ビーンブーツはL.L.Beanの代名詞とも言えるハンティングシューズ。
顧客第一の目線で作られたビーンブーツは、こだわり抜かれた一足として100年にわたり多くの人に愛されています。
アクティブなシーンにぴったりのビーンブーツを今回、実際に手入れしました。
画像をまじえて手順を紹介していますので、ビーンブーツの手入れをするときの参考にしてください。
また、他の革靴にも使えるコツも紹介しています。
ビーンブーツの手入れ方法は?
当記事にたどり着いてきてくださったあなたは、どのくらいビーンブーツを履いていますか?
今回手入れするビーンブーツは、実は丸2年何も手入れせずに履いていますw
ただ、わたしの場合ビーンブーツは頻繁に履くわけではなく、秋〜冬と雨の日に履くくらいなので、そこまで汚くなってない(と思います)です。
あと、革の手入れは人それぞれのやり方や好みがあり、ここではわたし独自が良いと思っている方法で手入れしていきます。
他の人のやり方も参考にして、あなたなりの手入れ方法を見つけていくのが1番ですので、そのお手伝いができればと思います^^
それでは早速、ビーンブーツは革の部分とゴムの部分、それぞれ別の方法で手入れしていきます。
あまり汚くないと思って履いていても、購入から2年間一度も手入れしていないので、やはりキレイとは言えませんねw
くるぶし少し上の靴ひもを巻きつけるあたりと、よく曲がる箇所が色が白くなっています。
白くなっているところは、銀面(革の表面)がはがれてしまっているので、のちほど茶色のクリームを塗って色を入れていきます。
ビーンブーツの全体的な手入れの流れは、
↓
②保革クリーム・オイルを入れる
↓
③クリームやオイルを革の内部に入れ込む
↓
④不要なクリームやオイルを取り除く
↓
⑤磨く
やってみるとかなり簡単ですので、あまり難しく考えずにやって大丈夫です。
アレコレこだわって手をかけすぎるよりも、適切な手入れをほどほどにしてあげる方が革にとっていい状態が保てるのです^^
では早速、ビーンブーツを手入れしていきましょう〜♪
①革の汚れを落とす
まず最初に靴全体の革の汚れをとっていきます。
ここで大切なのことは、靴ひもを全て外すこと。
かなりめんどくさいんですけど、靴ひもの下のベロ部分って、かなり汚いんですよねぇ。。
それにベロ部分は、靴紐が擦れて革の表面が必ずはがれます。
靴ひもを外したら、水で濡らして固く絞った布を使って、土や泥などの汚れを落とします。
ブラシを使ってもいいのですが、ビーンブーツのようにワイルドな場面に履く靴は固く絞った布で拭くのが(なんとなく)おすすめ。
これだけで結構、汚れがとれることも多いです。
このあと、革に染み込んだ水分をしばらく自然乾燥させて水分がなくなった感じがしたら次へ進みます。
自然乾燥させる時間に決まりはありませんが、数時間〜半日とかでとりあえず乾けばOKという感じで。
②保湿クリームを塗る
革が乾燥したら、保湿クリームを塗って革を保湿していきましょう。
基本的にわたしは、革製品の手入れには必ず無色のクリームを使用します。
理由はあとで書きますが「無色クリーム→色付きクリーム」の順番が好きですので、今回もこの手順でやっていきます。
今回はこのクリームで保湿します。
愛用者の多いコロニル 1909です。
このクリームは、浸透性がよく保湿力も高いのでとてもオススメできる革用のクリームで、色んな革に使用することが可能なので、1つ持っておくと便利ですよ。
また、調べてみるとビーンブーツにミンクオイルを塗っている人もたくさんいますので、ビーンブーツにもミンクオイルを塗っても大丈夫なようです。
ビーンブーツ含め、アウトドアの時に履くような頑丈なオイル系の革靴にはブーツオイルというのもあります(使ったことはないですが)。
レビューを見てるとオイルレザーのヌメリ感が回復したり、ミンクオイルよりも使いやすいという人もいるようですねー。
どの革靴にも言えるのですが、クリームやオイルは思っているよりも少ない量で十分です。
無色のクリームなのでわかりずらいですが、クリームはちょこっと取って塗るのを繰り返すのがおすすめです。
ベロやよく擦れて銀面がはがれてしまっている場所のように、カッサカサになってしまっている状態だと、潤うように少し多めのクリームを塗っても大丈夫ですが。
逆に銀面がある場所にはクリームは少ない方がむしろいいのです。
次に、さきほどの透明のクリームで色が入らなかった部分のみに茶色の色つきクリームを塗っていきます。
ピーンブーツに合う茶色のクリームは、コロンブスのブートブラックの茶色がバッチリでした。
この茶色のクリームを塗る時もかなり少なめからスタートして、様子を見ながら徐々に足していきます。
コツは、少し塗ってみて色が十分につかなければさらに塗るという感じを繰り返すこと。
多くの靴磨きの本やサイト・動画では、靴全体に色つきのクリームを塗っているのを見かけます。
ですが、わたしは仕事で何百足も靴磨きをしてきた結果「色が必要なところのみに色つきクリームを塗る」というところに落ち着きました。
理由はいくつかあるのですが、色が抜けていない部分に色を入れる必要はない。というのが最大の理由です。
毎回の手入れのときに全体に色つきクリームを塗っていると、ゆくゆくは色がある部分と色が抜けた部分との色の差が開いてくる可能性もありますし。
もう1つの理由は、無色透明のクリームの方が浸透性がいいように感じるからです。
全体に透明のクリームをうすーく塗ると、その時点で元の色に戻る部分もあるときがあります。
無色のクリームを塗って、保湿されたことで元の色になっていることもよくあります。
なのでわたしは、透明のクリームを塗っても元の色に戻らなかった部分のみに色つきのクリームを塗っていく。という方法にしています。
もともと塗っているクリームの量が少ないので、今までにこの方法で失敗したことはありません。
ただ、これはわたしのやり方なので全体を塗る方がいいと思うなら、全体に色つきのクリームを塗っても大丈夫ですよ!
