革靴を長く履き続けるために、日頃のメンテナンスは欠かせません。
汚れを取り除くブラッシングや革にクリームを塗って保湿したりと、キレイに保つために出来ることはたくさんあります。
しかし、毎日ケアを行っていたとしても底の擦り減りや靴内部の劣化など自身ではどうにもならない部分があります。
「馴染みのある革靴を少しでも長く履きたい」と思っている方は、思い切って修理にだすことを検討してみましょう。
今回はスコッチグレインの修理について紹介します。ぜひ最後まで読んでいただき、素敵な革靴ライフの参考にしてみてください。
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スコッチグレインの修理はどこにだすのが良い?
一言で修理と言っても、どこに出すかで料金や質は大きく異なってきます。
ここからは実際の体験談も交えてご紹介していきます。
匠ジャパン(直営店)
スコッチグレインの修理といえば匠ジャパンです。
匠ジャパンはスコッチグレインの修理専門工場で、直営店への持ち込みか匠ジャパンへ直送でも大丈夫です。
「専門工場」なので純正のパーツを使って修理を行ってくれますし、確かな技術を持った職人さんが修理をしてくれます。
品質・技術が高いので安心して依頼することが出来るでしょう。実際に私も依頼しましたが、修理と併せてキレイに磨いて仕上げてくれました。
その分、金額も高めになるので値段を安く済ませたい人は避けた方が良いかもしれません。オールソールの交換で約15,000円前後で、修理箇所が多ければ20,000円以上になります。
また修理期間も長いです。その時の依頼数によるとのことですが、1ヶ月〜1ヶ月半は見ておいた方がいいと思います。
街の靴修理
早さを求めるなら街の靴修理屋さんに持ち込む方法もあります。
よく駅などに店舗を構えている事が多いですよね。
靴修理ではハーフソールの交換で3,000円〜5,000円ほどで、早ければ30分程度で対応してくれるお店もあります。
ただし、靴修理で使われているパーツは純正ではないので、こだわりのある人には不向きかなと思います。
店舗によって修理の技術も異なるので、仕上がりが綺麗で、いろいろな修理に対応できるお店を選ぶのがおすすめです。
オンラインの靴修理
最後にオンラインで靴修理が行えるショップもあります。スマホ1つで依頼できることが特徴です。
修理と併せて靴磨きや紐の交換などもしてもらえて、価格も1足5,000円から7,000円程度。丁寧にしてもらいたいけど安く済ませたい、という方にはピッタリだと思います。
ただ、街の靴修理屋と同じく純正パーツではない点は考慮しておきましょう。
オンラインのデメリットは仕上がりが確認できないので、返ってきた革靴を見て、「思っていたのと違う」ということも考えられます。
大手靴修理で有名なミスターミニットも、オンラインでの靴修理を受け付けています。
スコッチグレインを修理にだすタイミング
それでは革靴を修理に出すタイミングはいつなのでしょうか?
履けなくなってから修理に出す…では遅いので、適切なタイミングを箇所ごとに見ていきましょう。
オールソール
オールソールの修理タイミングとして理想的なのは、始めた靴底が薄くなり始めたときです。
毎日履いていると違いに気付きづらいものですが、「以前より地面が固く感じる」「足の裏が痛くなった」という状態になれば、修理に出しましょう。
画像は私が保有しているスコッチグレインの靴底です。
まだそこまでそこは薄くなっていませんが、結構すりへっているので、ときどき手で押さえて確認していこうと思います。
靴底を押さえたときに、ペコペコするほど薄くなった場合は修理した方がよいです。また、亀裂が入っている場合は早めに修理に出しましょう。
かかとのゴム
続いてヒール部分についてです。
ヒール部分は積み上げ式の革底とゴム底の2種類があり、それぞれ目安が異なりますのでご紹介していきます。
積み上げ式の革底の場合
まずは革底の場合ですが、かかとのパーツは地面に接する部分の「化粧ゴム」と本底と化粧ゴムの間にある「積み上げ」の2つのパーツから出来ています。
修理の種類としては、
- 化粧ゴムのみ
- 化粧ゴム+積み上げの削れた部分の補修
- 化粧ゴム+積み上げの両方の交換
のどれかになります。
画像を見ると積み上げまでまだ余裕があり、修理のタイミングにはなっていません。
擦り減りが積み上げまで達していなければ化粧ゴムのみの交換となります。
ゴム底(合成底)の場合
ゴム底の場合は積み上げを含まない1パーツの構成となっています。
修理となるとヒールパーツが丸ごと交換になり、その目安はヒール全体の半分ぐらいに差し掛かった時でしょう。
革底でいう積み上げに達する手前ぐらいでしょうか。
目視で分かりやすいのは、底面を見て打ちとめている釘が見えた時です。
画像が無くて申し訳ありませんが、ヒールの削れが半分ぐらいに差し掛かると見えてきますので、参考にしてみてください。
つま先のすり減り
つま先部分も擦り減って削れてくるとかなり不格好になってしまいます。
かかと同様、つま先も削れやすい部分なので時々チェックしておくとよいです。
革底の場合、つま先の修理の目安はわかりやすく、ゴムが削れて薄くなったときです。
ゴム底の場合も、横から見たときに”スジ”のような線があれば、その線に到達する直前がよいでしょう。
見た目にも付きやすいうえに、削れすぎると1枚革やゴムを足して修理しなければならないので、修理代も高くなりがちです。
修理が遅くなるほど靴の負担も大きくなるので、こまめにチェックして適切なタイミングでの修理がおすすめです。
スコッチグレインの修理料金
オールソール | 料金 |
トップゴムレザーソール | ¥14,850 |
ノンスリップレザーソール | ¥14,850 |
テクノソール(ゴム底) | ¥12,650 |
ゴムヒール | 料金 |
スコッチヒール(18mm) | ¥4,400 |
化粧ゴム直し | 料金 |
スコッチ化粧 | ¥4,400 |
(参考:匠JAPAN)
上記はスコッチグレインの修理料金表です。
ソールの交換は種類によって価格が変わっており、やはりレザーだとゴムと比べ高いことが分かります。
ヒールについては1パーツのゴムヒールと化粧ゴムのみが同価格となっており、積み上げ+化粧ゴムの価格が4,500円となっています。
修理日数の目安
匠ジャパンでの修理日数は修理箇所によって異なり、ホームページによるとオールソールで60日前後、ヒール・化粧直しで40日前後となっています。
コロナの影響により依頼数が少ないためか、オールソールの交換でも40日前後で仕上げ可能と記載がありました。
無料サービスについて
修理と一緒にワックス磨き、靴紐の交換を無料でしてもらえるのも嬉しい特典です。
また、匠ジャパンへ修理に出すと修理箇所の確認の電話をいただくのですが、ただの確認ではなく革靴の状態を見てメンテナンスについての助言や、困っていることに対して親身に相談に乗ってくださいました。
プロからいただくアドバイスは非常に参考になり、今も気を付けている点は多々あります。
確かに他と比べると高価かもしれませんが、付加価値は高く、是非匠ジャパンを利用してほしい!と思える体験でした。
スコッチグレインの修理はどこですると良い?料金や目安を詳しく解説まとめ
どんな革靴でも、日々のメンテナンスだけでは靴の痛みは防げません。
長く履き続ける為には修理は必要不可欠です。
修理のタイミングを見極め適切な修理を行えば、履き心地の良い靴を何十年と履くことが可能になります。お気に入りのスコッチグレインを修理して、長く楽しみましょう!
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