高コスパと確かな品質で、誰でも知っているブランドのリーガル。特に、グッドイヤーウェルト製法のリーガルであれば、きちんと手入れをすれば10年以上使い続けられる、頼れる存在です。
新品のリーガルを、より履きやすく長く付き合うために、新品の革靴の最初の手入れ、プレメンテナンスについて紹介します。
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新品のリーガルに手入れが必要な理由
リーガルを買ったら、すぐに履きたくなりますよね。ですが、新品の革靴は、倉庫や店頭に並べられている間に乾燥しています。
革にホコリがつくと、ホコリが革の油分を吸収し、より乾燥しやすくなります。革は乾燥すると硬くなり、ひび割れが起こったり、シミになりやすくなったりします。
そこでやっておきたいのが、履く前の手入れ。買ったばかりで乾燥している新品のリーガルは、履き下ろす前に手入れをすると足に馴染みやすく、キレイで長持ちします。さらに靴擦れも起きにくくなりますよ。
新品のリーガルの手入れ方法
リーガルを履く前の手入れは、基本的な革靴の手入れ方法と変わりません。手順としては、以下の流れとなります。
①ブラッシング
②クリーム
③ブラッシング
④防水スプレー
ブラッシングで革の表面についた汚れを落とし、クリームで栄養補給をします。再度ブラッシングをしてクリームをなじませたら、防水スプレーをして終了です。
それぞれの工程を詳しくみていきましょう。
新品のリーガルの手入れ手順①ブラッシング
まずは靴紐を外して、シューキーパーを入れましょう。シューキーパーを入れることで履きジワが伸び、シワの隙間にもクリームが塗りやすくなります。
新品の場合、汚れはあまりついていないと思いますが、念のためホコリを落とすように軽くブラッシングしておきましょう。ブラシは馬毛ブラシなどの少し毛が長いものがおすすめです。もしブラシが無い場合は、乾いた布で問題ありません。
新品のリーガルの手入れ手順②クリーム
まず、靴磨き用のウエス(布)か、ペネトレィトブラシ(写真の小さなブラシ)に、少しずつ靴磨きクリームをつけて、革靴の表革にクリームを薄く延ばしていきます。ペネトレィトブラシは100均ショップのダイソーにも売っています。(品質は保証できませんが^^;)
ここでの注意点は、「クリームを直接革靴に塗らない」こと。クリームは必ず布かブラシにつけてから、革靴に塗り広げましょう。
ここで使うクリームは、革の内部に浸透しやすい乳化性がおすすめです。靴の内側、特に足の甲があたる部分にクリームを塗っておくと革が柔らかくなり、靴擦れしにくくなりますよ。
もし靴底が革の場合は、革底にもクリームを塗って保護しておくと良いです。
新品のリーガルの手入れ手順③ブラッシング
全体にクリームを塗ったら、全体的にブラッシングします。豚毛ブラシなどで、全体的に磨くようにブラッシングをします。布を使う場合は、余ったクリームを拭きとるように乾拭きしておきましょう!
クリームを塗りおわったら、少し革靴を落ち着かせてクリームが浸透するのを待ちましょう。
新品のリーガルの手入れ手順④防水スプレー
雨や水から守るためにも、全体的に防水スプレーをします。ただし、スプレーをしすぎると染みになりますので注意しましょう。おすすめの防水スプレーはコロニルです。リーガル以外の革靴全般に使えて、防水効果も高いと人気です。
また、革底の靴の場合は、靴底にも防水スプレーをすることをおすすめします。革底は、地面にある水分を吸い込んでしまうため、意外と水を含みやすいパーツでもあります。
基本的に革は「濡れる→乾く」を繰り返すたびに水分と一緒に油分が抜けて乾燥していきます。乾燥しすぎた革底は割れてしまうこともあるので、クリームを塗って防水スプレーで保護しておきましょう。
防水スプレーが乾いたら布で乾拭きして、履く前の手入れ(プレメンテナンス)完了です。
新品のリーガルを長持ちさせるためにしておきたいこと
ここまでの手入れが終わったら、靴紐を通して室内で履いてみるのがおすすめです。履き下ろしてそのまま出かけて、外で足が痛くなったら大変ですよね。
そこで、室内を軽く歩いてみて、靴擦れしそうなポイントがないかチェックしておきましょう。少し履いてみて「靴擦れしそうだな」とい感じたときは、履き下ろす前に馴染ませると良いです。
履き下ろし前の慣らしかたについては、「リーガルの靴が痛いときの対処|馴染むまでの期間はどれくらい?」の記事で紹介しています。
また、リーガルを保管する時は、変形を防ぐためにもシューキーパーを入れておくと長持ちしやすくなります。以下の記事で、リーガルに合うシューキーパーの選び方を紹介しているので、あわせてご覧ください。
関連記事リーガルにおすすめのシューキーパー5選|選び方も紹介
新品のリーガルでもゴム張りは必要?
