革靴の手入れの頻度は?寿命を伸ばし長持ちさせる方法まとめ

革靴の手入れの頻度 手入れ関連

革靴は、ちゃんと手入れをしていけば長く履ける相棒にもなりますが、うまく革靴と付き合っていくにはそれなりの知識が必要です。

そこで今回は革靴の手入れの適切な頻度や、長持ちさせるために必要な手入れ方法をご紹介。

文字で書くと長くなりますが、やってみると簡単な手入れや考え方を書いています。

この記事を読み終わるころには、革靴にかなり詳しくなり、早く手入れしたくてウズウズすることでしょう。

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革靴の手入れの頻度や目安

革靴には文字通りピンからキリまで色んなランクの靴がありますが、

どんな革靴でも、できるだけいい状態で長持ちさせたいですよね。

いい状態で保つためには、ほどよい頻度での手入れと適切な手入れ方法でのお手入れが必要となります。

履きっぱなしの靴は、美しく保つのが難しい上に劣化を早める原因となったり、臭いの原因となったりします。

この、革靴にとってのほどよい頻度での手入れの目安は

①毎日の手入れ
②「月1回」の本格的な手入れ

の2つに分けられます。

①毎日の手入れ

サラリーマンなど、毎日革靴を履く人にとって毎日手入れするのは大変ですよね。

「革靴って毎日手入れしなきゃいけないの?めんどくさっ!」

って思った方もいるかもしれませんが、やることはたった2つでとても簡単ですのでご安心ください。

でも、毎日の手入れをすることで、手入れしないよりも革靴を綺麗に長く履くことができるので、ぜひやってほしいところです。

長くいい状態で履くためには、欠かせない2ステップを毎日のルーティンにしましょう。

ブラッシング

1日革靴を履いて家に帰ったら、履いたままの状態でもいいのでブラッシングするクセをつけましょう。

新品の手入れの時にも触れましたが、ホコリはカビや汚れの原因の一つになります。

毎回、革靴を脱ぐ前にササッとブラシをかけるだけでOKです。

もしくはシューキーパーを入れてからでも、もちろん大丈夫です。

毎回のホコリ落とし用の馬毛ブラシを玄関に一つおいておくと習慣づけやすいのでオススメです。

シューキーパー

革靴は、履いていくと必ずシワができます。

履いてない時にシワを伸ばしておく事で革靴を美しく保つことができるので、家に帰ったらシューキーパーを入れておくようにしましょう。

足は私たちが思っている以上に汗をかきます。

シュー・フィッターが書いた靴の本」という本によると、足が1日にかく汗の量は両足でコップ1杯分だそうです。

なので、1日履いた靴が吸った水分を乾かして履く必要があります。

1日履いた靴は脱いですぐに靴箱に入れずに玄関においておき、革が吸ってしまった水分を蒸発させるようにしましょう。

特に木のシューキーパーは、汗などの湿気を吸ってくれる効果もありますので、靴の臭いで悩んでいる人にもオススメしたいグッズの一つです。

月1回の本格的な手入れ方法

毎日のブラッシングに加え、月1回程度の本格的な手入れをすることで、革についている汚れやホコリをしっかりとって保湿してあげます。

しっかりと手入れをすることで、革靴がいつも綺麗な状態で保てるだけでなく愛着も深まるはずです。

月に1回の手入れなので、丁寧にやっていく気持ちで取り掛かりましょう。

と言っても、初心者でもできる基本的な手入れ方法なので、慣れれば1足10〜15分くらいで終わりますよ。

本格的な手入れの手順
①シューツリーを装着
②馬毛ブラシで汚れをとる
③クリーナーで汚れを分解
④乳化性クリームで保湿
⑤豚毛ブラシでクリームをなじませる
⑥布で乾拭き
⑦お好みで防水スプレー

