雨の日に履ける革靴の3つの条件。防水対策やアフターケアを紹介

雨 革靴 対処方法

仕事などで雨の日でも履かなければいけない場合もありますよね。

でも雨に濡れてせっかくの革靴がダメになるのは避けたいところです。

この記事では、雨の日に履ける革靴の条件を3つご紹介。

手持ちの革靴の防水対策や濡れたあとの乾かし方も紹介しているので、参考にどうぞ。

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雨の日に革靴を履くのはダメ?

革靴 雨の日 ダメ

雨で濡れた革靴って、乾かすのも大変だし乾かし方を間違えると1度の雨でおじゃんになってしまったりするのでちょっと厄介です。

そこでこの記事では、

・雨の日に適した革靴の条件
・手持ちの革靴の防水対策
・濡れた革靴の乾かし方

をご紹介。

この1記事を最後まで読むと、雨の日でも革靴を履くハードルがぐっと下がると思います。

結論から言うと、

革靴は雨に濡れることで、次の3つのことが起こってしまいがちです。

  • シミができやすい
  • 型崩れしやすい
  • ひび割れしやすい

どれも革靴には起こって欲しくないですよね。

それぞれを詳しく解説していきます。

シミができやすい

革の中に水分が染み込むと、革の染料が浮き出てきたり、汚れた雨水がかかることで様々な汚れが革の表面に付着してしまいます。

そのまま放置して乾いてしまうと、染料や汚れがそのまま定着してシミになってしまうのです。

濡れた状態の時に、いかに対象できるかによって乾いた時のシミの濃さが変わりますので、十分な対策と対処が必要になります。

型崩れしやすい

水分を含んだ革は、柔らかくなるという特性があります。

元々、靴は履いている人の全体重がかかり、いろんな方向へ強い負荷がかかっているのですが、柔らかくなった革はその負荷のかかった色んな方向へいつも以上に伸びてしまうことに。

たった一回の雨で数ヶ月・数年かかって伸びる分、伸びてしまうこともあります。

そして、そのままの状態で乾いてしまうと自分の足の形と違う状態で固定されてしまう。

これが濡れた革靴が型崩れする理由です。

ひび割れしやすい

革靴が濡れた後、乾燥していく過程で革にとって必要な油分や水分も抜けてしまいます。

人間でも美容師さんや調理師さんなど、毎日手を洗う回数が多い人は手が荒れてひび割れしやすいですよね。

これと同じで、革靴も濡れた後は保湿してあげる事が重要です。

このように、雨に濡れると革にはとても負担が大きく、一度の雨で靴が履けなくなってしまうこともあります。

最近では、雨の日にも履けるレインシューズの革靴がメーカーから販売されていますので、

梅雨などの雨の多い時期に1足でも備えておくと安心です。

雨の日用に適した革靴の条件とは?

雨用 革靴

では、雨の日でも履ける革靴の条件とはなんでしょう?

先ほど紹介したように、革という素材は雨にあまり強くありません。

少々の雨なら、手持ちの革靴を防水スプレーなどで雨対策しておくことで履くことができます。

ですが大雨や雨が続くような日には、いつもの革靴を何日も履き続けるのはちょっと無理がありますよね。

この際、雨専用の靴を準備しておくと安心ですし、結果的にコスパがいい場合もありますよ。

雨用の革靴の条件3つ

①雨に強い革を使っていること
②ゴム底を選ぶ
③暗い色を選ぶ

よく考えてみると当たり前のことですが(笑)、具体的に紹介していきますね。

条件①雨に強い革を使っていること

雨用の革靴の条件としては、雨に強い革を使っていることです。

雨に強い革とは、

・防水、撥水加工された革
・ガラスレザー
・スエード
・オイルドレザー

などが挙げられます。

防水、撥水加工された革

最近では、ウォータプルーフやゴアテックスといった撥水加工された革を使って革靴を作っているメーカもあります。

革靴でもレインシューズとして使えるので、会社へ履いて行きやすくオススメです。

そもそも濡れることに強ければ、手入れも楽ですしね。

ガラスレザー

ガラスレザーといって一番わかりやすいのは学生が履くを思い出してみてください。

学生が履いているローファー(コインシューズ)に使われている、あの光沢があり、硬めのしっかりとした革です。

ガラスレザーは革を作る仕上げの際に、合成樹脂などでコーティングしているため雨が染み込みにくいので、雨の日にも強いです。

スエード

スエードはなんだか水を吸収しやすそうに見えますよね?!

