ついついサボりがちな革靴の手入れ。
靴磨きは「めんどくさい」と感じる人も多く、これまで1度も手入れしたことがない人もいると思います。
ですが、足元は意外と人から見られているもの。革靴が汚れていると相手への印象が悪くなることもあります。
そこで今回は、初心者でも簡単にできる革靴の手入れ方法を紹介します。
また、革靴のメンテナンス全般に使える知識も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
初心者でも簡単!革靴の手入れ方法
革靴の手入れというと、道具をたくさん揃えるイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
たしかにブラシやクリームなどの必要な道具は買い揃えなければなりませんが、1度買えば長く使えるものも多くあります。
できれば家にあるもので済ませずに、革靴用の道具を買い揃えるのがおすすめです。
革靴の手入れに必要な道具は以下のとおりです。
・革靴用のブラシ
・クリーナー
・乳化性クリーム
・布(古いTシャツ)
・防水スプレー
また、革靴のシワを伸ばすために使われるシューキーパーを中にセットしておくと、綺麗に仕上がりやすくなります。
手順を解説しながらおすすめの商品なども紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
※革靴の手入れ方法は人によって異なります。ここでは、1足20年近く履き続けている経験をもとにお伝えします。
ほかの靴磨き方法も参考にしながら、自分なりのやり方を見つけていってもらえればと思います。
手順①ブラシでホコリを払う
まずは優しくブラッシングし、革靴についているホコリや汚れを落とします。
このとき使うブラシは、「馬毛ブラシ」という毛の柔らかいものがおすすめです。
革のシワや筋などの隙間にもフィットして、中に入り込んだ汚れをかき出してくれますよ。
ブラシは親指と小指で挟むように持つと安定します。つま先・側面・かかとと、部分ごとにシャッシャッと払うように一定方向に動かしましょう。
個人的には手のひらサイズにあうコロニルの馬毛ブラシがおすすめで、10年以上愛用しています。
手順②クリーナーで汚れを落とす
靴は地面にもっとも近く、革の内部にも汚れが染み込んでいることも少なくありません。
長い期間履きっぱなしにしていたら、なおさら目に見えないホコリや汚れが蓄積しています。
ブラシを使うと表面の汚れは取れるものの、革の内部の汚れを取ることはできないのです。
そこで、革用のクリーナーを使って、中まで染み込んだ汚れをしっかり落としておきます。
(簡単にいうと、化粧落としのような感覚です)
クリーナーには成分の強いものから弱いものまで色々な商品が販売されていますが、革へのダメージが少ないモゥブレイのクリーナーがおすすめです。
手順③クリームを塗って保湿する
クリーナーで革の汚れをとったら、革用のクリームを塗って保湿していきます。
全体に色つきのクリームを塗る方法もありますが、個人的には必要な部分以外はすべて透明のクリームを塗るのがおすすめです。
というのも、乾燥している革は色が抜けたように見えることがあり、保湿すると元の色に近づくことがよくあるからです。
あと、色つきのクリームを全体に塗ると、ズボンのすそとこすれて色うつりする可能性があります。
今回の場合だと、つま先が削れて白くなっていたので、つま先のみ黒色のクリームで、あとはすべて透明で仕上げました。
手順④ブラシでツヤをだす
クリームを塗ったら、再度ブラシをかけてツヤを出しましょう。
ブラッシングをすることで、表面だけに乗っているクリームが摩擦熱で革の内部に浸透し、馴染みやすくなります。
革には細かなシワがあるので、そのなかにもクリームが入り込むようにブラッシングしていきます。
豚毛ブラシを使うと、弾力があるのでクリームが伸びやすく、スムーズになじませることができます。
すきま用のブラシがあればコバにも使えますが、全体に使えるペネトレィトブラシでもOKです。
ブラッシングが終わったら、布で乾拭きしておきましょう。
手順⑤お好みで防水スプレー
今回紹介した革用クリームには油分が含まれているので、ある程度水をはじく効果があります。
ただ、「クリームだけでは不安」「雨の日も履きたい」という人は、防水スプレーをしておくのがおすすめです。
防水スプレーは2〜3回にわけて薄い膜を重ねるようにすると、効果がより高くなりますよ。
靴から20cmほど離した位置に防水スプレーをもち、常に動かしながら全体がしっとりするまで吹きかけます。
しばらくそのまま置いておき、乾いたら同じように2〜3回繰り返して完成です。
※防水スプレーのあとは乾拭きなどの必要はありません。そのままでOKです。
アメダスを使っている人も多いのですが、個人的にはコロニルの防水スプレーの方が効果が高いと実感しています。
革靴のつま先をピカピカにする方法
革靴のつま先だけピカピカにする方法を「鏡面磨き」と言います。
鏡面磨きは紳士靴によく使われる手法で、よりドレッシーな印象に仕上げるのに有効です。
つま先にワックスを5〜6回に分けて薄く塗り広げ、その後、軽く濡らした布でワックスを磨きます。
つま先にワックスを塗り固めておくことで防水効果になる反面、少し革の負担になってしまいます。(革が呼吸できなくなったり、こすりすぎる可能性があるため)
鏡面磨きは好みによって、する・しないを決めるものなので、興味のある人はこちらの動画などを参考にしながらチャレンジしてみてください。
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