長年高い人気を誇る、レッドウィング。
定番のワークブーツとしてガシガシ履いている人も多いのではないでしょうか?
魅力たっぷりなレッドウィングですが「手入れしないのもあり?」と思っている人もいるかもしれません。
しかし手入れしないことで、思ってもいないことになりかねません…。
そこで今回は、レッドウィングを手入れしないとどうなるかについて解説します。
また、手入れの頻度や手順についても紹介しているので、レッドウィングを長く愛用したい人はぜひ参考にしてください。
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レッドウィングを手入れしないとどうなる?
早速、レッドウィングを手入れしないとどうなるかを解説します。おもに考えられるのは以下の3つです。
・ホコリや汚れがたまり続ける
・革が乾燥する
・カビが生える
……どれも嫌な予感がしますね^^;
それぞれ詳しくみていきましょう。
ホコリや汚れがたまり続ける
靴は地面にもっとも近く、体の中でも特に汚れやすいパーツです。
手入れをしないことでホコリや汚れがたまり、革の劣化を早めたり見た目が悪くなったりします。
とくに縫い目やコバ(縁の部分)は、ブラッシングをしないとホコリが取れないので定期的にブラシをかけておきましょう。
また、レッドウィングはオイルドレザーを使っているモデルも多く、「味」ではなく「汚い」にならないように注意したいものです。(オイルドレザーはとくにホコリが付着しやすいです。)
革が乾燥する
革という素材は人間の皮膚と同じように、保湿しなければ乾燥してしまいます。
さらにいえば、人間の皮膚のように自ら保湿成分を作り出すことができないため、クリームやオイルで水分と油分を足さなければ乾燥していく一方です。
そのためレッドウィングの手入れをしないと、革はどんどん乾燥していき、乾燥しすぎの状態になるとひび割れをおこしてしまいます。
一度ひび割れた部分は元に戻りません。手入れしすぎるのもNGですが、乾燥しすぎるとカチカチになってひび割れてしまうので気をつけましょう。
カビが生える
保管環境によっては、手入れしないことでカビが生えてしまいます。
レッドウイングを履いているときに足に汗をかくと、その汗の成分に含まれた皮脂がカビのエサとなり、条件が揃うと一気に増殖します。
また、古いホコリや汚れがついたままの状態でもカビが発生しやすくなるので、長期保管の前は必ずカビ予防スプレーをしておきましょう。
手入れの頻度は?
レッドウィングは丈夫なワークブーツなので、他の革靴に比べて手入れの頻度は低めです。
種類(モデル)によって手入れの頻度は異なりますが、以下を目安にしてみてください。
・オイルの場合は1年に2回程度(春・秋など)
・クリームの場合は1年に3回程度(春・夏・秋など)
※使用頻度が高い場合はもう1回ずつ間に挟んでも良いと思います。
手入れのタイミングは特に決まっている訳ではないので、見た目がカサカサしてきたり白っぽくなったりして「乾燥してきたかな?」と思ったときでOKです。
レッドウィングは革の種類によってオイル・クリームどちらを使えばよいのかが異なる
レッドウィングで使われている革は、大きく以下の3つに分けられます。
- オイルドレザー
- スムースレザー
- ラフアウト(起毛革)
レッドウィングはモデルによって使われている革の種類が違い、それぞれに合わせてオイルもしくはクリームを選ぶ必要があります。
とはいえ、「自分のレッドウィングにはクリームかオイルのどちらを使えば良いのかわからない!」という声もあると思うので、以下にモデルや型番をまとめました。
お手持ちの靴に合わせて適切なオイルやクリームを判断してみてください。
(公式サイトで確認してまとめてみました)
ミンクオイルで手入れするレッドウイングの型番
- アイリッシュセッター:8875/875/8179/8847/8849/8138/8146/8848/9874/877/8166/8165/9870
- ベックマン:9160/9161/9060
- フォアマン オックスフォード:8049