ですが、スエードの表面の起毛が表面にあることで、実は雨の粒を弾きやすいのです。

ちょっと意外ですよね。

起毛が凹凸となってくれるので「面」ではなく「点」で雨粒と接するのです。

スエードは普段から防水スプレーをしておくことで、少々の雨の日ならへっちゃらですが、さすがに本降りの雨は避ける方が無難。

わたしの主人は雨でもスエードを履いていますが、何度雨に降られても雨ジミなどは一切できていませんよ。

オイルドレザー

オイルのたっぷり入った革は、油と水の関係で雨を弾きやすいです。

ただ、カジュアルな靴のデザインが多いため休みの日や、カジュアルな靴でも大丈夫な会社なら雨の日用としてもいいかもしれません。

雨に濡れた後には油分が抜けますので、アフターメンテナンスをしっかりとしておくことが大切です。

条件②ゴム底を選ぶ

雨用の革靴の条件その②は、靴底がゴム製であること。

靴底が革でできていると、防水対策をしていても必ず水は染み込んでしまいます。

革底でも少々の雨なら、濡れた後にちゃんと手入れをすれば大丈夫ですが、大雨にはやはり耐えられません。

底がゴムで作られている革靴の方が、雨でも安心して履くことができます。

濡れた革底をそのまま放置した状態で乾かすと、あとあと後悔することになるかもしれません。

めんどくさがり屋の人には、とくにゴム底をオススメしたいです。

スーツなどに人気のゴム底でダイナイトソールと言われるものや、カジュアルな靴に多いビブラムソールも革靴好きの中では人気のラバーソール。

わたしが靴の修理屋で働いていた時は、革底からゴム底に張り替え(オールソール)する人の中で、ダイナイトソールやビブラムソールを指定してくる男性もいたくらいの人気ぶりです。

条件③暗い色を選ぶ

明るい色の革靴は、万が一シミになってしまった時に目立ちやすいです。

黒かダークブラウンなどの濃い色の方が、雨ジミが目立ちにくいでしょう。

また、上記のようなレインシューズ仕様の革靴ではなく、通常の革靴の場合には型押しでもいいのでシボ(細かいシワのような凹凸)のある革を選ぶと、よりシミが目立ちにくいのでオススメ。

もし手持ちの革靴を雨用にするなら、暗い色のシボのある革靴が良いでしょう。

革靴の雨対策・事前のケアのやり方

濡れた革靴

すぐに新しい靴を購入するまでもないな…と言う場合もありますよね。

ここからは手持ちの革靴を雨の日に履けるように、事前の雨対策の方法を紹介していきます。

出来るだけ雨が染み込まないように、ブラシと防水スプレーを使って対策をしておきましょう。

革用の防水スプレーは色々売っていますが、オススメはフッ素系。

フッ素は繊維に付着し水分を弾く効果が得られますし、革本来の通気性を損ないません。

わたしはコロニル の防水スプレー、これ一択です。

ただ、そもそも防水スプレーって濡れてしまうと効果が短時間しか持たないので、防水スプレーしたから雨の日ジャバジャバ濡れてオッケーとはなりませんのでご注意を。

効果的な防水スプレーの使い方と手順

防水スプレーは、家を出る前に慌ててふっても効果はありません。

というか某メーカーの方が言っていたのですが、

「雨の日に出かける直前に防水スプレーをしても家を出て数メートルの電柱にいく頃には効果がなくなっています。」という話があるほど。

家をでる直前に防水スプレーをふっても、濡れたら流れてしまい意味がありません。

革に防水スプレーの成分を定着させるために、できれば前日の夜にしておきましょう。

遅くても家をでる1時間前にはしておきたいところです。

防水スプレーのかけ方はとても簡単です。

手順①ブラッシング

靴の表面についているホコリや汚れをブラシで落とす。

ホコリや汚れがついていると、その上からスプレーしても、ホコリや汚れに防水加工しているような感じになります。笑

ホコリが取れたらコーティングも一緒にとれてしまうので、せっかくのスプレーが無駄になってしまいます。

面倒でもブラッシングでホコリをとって、革の表面に防水スプレーが付着するようにしてあげましょう。

手順②防水スプレーをかける

防水スプレーを靴から30cmほど離したところから、ふんわり全体的にスプレーする。

やり方は好みでいいのですが、わたしは左手に靴を持ち、靴全体にかかるように靴を動かしながら、右手でスプレーで持ってふんわり円を描く感じでやっています。

手順③2~3回繰り返す

全体がしっとり濡れる感じに色が変わったら、一度そのまま乾かします。

触って乾燥した感じ・革の色が元に戻るなど、革によって現れ方が違うかもですが革が乾いたな~と思ったら、もう一度全体に防水スプレーをかける。

これを3回ほど繰り返します。

防水スプレーは一度にガッツリするよりも、薄い膜を何層にも重ねるイメージ。

乾いたら全体を布や仕上げ用グローブで軽く磨いて光沢を出しておきましょう。

また、靴の中や靴底には防水スプレーをすると、滑りやすくなってしまい危険ですのでやめましょう。

※普段からクリームで手入れしている靴は防水スプレーだけでもいいと思いますが、普段の手入れを全くしていない革靴は革が乾燥してしまっていて、水を吸収しやすい状態になっている可能性があります。