滑り止めや靴底を守る役割をする『ゴム張り』。新品でも必要なのか悩んでいる人もいると思います。新品のリーガルにゴム張りが必要かどうかは、靴底の素材によって異なります。
リーガルから販売されている靴の靴底には、「革」もしくは「ゴム」のどちらかが使われています。それぞれの素材別に、靴底のゴム張りの必要性について紹介します。
靴底が革(革底)のとき
高級な革靴の代名詞である革底ですが、水を吸収しやすかったり減りが早かったりと、デメリットもあります。そこで、革底の場合はハーフソールといわれる、靴底の前半分程度に貼るタイプのゴム張りをしておくとよいでしょう。
革の上からゴムを貼ることで地面との摩擦を防ぎ、もちが良くなります。また、ゴムは水を通しにくいので、靴底が濡れる心配もありません。「ハーフソールは靴底を削るのでは?」と思う人もいるかも知れませんが、ハーフソールをしなくても地面との摩擦によって靴底は削れます。
ただ、ハーフソールをしておくと直接地面と摩擦が起きなくなり、削れたハーフソールを「ゴム交換」すればすり減りを最小限におさえられます。
ハーフソールは靴修理店に依頼するか、簡易的でよければ自分で貼り付けることも可能です。以下の記事で、ハーフソール(裏張り)のDIYについて解説しています。
関連記事靴の裏張りは自分でできる!やり方や注意点・タイミングを紹介靴底がラバー(ゴム底)のとき
靴底がゴム製のラバーソールの場合は、特にメンテナンスは不要です。
靴底のつま先・かかとが減りやすいとき
歩き方によっては、靴底のつま先部分やかかとの外側部分の減りが早いことがあります。その場合は、靴底のつま先部分やかかと部分を金属パーツで保護する『トゥスチール』というパーツをつけることで、削れるのを防ぐ方法もあります。
金属性なので歩き方によっては、カツカツという音が鳴ることもありますが、素材が頑丈なのでつま先を長く保護してくれます。ただし、雨の日は滑りやすくなるので、マンホールなどに注意が必要です。
新品のリーガルにシワ入れする方法
人によって好みは分かれますが、新品のうちに『シワ入れ』をおこなうのもよいでしょう。革靴は、履いているうちに足の指の付け根部分に、靴が折り曲がるときのクセである履きジワが入ります。
履きジワが何本も入っていると、表革がひび割れやすくなり、見た目も履きつぶし感が出てしまいます。そのため、「先に1本だけシワを入れておき、先にクセづけておこう」というのが、革靴におけるシワ入れです。
あらかじめ履きジワを入れておくと、横一文字にスッと1本のシワになりやすく、上品に見えるようになります。
やり方はとても簡単。室内履きをして靴の履きジワが見えてきたら、履きジワ部分に太めのボールペンや指をあてて、手でグワっと折り曲げます。こうしてあらかじめ手で履きジワが入る部分をクセ付けすることで、キレイな履きジワが1本だけ入るようになります。
ただし力を入れすぎると、靴が傷んでしまいます。無理にしないように、やさしく折り曲げてあげましょう。
新品のリーガルの手入れ方法|履く前にゴム張りは必要?まとめ
リーガルは品質に良い革を使っていますので、きちんとメンテナンスをすれば長く付き合えます。快適な履き心地でかっこよくリーガルを履きこなすためにも、履きはじめに手入れをしておくことが大切です。
また、履き込んでからもメンテナンスをして、周囲と差をつけましょう。
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