「もう少し予算を下げたい」というビジネスマンにおすすめなのが、リーガルの弟分ブランド『ケンフォード(KENFORD)』です。
ただ、ケンフォードとリーガルは、よく比較される革靴ブランドで、2つの違いがわからない方も少なくありません。
結論、ケンフォードとリーガルは製法や素材が違うため、履き心地や馴染み方も異なります。
今回は、ケンフォードとリーガルの違いや、それぞれのメリット・デメリットを詳しく紹介します。

革靴選びに失敗したくない方も必見です!
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ケンフォードとリーガルの違いを比較
リーガルのグループブランドであるケンフォード(KENFORD)は、リーガルの弟分として生まれたブランドです。
早速、2つの違いについてみていきましょう。大きな違いは次の4点です。
- 価格帯
- 製法
- 素材
- 馴染み方
それぞれの項目について、以下の表にまとめてみした。
項目 | ケンフォード | リーガル |
---|---|---|
価格帯 | 1〜2万円前後 | 2〜5万円前後 |
製法 | セメンテッド製法 | グッドイヤー製法など |
履き心地 | 軽くて柔らかい | しっかりしたホールド感 |
耐久性 | 比較的短め | 長期間履ける |
修理のしやすさ | 難しい | ソール交換可能 |
このように、ケンフォードは1万円台から購入可能で、比較的手が出しやすい価格帯となっています。
ただし、ケンフォードは修理が難しいことも多く、修理しながら履き続けるのであれば、リーガルのほうがコスパが良くなる可能性もあります。
それぞれの違いについて、各項目をもう少し詳しくみていきましょう。
ケンフォードとリーガルの違い①価格帯
ケンフォードとリーガルの違い1つ目は、価格帯です。前述のとおり、ケンフォードはリーガルに比べて安く、手が届きやすい値段となっています。
そのため、新人社員から年配のビジネスマンまで幅広い年代が履いている革靴といえます。実際に、初めての革靴デビューにケンフォードを選ぶ方も少なくありません。
リーガルの方が価格帯が高いという意味で、リーガルはケンフォードのワンランク上の革靴といえるでしょう。
ブランド別の具体的な価格帯を以下にまとめてみました。
(2025年3月時点、ビジネスシューズ限定)
上記の表のとおり、ケンフォードの安いモデルで9000円ほど、高いモデルで3万円ほどの違いがあります。
ケンフォードとリーガルの違い②製法
ケンフォードとリーガルの大きな違いに、『製法(作り方)』があります。
まず、ケンフォードは、大量生産向けの『セメンテッド製法』を採用しています。
一方リーガルは、修理しやすい『グッドイヤーウェルト製法』や『マッケイ製法』を採用しています。
製法は履き心地や修理にも大きく影響しますが、なんといっても値段に差が出る要素です。
ケンフォードは靴底を接着剤で貼る製法を使っているため、比較的安価で販売されていますが、リーガルはさらに手の込んだ製法で作られています。
外から見ているだけでは分かりませんが、履いていくとその差がわかると思います。このように、ケンフォードはリーガルに比べて簡単な製法を採用していることも、値段が安い理由の1つと考えられます。
関連記事【安い&高コスパ】グッドイヤーウェルト製法の革靴ブランド5選!
ケンフォードとリーガルの違い③素材
ケンフォードとリーガルは、両方ともアッパー(甲革)に牛革を使用しています。そのため、見た目の上質感ではケンフォードも負けていません。
牛革は履いていくうちに足に馴染むので、「履きやすい革靴が欲しい」という方にもおすすめできます。
では、どの素材が違うのか?というと、ソール(靴底)の部分です。ケンフォードはリーガルよりも手頃な値段で販売しているため、高級靴に使われているようなソールの素材は使われていません。
ソールの素材の違いは以下の通りです。
- ケンフォード→合成底
- リーガル→合成底、革底
ケンフォードでは合成底のみ使われているのに対し、リーガルは型番に合わせて合成底と革底が使い分けられています。その分、リーガルの方が価格帯に幅があります。
ケンフォードとリーガルの違い④馴染み方

