男女問わず多くの人を悩ませている「水虫」。
日本人の5人に1人は水虫というデータもあるくらい、悩んでいる人がいます。
すでに水虫の人も、水虫の疑いがあるという人も、
「水虫になった時の靴、どうしたらいいの?」
「水虫がついている靴ってまた履けるの?」
と靴はどうしたら良いのか悩みますよね。
靴下やお風呂マットなどの交換はできても、靴はすぐに捨てて買い換えられるわけではありませんし・・
そこで本記事では、水虫になったときに履いていた靴は捨てるしかないのか?について詳しく紹介します。
また、水虫の菌がついた靴の手入れ方法についてもあわせて解説しています。
足と同時に靴の水虫対策もしっかりおこなって、クリーンな靴を気持ちよく履きましょう!
水虫がついた靴は捨てるしかない?
結論からいうと、水虫になったときに履いていた靴を捨てる必要はありません。
ただし、適切な対処をしないと、同じ靴から水虫が再発することは十分考えられるので注意が必要です。
水虫の原因菌である「白癬菌」は、角質層に定着するカビの一種です。
タンパク質を分解する酵素を持っているので、角質層のケラチンを溶かして栄養素にしてどんどん増えてしまいます。
白癬菌を含むカビは、「温度」「湿度」「栄養」の3つの条件が揃ったときに繁殖します。
とくに足には汗腺が多く、長時間履いていると蒸れて皮膚が柔らかくなり、角質が取れて靴の中に溜まってカビの温床となります。
水虫になった「足」の対策は乾燥させて薬を塗ることですが、靴の対処方はどうすれば良いのでしょうか?
水虫の殺菌方法について
とある病院の感染管理認定看護師さんが書いた「フットケアの感染対策」には、
白癬菌の生存期間は、「乾燥している状態で1ヶ月ほどで死滅」「湿っている状態では半年以上生存」する可能性があると書かれています。
ということは、完全に靴を乾かした状態であれば、1ヶ月ほどで水虫の原因となる白癬菌は靴の中からいなくなるということになります。
とはいえ、何もせずに乾燥させても、本当に菌がいないかどうかを素人が確認することは不可能ですよね。
なのでしっかりと殺菌して、菌がいない状態を作っておく必要があります。
水虫の原因菌である白癬菌の消毒方法には、次の3つがあります。
②0.1~0.05%の次亜塩素酸ナトリウムに30分間漬ける
③消毒用エタノールで拭きとる、もしくは10分間漬ける
靴を消毒したい場合に70~80℃の熱湯に10分も漬けるのは変質する可能性があり、現実的ではありません。
また、次亜塩素酸ナトリウムに30分というのも素材を傷めないか心配です、、
なので、もっともと靴の消毒で現実的なものは③の殺菌効果のあるエタノールでの拭き取りですね。
ちなみに、白癬菌がついたからといって必ずしも水虫になるわけではありません。足に菌がついた状態で2~3日ほどの時間がたつと根を生やして、皮膚の角質を餌としてどんどん増えてやがて水虫が広がります。
なので、もし白癬菌がついても足を丁寧に洗えば水虫にはならないと言われています。
それと同じで、定期的に靴を消毒したり洗うことで、菌が増えることがなくなり、水虫の感染を予防することができます。
水虫がついた靴の手入れ方法
それでは具体的に、水虫になったときに履いていた靴の手入れ方法を紹介します。
実験などで菌の数を確認したわけではありませんが、確実に有効だと考えられるものだけをピックアップしました。
男女問わず、水虫で悩んでいる人はぜひ試してみてください。
①靴用殺菌クリーナーで除菌する
水虫がついた靴の手入れ方法の1つ目は、靴用の殺菌クリーナーでカビ菌を拭き取ることです。
靴の中で繁殖したカビ(白癬菌)を、殺菌効果のあるクリーナーで拭き取れば、繁殖を防いぐことができます。