- アイアンレンジ:8111/8084/8081
- エンジニア:2268/9268/9085/2976
- ワークオックスフォード:8103/8106
- ソーミル:2927
- スーパーソール:8133
- ブラックスミス:3345
- クラシックチェルシー:3190/3191
上記モデルはミンクオイルでの手入れが推奨されています。
一般的なミンクオイルの方が値段は安いですが、レッドウイングオリジナルのケア用品がよい人は、以下のオールナチュラルレザーコンディショナーを使いましょう。
レザークリーム(乳化性クリーム)で手入れするレッドウィングの型番
- アイリッシュセッター:8864/9879/8871/1907/8848/9875/8863/8883
- クラシックワーク:8876/9111
- アイアンレンジ:8085/8086/8080
- ベックマン:9413(旧9013)
- ポストマン オックスフォード:101
- キャバリーチャッカ:9096
- ミルワン ブルーチャー オックスフォード:9087
- ポストマンロメオ:9198
- ポストマンチャッカ:9196
- ポストマンオックスフォード/ゴアテックス:9183
- ブラックスミス:3343
- スーパーソール:8808
上記の型番は、表革(一般的にみられる革)を使ったモデルで、乳化性クリームでの手入れが推奨されています。
こちらの型番にオイルを使うとシミや色ムラ、型崩れを起こす可能性があるので必ず乳化性のクリームを使いましょう。
起毛革用ケア用品で手入れするレッドウィングの型番
- アイリッシュセッター:8173/8861
- アイリッシュセッターオックスフォード:9893
- クラシックワーク:8151
- アイアンレンジ:8083
- ベックマン:2960
- ソーミル:2926
- クラシックチェルシー:3192
- ポストマン オックスフォード/アニポストマン:9112
- エンジニア:2965
- ストレートブルーアビーレーン:8144
- カッパーアビーレーン:8813
上記の型番は「ラフアウト」と呼ばれる起毛革を使用したモデルになります。
文字通り毛足の長さがラフ(不揃い)であることが特徴で、起毛革という意味ではスエードと同じ素材と言えると思います。
起毛革にオイルやクリームを使うと毛が寝てしまい、光沢のある表革のようになるため使用しません。以下のようなスエード用の消しゴムとブラシを使うのが、基本のケアとなります。
レッドウィングの手入れ方法
ここからは、レッドウィングの手入れ方法を紹介していきます。手入れに必要な道具は以下の通りです。
・オイル or 乳化性クリーム
・クリーナー
・馬毛ブラシ
・布(ウエス、着古したTシャツ)
※オイルかクリームかは型番によって異なるので、必ず確認してからおこなってくださいね。
ウエスがなければ着古したTシャツでOKです。ブラシは豚毛(硬いやつ)ではなく、しなやかさのある馬毛ブラシを用意しましょう。
以下のような馬毛ブラシの方がホコリを取りやすく、クリームを塗った後のブラッシングでの光沢もツヤツヤときれいに出せます。
手入れの手順
まずは手入れ前に靴紐を外しましょう。靴紐がついたまま手入れすると、ブラシやクリームが入らなかったり、塗り方にムラがでやすくなったりします。
わざわざ靴紐を外したり通したりするのは「面倒くさい」と感じがちですが、正面部分をすみずみまで手入れするかどうかで仕上がりが全く変わりますよ。
①ブラッシングする
靴紐を外したら、馬毛ブラシを使ってブラッシングしていきます。靴には思っているよりもホコリや汚れが付着しています。
ホコリや汚れがついたままの場合、その上からオイルやクリームを塗ることになるため効果が下がってしまいます。
靴紐を外した下のタン部分(ひだになっている奥側)やコバ(靴の外側の縁飾り)までしっかりブラッシングしておきましょう。
②クリーナーで汚れを拭き取る
靴紐を外したら革用クリーナーを使って、古いオイルやブラッシングでは取りきれない汚れを落としていきます。
