ミンクオイルを使った感想。ビーンブーツに塗ってみたレビュー

ミンクオイル ビーンブーツ 手入れ関連

仕事で靴の修理や製造を経験してきたわたしですが、

実はミンクオイルって一回もまともに使ったことがなかったんです。

でもレザー愛用者として、とりあえず使ってみたい王道の手入れ用品。

そこで今回は、ミンクオイルを実際に使ってみた感想をレビューしていきたいと思います。

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ミンクオイルってどんなオイル?

今回は、昔から革の手入れに使われている、ミンクオイルを実際に使っていきます。

靴のケア用品売り場には必ずと言っていいほど置いてある、赤い蓋にミンクの絵が書いてあるやつ、多くの人が見たことあるんじゃないでしょうか。

前回、ビーンブーツの手入れ方法&オイルについて。ゴム部分はどうする?でビーンブーツを手入れしましたが、このクリームではちょっと物足りない感じがしたので、

ずっと使ってみようと思ってたミンクオイルを使ってみることにしました。

今回わたしが購入したのはコロンブスのクリームタイプ。

昔は容器が缶だったけど、いつの間にかプラスチックに変わってちょっとオシャレな感じになってます。

ミンクオイルレビュー

ポイント

・動物のミンクの皮下脂肪から作られてるオイル

・動物性油脂なので、浸透性がいい

・浸透性が良いので革の保湿力が高い

・オイルなので多少の防水力が期待できる

・無色なので何色の革にも使える

よくみるコロンブスのミンクオイルには

クリーム・リキッド・スプレーなどの種類も売っていますが、量を調節しながら使うにはクリームタイプが一番使いやすいと思います。

蓋を開けて、指で表面を10回ほどこすってみました。

ミンクオイル 使い心地

思ったよりもテクスチャーはかたく、指先についたのもうっすら。

ただ、主成分が油なので温度や気温によってかたさは多少変わると思います。

今現在は2月ということで気温が低く、夏よりもかためかもしれません。

触ってみた感じは、硬いワセリンって感じかな。

なんだか・・・リップがわりに唇に塗りたくなりました(コラ

あと、シューケア用品で結構気にする人も多い臭いに関してはほぼ臭わないです。

ほんのりいい香りがするのですが、いい香りにも個人差があるのでなんともですね。

でも、臭いはほんと薄い方。いや、かなり薄い方だと思います。

ミンクオイルってどこに売ってる?

ミンクオイルは百貨店やイオンのような靴売り場にあるシューケア用品コーナーでよく目にします。

有名なオイルなので、ホームセンターなどでも取り扱ってるところもあるのではないでしょうか。

ちなみにわたしは田舎住みなので、普段から通販を多用します。今回も例にもれず、ネット通販で購入しましたw

ビーンブーツに塗ってみたレビュー

それでは実際に塗っていきたいと思います。

今回は、雨の日用の靴としていつも履いているビーンブーツにミンクオイルを塗るとどうなるのかを検証していきます。

全体に塗ってもいいのですが、あまりクタクタのブーツは好きじゃないので、今回は靴ヒモの下のベロ部分のみに塗ります。

靴ヒモで摩擦が起こるので、この部分は革の色がとれやすいですね。

ビーンブーツ ミンクオイル

やばいです。

革の表面(銀面)が剥がれて、かなり乾燥している感じ。

とりあえずブラッシングして表面の汚れをとったらミンクオイルを指で塗っていきます。

。。。

が、革が乾燥しすぎてて、塗りづらいです。。

ということで、急遽ミンクオイルを塗る下地としてデリケートクリームを塗ることに。

ビーンブーツ デリケートクリーム

ちなみに、ここまで乾燥してない場合はデリケートクリームなしでOKです。

今回は革が乾燥しすぎてミンクオイルが一ヶ所に集中して伸ばせないくらいだったので、試しにデリケートクリームで下地を作った感じです。

上の画像の色が変わっている部分がデリケートクリームを塗ったところ。

かなりクリームを吸収して色が濃くなってますね。

デリケートクリームを全体に塗ったら、ちょっと落ち着くまで10分ほど放置します。

ちなみに今回使ったデリケートクリームはヌメ革やいろんな革に使えるので、1つ持っておくのがおすすめです。

 