こちらのモールドクリーナーは、カビに特化した靴クリーナーとして有名かつ人気のあるクリーナーです。
少し値段は高めですが、効果が高く、靴を買い換える必要もなくなるのでむしろコスパは良い方でしょう。
モールドクリーナーには、「有機ヨード」という成分が含まれており、カビの表面の細胞膜を壊して除菌してくれる効果に期待できます。
ヨードは海草などに含まれる成分で、うがい薬や医療用の消毒剤として使われるほど高い効果があるのに、天然成分できているので靴に安心して使えますよ。
モールドクリーナーは、スニーカーはもちろん、革靴、スエード・ヌバックの靴にも使えるので、家の靴の中をとりあえず全部殺菌しておくと良いでしょう。
さらに、除菌効果が長く続くのも特徴で、保管前の靴に吹きかけておけば、下駄箱のなかでカビが生えるのも予防できますよ。
Anazonモールドクリーナーの詳細はこちら(Amazon)>>
②紫外線のでる靴乾燥機を使う
水虫がついた靴の手入れ方法の2つ目は、紫外線のでる靴用の乾燥機を使って、靴を乾燥させる方法です。
足の水虫と同じように、白癬菌を繁殖させないためには乾燥させることがもっとも重要です。
ですが、自然乾燥で靴を完全に乾かすのはなかなか難しく、特に梅雨や冬などの湿度が高い状態では、置いているだけで湿気を含んでしまいます。
ただ乾かすだけなら通常の靴乾燥機でも良いのですが、水虫になってしまった靴には、紫外線で殺菌できる機能がついた靴乾燥機がおすすめです。
人間の足は、1日でコップ1杯分の汗をかくと言われています。そんな大量の水分を吸った靴を自然乾燥で乾かすのは難しそうに感じませんか?
さらに、玄関や下駄箱は湿気のたまりやすい場所です。
そのため靴を置いておくだけで、完全に乾燥して白癬菌が死滅するには、玄関がよほど乾燥しているか、風通しがよくなければ難しいでしょう。
紫外線には殺菌効果があることが有名で、水虫の治療にも使われています。
紫外線のでる靴乾燥機は、その2つを同時におこなえるので、水虫の人が履いている靴にも効果があると言えるでしょう。
オンライン薬局の「ミナカラ薬局」さんでも、以下のように書かれています。
紫外線には細胞の増殖を止めることで菌を殺す働きがあります。
紫外線は、細胞のDNAを破壊する働きがあります。DNAは遺伝情報をつかさどるものであるため、DNAを破壊すると細胞は正常な増殖ができず、死に至ります。
この働きを利用して、紫外線は古くから殺菌に利用されてきました。
紫外線の長所は以下の3つがあげられます。
・対象にほとんど変化をあたえない
・スピーディに殺菌できる
・化学物質や農薬のような残留物がない
紫外線は皮膚科をはじめとした医療機関だけでなく、食品工場や製薬工場などの場所でも使われています。
ちなみに、天日干しをしても靴の中(とくにつま先)には、殺菌できるほど十分な紫外線が当たっているとは考えられません。
しっかりとつま先まで紫外線で殺菌するには、このような紫外線を発する機械を使う必要があります。
値段は少々高めですが、15分乾燥させるだけで靴を傷めずに日常でカビ対策ができるのは、とても優秀ですよね。家族の靴も紫外線殺菌しておくと安心ですよ。
Anazon紫外線機能つき靴乾燥機の詳細はこちら(Amazon)>>
③靴を洗う
水虫がついた靴の手入れ方法の3つ目は、靴を洗うことです。靴の中のすきまに生えたカビ菌を除去するには、丸洗いするのが1番安心です。
スニーカーや布製の靴なら、中性洗剤を薄めた水などでつま先までしっかり洗いましょう。
革靴やスエード素材の靴・ブーツを中性洗剤で洗うと、革自体が乾燥しすぎてひび割れの原因になります。