わたしは無色(ニュートラル)のクリームを基本的に使うようにしているので、不必要に色つきのクリームを使うことはないということです。
③保湿クリームを入れ込む
さて、全体に保湿クリームを塗ったら、クリームを浸透させる&落ち着かせるためにしばらく時間をおきます。
この置く時間も特に決まりはありません。
30分とかでも大丈夫ですし、半日置いてもいいかもしれません。
(ちなみに仕事で靴の磨きをしていた時は、10分程度でした)
革の状態や湿気などの環境によっても変わってくるので、ここは好みのタイミングでいいです。
わたしはせっかちなのでだいたい10〜15分くらいで次にすすみますw
さっきの話に戻りますが、革用のクリームはぶ厚く塗る必要はありません。
革の表面と内部がしっとりと保湿される量があればいいのです。
表面は少しのクリームを伸ばせばいいだけだし、革の内部を保湿するには時間をおけばいいだけです。
どの革靴でも同じなんですが、革靴に保湿クリームを塗るときは「こんなに少なくていいの?」と思うくらい少ない量でいいんです。
まずは少量を塗って、足りなければ少しずつ足しながら塗っていくというやり方に慣れるといいと思います。
色んな人の革靴を手入れしてきましたが、共通していえるのは「クリームの塗りすぎ」
靴クリームを適量塗っている人ってかなり少ないと思います。
④余分なクリームを拭き取る&磨く
さきほど塗ったクリームで、余分なクリームを拭き取るために豚毛のブラシでブラッシングしておきましょう。
とはいえ、わたしはかなり薄くしか塗らないので拭き取るクリームがありませんが^^;
豚毛のブラシはコシがありしっかりとした固さがあるので、革の毛穴やシワなどに入りこんだクリームをかき出しつつ、摩擦で光沢を出すことができます。
そして好きなだけ綺麗な布で磨いて完了!
う〜ん、気持ちよくなりましたね!!
やっぱ、手入れは定期的にしないとですよねえ〜
残すはゴム部分の手入れ。
こちらは簡単なので、ささっとやっちゃいましょう!
ビーンブーツのゴムの手入れは?
では最後に、ビーンブーツのゴム(ラバー)部分の手入れ方法を紹介します。
今回はあまり汚れていないので、基本的に固く絞った布で汚れを拭き取る。
これでOKです。
もし特に気になる汚れがあれば、コロニルのラバーブーツ専用のクリーナーを使うといいと思います。
もし、汚れがひどくてゴム部分を洗いたい場合は、基本は水洗いにしましょう。
(左は汚れたままなんですが、あんまり汚くないので違いがわかりずらいですねw)
今回はわかりやすく説明するために、革の部分とゴムの部分をわけましたが、あまり汚くなければ革部分を拭くときに一緒にゴムの部分まで拭いてしまっても大丈夫です。
そのあたりも含めて、何度か色んなやり方や順番を試してみて、1番しっくりくるビーンブーツの手入れ方法を見つけてくださいね。
今回のビーンブーツの手入れで紹介したグッズまとめ
【保湿クリーム】
【ブーツオイル】
【茶色のクリーム】
【ラバー専用クリーナー】
ビーンブーツの手入れ方法&ゴム部分はどうする?実際にやってみた。まとめ
色が抜けたところは色をいれて、汚れたところは汚れを取る。
これだけでも見た目がかなり変わりますよね。
今回の手入れ方法は、他の茶色い革靴にも使えるのでぜひ他の革靴も同じ方法で手入れしてみてくださいね。
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