その場合には撥水効果をより高めるために、ブラッシング後に乳化性クリームを塗って乾かした後に防水スプレーをするのがオススメです。

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靴底への対策

革底の場合は、革が乾いていると水分をより吸収しやすい状態です。

軽く濡らした布で靴底を1度少し湿らせて、ミンクオイルかクリームを薄く塗っておくと水を弾きやすくなります。

塗りすぎる必要はなく、少量だけ塗っておくのがポイント。

革底にオイルやクリームを塗りすぎると柔らかくなりすぎてしまいますので、注意。

また、濡れた後の乾かし方も大切です。

濡れた後、そのまま放置して乾かした後に履くと、履いていくうちに革底が真っ二つに割れてしまうこともありますので、正しい乾かし方を実践しましょう。

会社などに履いていく紳士靴や高級紳士靴には不向きですが、登山靴などのオイルレザーにはレザーワックスというのもあります。
ただ、色が変わってしまったり質感が変わってしまうので、使い方には注意が必要。

濡れた革靴の乾かし方の手順&アフターケア

革靴 雨 防水スプレー

防水スプレーをしていても、革靴は雨に濡れると多少は雨が染み込んでしまいます。

1日履いて雨に濡れたら、しっかりと乾かしてアフターケアをしておきましょう。

ここをミスると靴の劣化が急激に進んでしまう場合がありますので要注意です。

正しい乾かし方の手順

①布で水分を拭き取る
②靴の中に新聞紙を詰める
③陰干し
④クリームを塗って保湿

手順を詳しく解説していきます。

手順①布で水分を拭き取る

汚れの付いていない布で水分を拭き取ります。

ホコリがつかないタオルなどでもいいので、軽くおさえるようにしながら全体の水分をできるだけ拭き取っておきます。

ゴシゴシこすらずに、浸透している水分を布に染み込ませるようなイメージで押さえていきましょう。

濡れている革は、表面に傷がつきやすく弱っている状態なので、優しく扱うことを心がけてくださいね。

手順②靴の中に新聞紙を詰める

新聞紙や吸水性の良い紙を丸めて靴の中に入れていきます。

この時、革靴を上から見たときに形がボコボコになるくらいギュウギュウに詰め込むと、その形に革が伸びてしまいます。

革靴の形が変形しない程度に詰めましょう。

新聞紙のインクは色移りする可能性があるので、新聞紙の上からクッキングペーパーを巻いておくと安心。

また、湿気を吸った新聞紙を長時間入れていると、逆に乾きづらくなってしまいます。

数時間経ったら様子を見て、取り替えつつ新聞紙のインクが靴の中に写っていないかも確認しておきましょう。

手順③陰干し

あとは風通しのいい場所で乾かしていきます。

このとき、床にべたっと置いておくと靴底の乾燥が遅くなり、結果的に靴全体の乾きも遅くなってしまいます。

つま先を壁に立てかけておくか、割り箸などで地面から浮かしておきましょう。

靴の濡れ具合にもよりますが、そのまま半日〜1晩くらい乾かします。

だいたい乾いた感じがしたら、シューキーパーを入れて形を整えておきます。

かなり濡れている状態でシューキーパーを入れると、靴の中が乾きにくくカビが生える原因になるので、生乾きくらいになってからシューキーパーを入れて形を整えて、さらに乾かします。

また、冬などの気温が高い時は、地面付近よりも高い場所に置いておくと少しでも早く乾きやすいです。

手順④クリームを塗って保湿

靴を触ってみて、乾いたな〜と思ったらクリームを塗って保湿しておきます。

無色の「乳化性の靴用クリーム」か「デリケートクリーム」を少量づつ靴に塗り込んでおきましょう。

クリームを塗り終わったらブラッシングしたり磨いたりして光沢をだし、半日ほど陰干ししておけばOK。

以上がが基本的な革靴の乾かし方となります。

濡れ具合によっては、完全に乾くまでに2〜3日かかる場合もありますが自然な状態で出来るだけ早く乾かすのがコツです。

早く乾かしたいからといって、直射日光に当てると革の色が変質したりひび割れの原因になったりする可能性があるので避けましょう。

完全に乾かしてからクリームを塗る人の方が多いと思いますが、実はわたしは完全に乾くちょっと前にクリームを塗るのが好きです(笑)このあたりは好みなのですが、ほんのちょっと湿ってるくらいでクリームを入れてあげる方がしっとり仕上がるような気がして。