とくにシワの部分は汚れが深く入り込んでいるので、布だけでは取りきれないことも多いです。
ペネトレィトブラシなどを使ってシワの奥や縫い目の隙間などの汚れをかき出しましょう。
③オイル or クリームを塗る
オイルもしくはクリームを靴全体に塗り広げます。指で塗るといい感じに体温でオイルが溶けて、革に浸透しやすくなります。
オイルやクリームを指につけたら、円を描くように少しずつ塗っていきましょう。最初から量を多くつけるよりも、少ない量から足していくほうが失敗しにくいです。
手が汚れるのが嫌な人はペネトレィトブラシを使うのがおすすめです。また、塗りすぎは型崩れやカビの原因となるので注意してくださいね。
※クリームは基本的に無職(ニュートラル)を使いましょう。色の薄くなっている部分のみ色のついたクリームを使うようにしてください。
④塗ったあとはしばらく放置
全体にオイルやクリームを塗り終わったら、風通しのよい日陰で1時間程度放置します。もしテカリがまだあるようなら、半日ほど放置してもOKです。
テカリがなくなったら革にオイルが浸透した証拠なので、次の段階に進みましょう。
⑤もう一度ブラッシング
最後に馬毛ブラシを使って全体にブラッシングをしておきます。力を入れすぎる必要はありませんが、ブラシの毛が1cm程度曲がるくらいの力を意識するとよいです。
オイルやクリームは熱を加えることで浸透がよくなり、さらにツヤが出やすくなります。丁寧にブラッシングをしておくと、みるみる光沢がでてきますよ。
最後に靴紐を通し直して手入れ完了です。
手入れが面倒なら靴専門のクリーニングに依頼するのもあり
もし自分で手入れするのが面倒と感じるなら、靴専門のクリーニングに依頼するのもありです。
靴専門のクリーニングではレッドウィングを丸洗いをしてくれるので、靴の内側・革の内部まできれいにしてくれます。
特にレッドウイングのようにブーツになっているタイプの靴はつま先まで手入れすることが少ないので、臭いがこもりがちです^^;
冬のコートやダウンはクリーニング店に持っていきますよね?それと同じように、靴も自宅で洗えないならクリーニングに出すのが安心です。
関連記事革靴のクリーニングの料金やサービス内容|おすすめ8社をご紹介!レッドウィングが水に濡れたときの対処法
レッドウィングが水に濡れた場合、タオルや布で叩くように吸い取りましょう。オイルドレザーのタイプなら、多少の雨は問題ありません。
がっつり濡れてしまったら、靴の中に新聞紙を入れて(定期的に取り替えてね)自然乾燥させます。
乾かしている時のまま形状記憶するので、必ず型崩れしないような形に整えておきましょう。
できるだけ素早く乾かすことが大切ですが、ドライヤーを使ったりストーブの前に置くのはNGです。濡れた後の革を急速に乾かすとカッチカチになって取り返しがつきません。
自然乾燥で乾いたら、オイルやクリームを塗って保湿しておきましょう。
レッドウィングのカビ対策
レッドウィングを可愛がるあまりオイルを塗りすぎると、カビが生えやすくなります。
とくに保管時は注意が必要で、オイルをたっぷり含んだレッドウイングは湿気の多い下駄箱との相性が最悪です(笑)
乾燥剤を一緒にいれたり定期的に風を通したりして、湿気が溜まらないようにしましょう。また、オイルを塗りすぎないことも大切です。
革は必要な量以上のオイルを吸い込むことができません。手入れのときに、浸透せずに表面に残ったオイルは布で拭き取っておきましょう。
レッドウィングを手入れしないとどうなる?頻度や手順も紹介まとめ
レッドウィングを手入れしない場合、「ホコリ・汚れがたまる」「革が乾燥する」「カビが生える」ということがおこりやすくなります。
できれば半年に1〜2回程度の手入れをおこないましょう。また、レッドウィングはモデルや型番によってオイルを使うべきかクリームを使うべきかが変わります。
今回紹介した内容を参考に、ハードな使い方に耐えるレッドウィングをしっかり手入れしておきましょう。
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