この手順で手入れをしていくことで、手入れしない革靴よりもはるかに長くいい状態で履き続けることが出来ます。

最初はちょっと面倒くさいかもしれませんが、長く革靴を履くためにもしっかりと毎日&月1回の手入れをしていくことをおすすめします。

▼関連記事▼
>>革靴の手入れの基本。初心者でもできる簡単~本格的な靴磨き

革靴の新品時の手入れも重要

新品 革靴

新品の革靴をおろすときにも、ちょっとした手入れをしておきましょう。

買ったばかりなら、手入れしなくてもいいんじゃないの?って思う人も多いかもしれません。

なぜ新品でも手入れをするのかというと、革靴を購入するまでに時間が経っている可能性があるからです。

革の状態から靴に加工されて流通にのり、お店で陳列され、購入するまでにどのくらいの時間が経過しているかはお店の人でもわからないことがほとんどだと思います。

最後にケアをされてから時間が経っている革靴は、新品でも履く前に手入れをしておくことで乾燥を防ぐことができ、防水性も高めることができるのです。

革靴を長く保つためにはやっておきたいケアの一つです。

新品の革靴を手入れするメリット3つ

さきほど書いたように、買ったばかりの革靴は乾燥している状態の可能性が高いです。

革靴に乾燥は大敵なのですが、乾燥を防ぐ以外にも履き下ろす前の手入れのメリットが他に2つあるんですよ。

それは、

・防水性が高まる
・足に馴染みやすくなる

この2点です。

クリームを塗った革は、乾燥している革よりも水をはじきやすくなります。

防水性を高めることで、新品の綺麗な状態を少しでも長く保ちましょう。

さらに、クリームを塗ることで革にしなやかさを出すことができます。

買ったばかりの革靴は固いことが多いですよね。

新品の革靴を履くと当たって痛い箇所がある人は、新品時の手入れで少し痛みをマシにすることが可能ですよ。

乾燥を防ぐ・防水性を高める・足馴染みをよくする

履き下ろす前の手入れで得られるメリットは大きいので、手入れしておくことをオススメします。

▼関連記事▼
>>新品の革靴の手入れ方法【保存版】履き下ろし前にすること。

雨に濡れた時

雨に濡れた革靴は、晴れの日の1ヶ月分も消耗すると言われるほどのダメージを受けます。

水や湿気を吸った革靴は、乾くとともに水分が蒸発して乾燥が急激に進みます。

さらに、革に含まれている油分も抜けてしまい革がかたくなる原因に。

もし革靴が雨に濡れたら、正しい手入れ方法で手入れしておきましょう。

雨に濡れた後の手入れとしては、

1.全体の水分をできるだけ布で拭く

2.新聞紙を丸めたものを靴の中に詰める(新聞紙はインクがうつる可能性があるので、上から薄い紙で包むのが安心)
また、新聞紙は濡れたら取り替えるようにしましょう。

3.風通しのよい日陰で陰干し

4.ある程度乾いたらシューキーパーを入れる

5.完全に乾いたら、乳化性クリームで保湿する

が基本となります。

靴の底が地面と接していると乾きづらいので、

・壁に立てかける
・靴の下に割り箸を敷いて地面から浮かせる

などの方法で、自然に乾かすようにしましょう。

雨の日に履ける革靴とは?

いつも履いている革靴を雨の日に頑張って履くよりも、雨用の靴を準備しておくとかなり楽になります。

最近では革のレインシューズも売っているので、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

下記の記事で雨用の革靴について詳しく紹介していますので、参考にしてください。

▼関連記事▼
雨の日に履ける革靴の3つの条件。防水対策やアフターケアを紹介

革靴は保管中も重要

革靴を保管する時は、どのようにしていますか?

下駄箱に入れてそのまま・・・

という状態で数ヶ月ほったらかしにしたりしていませんか?

条件が悪い状態で長期間保管してしまうと、いざ履こうと思った時に手遅れになっているかもしれません。

そうならないように、

✔︎保管前の革靴の手入れ

✔︎保管の場所

✔︎保管時に気を付けること

を知っておきましょう。

革靴を長持ちさせるには必須のポイントになっていますので、ぜひチェックしておいてくださいね。

▼関連記事▼
革靴の保管で長期ならこの方法でカビ対策をしておきましょう。

革靴をもっと美しく長く保つための方法

今まで紹介した手入れ方法以外にも、革靴を長く履き続けるために気をつけたいことを紹介していきます。

どれも完璧に覚えておく必要はありませんが、頭の片隅に覚えておいて、忘れたらまたこの記事を読みにきてくださいw

革靴に関してはやはり値段相応なところがあるのが現実。

もちろんメーカーにはよりますが、いい革靴にはいい革を使われていたり、作り自体が履きやすい・修理しやすくなっているということがあります。

一方で、安い革靴に使われている革は、そこそこに手入れしてもエイジングしていくような革ではなかったり、修理が難しい素材や作り方で作られていたりするのは当たり前に目にします。

どちらにしても、長く履き続けたいことには違いありません。

そこでもっと革靴の寿命を伸ばすためにできることを紹介します。

靴を休ませる

基本的な革靴は1日履いた靴は、2日休ませる。このサイクルが靴を長持ちさせる一つ目のコツになります。

仕事で毎日革靴を履く必要がある人は、3足を履き回すといいと思います。

3足あれば、2足は休ませることができるのでうまくローテーションできると思います。

また、少ない足数で履き回している人は、月1回の手入れを7回に1回くらいでした方がいいでしょう。

履く回数が増えると汚れなども増えやすいので、手入れの回数も増やした方がいいということになります。

今回紹介した手入れをしても、1足を毎日履き続けると上手に長く履くのは難しい場合も十分にあります。

過度な手入れはNG

また、高級革靴を購入したら、手塩にかけて育てたい気持ちはとてもよくわかりますが、

革靴は手入れしすぎもよくありません

クリームやオイルなどを塗りすぎると、革にとって負担となり、逆に傷めてしまう原因となりますので、

今回紹介した頻度「月1回」を目安にしましょう。

履く時・脱ぐ時

最後に、型崩れさせないコツとしてシューキーパーを入れる以外にも、履く時には靴べらを使うことをオススメします。

履く時にかかとを踏んでしまったり、脱ぐ時に手を使わずに足で抑えるなども形が悪くなる原因の一つになります。

形崩れしてしまうと、革に変なクセがついて足に食い込んだり、足の歪みに影響する可能性もあります。

革靴を履く時と脱ぐ時には靴べらを使いましょう。

玄関に一つ靴べらを置いておくとサッと使えて便利ですし、靴べらがある方が早く・キレイに靴を履くことができます。

仕事で革靴を脱ぎ履きする回数が多い方は、携帯用の靴べらを仕事用の鞄に入れておくとかなり便利ですし、

周りにも「おっ」と思わせられますよ^^

▼関連記事▼
>>革靴を長持ちさせる方法|靴の寿命は半年〜1年と思ってませんか?

革靴の手入れの頻度は?寿命を伸ばし長持ちさせる方法まとめ

本格的な革靴は、ちゃんとした手入れで綺麗な状態で長く履くことが可能です。

今回紹介した頻度と方法、気をつけるコツを目安に革靴を長く履きこなしましょう。

参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人
leathernokoto

日本で唯一の「女性だけ」の靴修理店で3年働いていました。

休みの日も工房で製造方法を教えてもらい、革靴にどっぷりと浸かった青春(?)時代。

退職後は靴製造で1年働き、その後は革財布やバッグを作るオリジナルブランドを立ち上げました。

このブログでは、革靴に関する悩みやちょっとした小話などを発信しています。

自分もまだ知らないことがたくさんある、レザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っています。

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