー”ベガノカーフ”を使用しており、特有の透明感とアンティークな雰囲気が特徴です。

独自技法によりソールが柔らかく足馴染みがよいため、新品の状態で履き心地の良いグッドイヤーウェルト製法をご希望の方におすすめです。

ジャランスリウァヤ(Jalan Sriwijaya)

ジャランスリウァヤはインドネシア発のブランドで、日本人に馴染みやすい木型を使っており、「コスパ最強」とも言われています。革靴の本場イギリス仕込みの高品質でありながら、ほかの国では考えられない値段で販売しているという驚異!

日本で販売され始めたのは2003年ですが、ルーツを遡れば100年近くの歴史がある、本格的なシューメーカーです。

ジャランスリウァヤの代表モデル『ストレートチップ』

ジャランスリウァヤ定番のストレートチップです。わずかに面長のフォルムで、足長効果にも期待できます。ハンドソーン・ウェルテッド製法で柔らかい履き心地が人気で、ソールには厚みのある「ダイナイトソール」を使っています。

このクオリティで3万円台というコスパの高さで、満足度の高い意見も多くみられます。また、上品さはありつつもカッチリしすぎないデザインで、カジュアルな服装とも合わせやすいモデルとなっています。

関連記事グッドイヤーウェルト製法の革靴が馴染む期間は?痛いときの対処法4つも紹介

グッドイヤーウェルト製法の革靴のメリット3つ

グッドイヤーウェルト製法のメリット
グッドイヤーウェルト製法(グッドイヤーウェルテッド製法ともいいます)は、高級革靴ブランドの多くで採用されています。コバが張り出した重厚なデザインは高級感を生み出し、さらに作りを頑丈にすることで品質を高めています。

そんなグッドイヤーウェルト製法の大きなメリットと特徴は次の3つです。

耐久性・耐水性が高い

グッドイヤーウェルト製法の革靴は、他の製法よりも高い耐久性があり、長く履けるのが大きなメリットです。

グッドイヤーウェルト製法はほかの製法に比べてパーツの数や縫い合わせの回数が多く、複雑な構造をしています。

この複雑な構造こそが、革靴を頑丈なものにする大きなポイント。下記はグッドイヤーウェルト製法の断面図ですが、ここまで複雑な靴の製法はほかにありません。

グッドイヤーウェルト製法

また、グッドイヤーウェルト製法は、靴の内側へ雨水がしみ込みにくいというメリットもあります。

上記の図のグレーの線が縫い糸を示しており、右側のグレーの線は真下ではなく斜め左下とつながっているのがわかると思います。

グレーの糸は靴の内側から斜め左のウェルトに向かって縫われ、それとは別にアウトソールも外側のウェルトと縫い合わさっています。

この作り方であれば、万が一どちらかの糸が切れたとしても、すぐに靴が壊れることはありません。また、靴の内部とアウトソールに貫通する針穴がないため、雨の日に濡れた地面を歩いても、水が染み込みにくいのも大きなメリットです。

自分の足に馴染んで疲れにくくなる

グッドイヤーウェルト製法の革靴は、「履くほどに足に馴染む」ところも人気の高いポイントです。

中底とソールの間には、クッション性を高めるコルクが敷き詰められています。このコルクは履いていくうちに体重でへこみ、自分の足の形に変わっていきます。

このコルクの沈み込みこそが、ほかの製法にはないフィット感を生む理由です。とくに高級革靴の場合、ほぐしたコルクに靴用の接着剤を練り、靴の中に敷き詰めるため「板状のコルク」よりも隅々までコルクが行き渡ります。

このような一手間がかかっていると思うと、アッパーとソールを接着剤でただくっつけただけの革靴と値段が違うのも納得ですよね。

ただし、サイズのあう革靴でもコルクが沈み込むまでは、キツくて痛い場合があります。履き込むまでの間は少し我慢が必要ですが、コルクが沈んだあとのフィット感は他の製法には得られないほどです。

(グッドイヤーウェルト製法の革靴には厚手でしっかりした革が使われることも多く、靴によっては馴染むまで少々大変かもしれません^^;)

さらに長時間歩いても疲れづらいのも特徴の1つです。グッドイヤーウェルト製法で作られた革靴は、使用しているパーツが多いため、マッケイ製法などの革靴に比べると少しだけ重くなります。

重い革靴と聞くと、「疲れやすそう」と思う人も多いと思います。ですが、実はこの重さが、歩くときに「振り子」のように働くため、かえって歩きやすいのです。

ただし、これは足と革靴のサイズがあっていることが条件となり、正しいサイズ選びが重要となります。
関連記事返品無料の靴の通販サイト5選!ネットで失敗したくない人におすすめ

ソールが修理できて長持ちする

消耗が激しいソールやヒールなどを修理すれば、5年10年と長持ちします。グッドイヤーウェルト製法の革靴は、ソールとウェルトの糸を切れば、ソールが剥がれる構造となっています。

これは、もともと修理を前提とした靴づくりをおこなっているからで、「履き潰す」タイプの革靴ではないのです。

ただ、オールソール(ソール全体の交換)は、靴の状態やお店によって1万円以上することも珍しくありません。また、アッパーのひび割れや破れている場合、ソールを修理しても長く履くのは難しくなります。

状態によっては買い替えがお得な場合もあるので、そのあたりは革靴の状況と相談という感じで考えるとよいでしょう。以下は、リーガルの寿命について解説してる記事です。すべてのグッドイヤーウェルト製法には当てはまりませんが、参考にしてみてください。

関連記事リーガルの革靴の寿命|何年履ける?修理か買い替えどっちが良い?

【安い&高コスパ】グッドイヤーウェルト製法の革靴ブランド5選!まとめ

大人の男性への格上げにぴったりのグッドイヤーウェルト製法は高級革靴の代名詞ですが、ハイブランドだけでなく、多くのブランドで手に入りやすい価格帯のアイテムがたくさんあります。

今回紹介したおすすめブランドや定番モデルなら、3万円台でも購入できます!安くてコスパのよいグッドイヤーウェルト製法の革靴をみつけて、高級革靴の高級感と履き心地を味わってみてくださいね!

もう一度ブランド名を確認する>>

スポンサーリンク
この記事を書いた人
leathernokoto

日本で唯一の「女性だけ」の靴修理店で3年働いていました。

休みの日も工房で製造方法を教えてもらい、革靴にどっぷりと浸かった青春(?)時代。

退職後は靴製造で1年働き、その後は革財布やバッグを作るオリジナルブランドを立ち上げました。

このブログでは、革靴に関する悩みやちょっとした小話などを発信しています。

自分もまだ知らないことがたくさんある、レザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っています。

さらに詳しいプロフィールは名前をクリックしてください。

leathernokotoをフォローする
メンズシューズ
leathernokotoをフォローする
さて、革靴の話をしよう

コメント

タイトルとURLをコピーしました