革の表面が落ち着いたら、ミンクオイルを再度塗ってみます。

おお〜こっちの方が断然塗りやすい。

デリケートクリームで先に水分を入れているので、ミンクオイルを塗った時もスーッと馴染んでいく感じがします。

スーッと馴染むけど、塗りすぎると柔らかくなりすぎるので少なめに塗っていくことを意識しながら。

ミンクオイルは指で塗る人も多いですが、わたしは直接指にオイルがつくのが好きではないので布で塗ります。

指で塗る方が体温がダイレクトに伝わりオイルが溶けやすいので、浸透しやすいかもしれません。

でも、布で塗る時もあまり力を入れずに入念に塗り込めばちゃんと浸透してくれるので大丈夫ですよ。

布につけるオイルの量は少なめを意識しましょう。

ということで全体を塗りました。

ビーンブーツ ミンクオイル

結構しつこめに(笑)布で表面を乾拭き。

豚毛ブラシで細かいシワの間や、繊維までオイルが入るように&馴染むようにブラッシングします。

ちなみにブラシは馬毛を使用しました。お気に入りはコロニルです。

オイルを入れると質感が重たくなるので豚毛でも良いかな〜と思いましたが、今回はしつこいくらい乾拭きしたので、表面を整える程度で。

これはわたし流のミンクオイルの手入れ方法ですが、結構おすすめのやり方です。

ビーンブーツに紐を通すとこんな感じになりました。

ビーンブーツ ミンクオイル 手入れ

しっとりとしたオイルドレザー感が出ましたね。素敵!!

さらに2日経ったらこんな感じになりました。

ビーンブーツ 手入れ

ほぼ手入れなしで2年以上履いているので、さすがに細かいひび割れをなおすことはできませんが、革自体は保湿されているのでしっとりとしていい感じになりました。

オイルレザーやレッドウィングなどのワークブーツにはとても合う塗り心地と仕上がりになったんじゃないでしょうか。

このしっとり感は、クリームでは得られない。

よく”乳化性クリーム”に入っている「ろう」はミンクオイルには入っていないので、光沢はそこまで出ません。

でも、オイルドレザーってそもそもオイルのしっとり感の光沢が美しいし、ピカピカよりもマットな艶がなんとも言えない良い雰囲気を出してくれるんですよね〜。

すぐに使い切るという口コミも見かけましたが、どんだけ塗ってるんでしょうか?(オイル系の革製品が好きな人なのかな?)