革靴用の洗剤を使うか、ボディソープなどの保湿成分の入った洗剤を使うのがおすすめです。
スニーカーを洗う人は多いと思いますが、革靴やスエードのブーツを洗ったことがある人は少ないと思います。
自分で洗うのが不安な人は、靴をクリーニングしてくれる業者に依頼しましょう。
関連記事革靴のクリーニングの料金やサービス内容|おすすめ8社をご紹介!靴の水虫対策3つ
水虫のついた靴の手入れをしっかりしたら、再発しないように対策方法も知っておきましょう。
簡単にできることばかりなので、今日から取り入れてみてくださいね。
同じ靴を毎日履かない
靴の水虫対策の最大のポイントは、『乾燥させる』ことです。
毎日同じ靴を履いていると、乾燥する時間がなく、1年365日湿っている状態になってしまいます。
これでは、菌の繁殖を手伝っているようなものですよね。水虫対策のためには、3足のローテーションが望ましいです。
仕事用に履ける靴が3足あれば、1日履いた靴は2日置いて乾燥させることが可能になります。
「どうしても同じ靴を履きたい」先ほど紹介した靴乾燥機を使えば、次の日もカラッとした状態で履くことができます。
ただし毎日のように靴乾燥機を使うと、靴の寿命を縮めてしまう可能性があるのでおすすめしません。
水虫のもとになるカビ菌を徹底的に予防するためにも、仕事用の靴は3足ローテーションしましょう。
通気性の良い素材を選ぶ
通気性の悪い靴は、どうしても足が蒸れてカビが繁殖しやすくなります。
本革と合皮で比べると、合皮の方が通気性が悪く蒸れやすいです。
また、本革でも安い靴の内側は合皮が使われていることも多く、結局蒸れやすくなることもしばしばあります。
靴を購入するときに、通気性の良い素材を使っているかどうかを確認しましょう。
紳士靴なら、底に穴があいていて通気性の良いものもあります。婦人靴なら、できれば合皮を避けて本革の通気性が良いものを選びましょう。
男女ともに綿の5本指ソックスを履くのもおすすめです。
履き替えの靴を持ち歩く
可能であれば、水虫が完治するまでは靴を履く時間を減らしましょう。
とはいえ仕事中は難しいと思うので、通勤には通気性の良いスニーカーを履いて、職場で履き替えるなどの工夫をしてみてください。
サンダルのように、風が当たるものが望ましいですが、スーツスタイルにサンダルは似合わないので、通気性の良いスニーカーの方が良いでしょう。
足への負担が少なく歩きやすいスニーカーなら、通勤時の嫌な汗も減って、疲れも軽減されて一石二鳥です。
とはいえ、素材問わず定期的な除菌やクリーニングを欠かさないようにしましょう。
1度でも水虫になったことのある人は、1年に1回はクリーニングに出しておくのが安心です。
水虫の靴は捨てるしかない?手入れ方法や対策をご紹介まとめ
ということで今回は水虫になった人の靴は捨てるべきかどうかについて紹介しました。
水虫のついた靴でも、しっかりと除菌すれば問題なく履けます。
梅雨や冬など、湿気が多く足が蒸れやすい時期に水虫の原因んである白癬菌は繁殖しやすいので、とくに注意が必要です。
今回紹介した方法を参考に、水虫のない靴を気持ちよく履いてくださいね。
コメント
共用スリッパをはいた足(靴下)で、自分の靴を履いてしまったら確率的にまず、白癬菌が入り込むことに間違えない。
共用スリッパの利用は拒否し、そういった施設利用はあきらめるか、自前あるいは使い捨てスリッパの使用を徹底しなければ、水虫がなくても同じことになる。
コメントありがとうございます。
そうですね、誰が白癬菌を持っているかわかりませんし、完全に防ぐには他人と履物は共有しないのがベストだと思います^^