実際にケンフォードとリーガルの両方を履いてみると、はじめのうちは大きな違和感はありません。
しかし、
- ケンフォード:履き込んでもサイズに変化がない
- リーガル:最初はキツく、後でジャストになる
という違いを感じることがあります。
これは製法の違いによるものと考えられ、リーガルのようにグッドイヤーウェルト製法で作られている革靴は、履くうちにコルクが沈んで足に馴染むようになります。
そのため、正しいサイズを選んでいれば、新品の状態で少しキツくても徐々にサイズがあってきます。
しかし、ケンフォードの場合はコルクの沈みがないので、履き込んでもサイズがあまり変わりません。
リーガルがきつい場合の対処法については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
関連記事リーガルの靴が痛いときの対処|馴染むまでの期間はどれくらい?
ケンフォードとリーガルのどっちがおすすめ?用途別の選び方
- ビジネスシーンで頻繁に履くなら・・長期的に使うことを考えると、修理対応がしやすく、履き込むほど馴染むリーガル
がおすすめです。
- コスパ重視で初めての革靴なら・・手頃な価格で購入できるケンフォード
は、革靴初心者にも安心。軽い履き心地で足への負担も少ないです。
- 冠婚葬祭など特別なシーンには・・高級感のあるリーガルのプレーントゥ
やストレートチップ
などのモデルがぴったりです。
ケンフォードの定番おすすめ3選
ここからは、ケンフォードの定番を3つ紹介します。どれも人気の高い型番なので、買い替えを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
ストレートチップ KB48
<おすすめポイント>
〇3Eの幅広設計なのにスマートなデザイン
〇光沢感のある牛革で高見えする
〇どんなシーンも選ばないストレートチップ
プレーントゥ K422
<おすすめポイント>
〇丸っこいボリューム感があるデザイン
〇甲の高さが低めで「ぼてっ」としない
〇外羽根デザインで、紐の調整がラク
〇光沢感があり、型崩れしにくい革を採用
プレーントゥ K641
<おすすめポイント>
〇ボリューム感があるデザイン
〇表革は柔らかい印象を与えるソフトなレザー
〇軽量ソールで履き心地も軽め
ケンフォードとリーガルのサイズ感を比較
ケンフォードとリーガルは、同じリーガルグループなので、サイズ感に大きな違いはありません。既にリーガルをお持ちなら、ケンフォードでも同じサイズを選べば間違いないでしょう。
ただし、ケンフォードの方が幅広(3E以降)のデザインが多いと思われます。
ケンフォードのビジネスシューズは、販売さているアイテムのほとんどがウィズ『3E』に対して、リーガルは全アイテムの10%程度しか3Eがありませんでした。
そのため、普段3Eサイズを履いている方は、ケンフォードの方が選択肢が増えて選びやすくなると思います。(あくまでも個人の見解です)

なかには、ケンフォードの幅広でぽてっとした感じがダサいと感じる方もいるようです。
このあたりは足との相性とデザインの好みで選ぶと良いと思います。
ユーザーレビューで見る履き心地の違い
ここからは、X(旧Twitter)に投稿されているケンフォードとリーガルの口コミ・レビューを紹介します!
ザーッとみたところ、どちらもあまり悪い口コミがなかったのですが、いくつかピックアップしたのでみていきましょう。
大好きケンフォードの革靴
リーガルのセカンドブランドで、作りは質実剛健
リーガルと違って完全にバラせないから修理はできないけれど、さすが作りは良い上に1万円~1.5万円で買えるので、普段履きの革靴には超絶オススメ pic.twitter.com/y3dkmzTHjJ— ゆーき (@noadot0111) July 2, 2024
リーガルってケンフォードの倍以上の値段するけど、耐久性も倍以上ある気がする。
履き心地も良いし、2年以上のスパンで見るならリーガルのほうがコスパいい気がする。
薄給にはつらいが。— 寝袋 (@esumokaizon) May 28, 2023
履き潰す前提ならケンフォードでいいんじゃないかな
ほぼリーガルだし安いし— ぶんぶく茶釜🍃 (@majimanji_555) March 15, 2023
リーガルの靴は高いので、同じリーガルが作っているケンフォードの靴を履いています。テカって無く、なかなか良い靴。基本、二足で回して、雨の日ように一足ぼろいのを用意していますね。
— パークス (@bourbon391) February 5, 2023
上記のように、「リーガルを買うならケンフォードでも良い」と思っている方が意外と多いようです、、!
中には「ほぼリーガル」という声もあり、ケンフォードの履き心地や品質の良さがよくわかりますね。
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ケンフォードのメリット・デメリット
ケンフォードのメリット・デメリットを簡単にまとめると、以下のようになります。
ケンフォードで採用している『セメンテッド製法』は、靴底に縫い目がないので、雨の日に浸水しづらいというメリットがあります。
ただ、リーガルよりも値段は安いものの、表革の質感が良いのでパッと見の安っぽさがありません。そのため、新人社員や外回りが多くてソールの消耗が激しい方や、予算をおさえたい方にもおすすめです。
リーガルのメリット・デメリット
次に、リーガルのメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。
リーガルでは、数十万円する高級靴と同じ製法を採用しているため、履き心地の良さではやはりリーガルに軍配が上がります。
上記の理由から、履き心地を重視する方、ソールを交換しながら長く履き続けたい方におすすめです。
リーガルは日本人の足の形に合わせて作られているので、「王道の革靴」として一度は試してみるとよいと思います。
ケンフォードとリーガルの違いを徹底解説!サイズ感も比較してみたまとめ
ケンフォードはリーガルの弟分ブランドで、リーガルよりも購入しやすい価格帯になっています。
新入社員や外回りが多くてソール交換が激しい方は、予算に応じてそれぞれのブランドを使い分けるのも良いでしょう。
『晴れの日はリーガル、雨の日はケンフォード』のように履き分けると、長持ちしやすくなりますよ。
リーガルの弟ブランドではありますが、「お手頃だけど安物っぽいのはイヤ」という場合は、リーガルグループの他のラインをチェックしてみてください。
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