今回使っても、ミンクオイルの表面に布のあとがついたくらいなので、全然減らなさそうですが。

逆に使い切れるかな??ってくらいです。そう思うとコスパいいですね。

ミンクオイルの3つの注意点

実際に使ってみて好印象で使いやすいと思ったミンクオイルですが、使用する時の注意点もあるので書いておきます。

注意点は次の3つ

①目立たないところで試す
②塗りすぎない
③保管場所や保管の仕方

①目立たないところで試す

ミンクオイルを塗ることで、シミになる革や色落ちする革もあります。

初めて使う場合には必ず目立たない部分に少量塗ってみてください。

塗った部分だけシミになったり、極端に色落ちするなら違うクリームなどを使用しましょう。

②塗りすぎない

ミンクオイルの塗りすぎは革が油分過多になって革が柔らかくなりすぎます。

時間が経てば少しはオイルが抜けますが、元のコシに戻すのはできないので塗りすぎ厳禁。

布や指に薄くつけてある程度の範囲によく伸ばして馴染ませます。

塗り方のコツとしては、指先や布で優しく革の表面に円を描くようにこする感じで。

それを何度も繰り返していく塗り方が一番いいです。

最初から全体に塗ろうとしてたくさんミンクオイルを布につけてしまうと部分的に塗りすぎになってしまう可能性が高いです。

これはどの革用オイルやクリームにも言えることなので、革の手入れをするときは必ず念頭に置いておき、この塗り方に慣れるようにすると良いと思います。

③保管場所や保管の仕方

ミンクオイルを含め、基本的にオイルはカビが生えやすく、保管場所や保管方法をミスると一発でカビが生えます。

ワンシーズン下駄箱やクローゼットなどの換気が悪く湿気のたまる場所で保管していると、地域によっては高確率でカビが生えてガッカリすると思います。

保管の際には、保管場所に気をつけて除湿を心がけましょう。

ミンクオイルのメリット・デメリット

革の手入れ方法は人によって違いますが、ミンクオイルを使っている人の他の意見も気になる!

ということで、口コミを調査してまとめてみました。

良い口コミと悪い口コミ、どちらも知っておくと良いと思います。

良い口コミ

  • 安定したクオリティ
  • 靴ずれの靴が履きやすくなった
  • ベタつきがない
  • コスパ最高
  • 自然な光沢がでる

などなど、皆さん満足している感じでした。

アマゾンでは星4.5と高評価で、良い口コミが多かったです。

安くて効果があるので、やはり愛用している人かなり多いなと改めて思いました。さすが王道。

悪い口コミ

では逆に、悪い口コミもチェックしておきましょう。

  • カビが生えやすい
  • 艶が消えた
  • 量が少ない、すぐなくなった
  • 硬くて塗るのが難しい
  • オイルのテカリがない
  • 油シミができた
  • 色落ちした

こんな感じでした。

全体の口コミからみると、悪い口コミはほんの一部なのですが、中にはミンクオイル自体が悪いわけではなく、

使う人の知識がないために、合わない革に塗っただけでは?

とか、

それって使い方が悪いんじゃないのかな??

と思う口コミもありましたが・・

まあ、実際にみたわけじゃないのでなんとも言えません。

ミンクオイルにしても他の革用クリームやオイルにしても使用するオイルやクリームが合う革に、正しい量を正しい塗り方で塗らないと良い仕上がりにはなりません。

こんな革製品におすすめ

とは言え、どの革にミンクオイルが合うのか?というのは、革に詳しくないとわかりづらいと思います。

革を見極めるのが難しい人もいると思いますので、口コミの中で皆さんがどんな革製品に使ってるのかも調べておきました。

こんな革製品におすすめ
・革ジャン
・野球用グローブ
・バイク用の革手袋
・車のシート
・ワークブーツ、登山靴など

ざっとこんな感じです。

ただ、車のシートに関しては、

まずシートが本革かどうか?(合皮が使われていることも多い)

ということや、車内の湿気でカビが生えないか?滑りが良くなりすぎないか?などの心配が出てきます。

どの車のシートにも合うということではありませんのであしからず。

でもほんとに、思ってたよりも良かったです。びっくりw

もっとギトギトになるのかと思ってましたが、結構サラサラな仕上がりで満足です。

これからビーンブーツの手入れ3回に1回くらいはミンクオイルで手入れしていこう、うん。

さっきも言いましたが、毎回ミンクオイルを使うとクタクタになっちゃうかもなので、数回の手入れで1回ミンクオイルという感じで使うのがわたし流おすすめであります。

ミンクオイルを使った感想。ビーンブーツに塗ってみたレビューまとめ

ミンクオイルは基本的にオイルドレザーや、厚めの革、硬い革に使用するのがいいと思います。

革用のオイルなどは各メーカーから色々出ていますが今回のミンクオイルは、ここで紹介したような使い方や注意点に気をつければ上手に使うことができると思います!

この記事を書いた人
leathernokoto

日本で唯一の「女性だけ」の靴修理店で3年働いていました。

休みの日も工房で製造方法を教えてもらい、革靴にどっぷりと浸かった青春(?)時代。

退職後は靴製造で1年働き、その後は革財布やバッグを作るオリジナルブランドを立ち上げました。

このブログでは、革靴に関する悩みやちょっとした小話などを発信しています。

自分もまだ知らないことがたくさんある、レザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っています。

さらに詳しいプロフィールは名前をクリックしてください。

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