ただ、慣れていない時はしっかり乾かしてからの方が安心かとも思いますので、見た目が元の革靴の色に戻ったり触った感じで水分が無くなってからクリームを塗る方が無難かもしれません。

やってはいけない乾かし方

また、早く乾かしたいからといってドライヤーを使ったりストーブや扇風機にあてるのはやめましょう。

シミがそのまま定着したり型崩れ、急激な乾燥によるひび割れの原因になったりします。

自然乾燥が良い理由は、全体を均一に同時に乾かすこと。

ドライヤーなどの温風で部分的に乾かしてしまうと、かなりの確率でシミを作ってしまいます。

革を扱うプロのお店などでは、最初にドライヤーでざっと乾かす方法を使ったりしますが乾き具合の見極めやタイミングなどが素人には難しいと思いますので、自然に乾かすようにした方がいいと思います。

部分的なシミの対処法

雨に濡れた革靴は濡れ方によっては雨ジミができやすくなってしまいます。

シミを作らないためには濡れている状態での対処が必要ですので、乾く前にメンテナンスしておきましょう。

シミは濡れた部分と濡れていない部分の境目をなくすことで色の違いが生まれ、目立ってしまいます。

この境目をなくすことでシミになるのを防ぐことができます。

雨ジミを作らない乾かし方

大切なのは、濡れた状態の革靴の「濡れた部分」と「濡れていない部分」の境目をなくしてから乾かすことです。

水で濡らし軽く絞った布やスポンジで、境目を濡らして色の境界線をなくしておきます。

それから先ほど紹介した基本的な革靴の乾かし方の手順で乾かしましょう。

もし乾かした後に1回でシミが消えなかったら、もう一度シミの境界線をなくすように濡れた布やスポンジで濡らして乾かしてみましょう。

何度かやってみて、薄くなる場合もありますので諦めずにトライしてみてください。

それでもシミが消えないようだったら、後ほど紹介する丸洗いを。

白く塩をふく

雨で濡れた後の革靴が乾いたら、部分的に白く粉が吹いているようになっていることはありませんか?

この状態を塩吹き現象と言います。

塩吹きが起こる原因は、

・日常の汗から出た塩分
・革の薬品に含まれる塩分

この2つが結晶化したものが雨で濡れた水分が蒸発する際に、表面に浮き出て定着してしまうこと。

この状態が起こってしまったら、革用のリムーバーでとっておきましょう。

リムーバーが内部に浸透することで、革の中にある汚れなども除去できます。

リムーバーを塗ったら、保湿用のクリームを塗って軽く磨けばOKです。

水で濡らした布で表面を拭き取るだけでも取れる場合もありますが、リムーバーを使うとしっかり汚れが落とせるのでリムーバーを使って塩吹きを落としておくのがおすすめです。

最終的には丸洗い

上記の乾かし方をやってみて、乾いた後にあまりにもシミや塩吹きがひどい場合には丸洗いすると言う方法があります。

革用の洗剤「サドルソープ」を使って革靴の甲側(アッパー)を洗っていく方法です。

やってみると意外と簡単ですので、もうダメかな。と思った革靴は一度丸洗いしてみましょう。

革靴好きの中には定期的に丸洗いしてる方もいるくらいです。

もし自分で丸洗いするのが不安な方は、革靴を洗うプロに頼むのもありです。
全国各地に革靴やバッグを洗うお店もありますので、そういったお店に頼むとより安心です。

PICK UP
▼その他の革靴を長持ちさせる方法はこちら▼
>>革靴の手入れの頻度は?簡単で長持ちさせるためのコツ4つ

雨の日に履ける革靴の3つの条件。防水対策やアフターケアを紹介まとめ

雨は革の表面だけでなく縫い目やちょっとした隙間にも染み込んでしまいます。

防水スプレーを完璧にやっていたとしても濡れ具合によっては革に水が染み込んでしまう可能性は十分あります。

出来るだけ雨に当たらない場所を選んで歩くなど気をつけましょう。

また、今回紹介したような雨用の革靴を持っておくといつもの革靴の傷みも減りますし、雨の日も堂々と歩けるので精神的にも結構楽になると思いますよ!

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この記事を書いた人
leathernokoto

靴修理3年、靴製造で1年ほど働いていました。

休みの日も工房にて革靴製造を教えてもらうという、革靴にどっぷりと浸かりまくった20代。

個人で革製品を製造・販売した経験アリ。

革の手入れや種類などはもちろんですが、革靴にまつわるコトや、ちょっとした小話なんかを発信していきます。

自分も知らないことがまだまだあるレザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っていますので、楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。

ヨーロッパと猫と旅が好き。

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