中古の革靴の手入れ方法|復活させるメンテナンスをご紹介

中古靴の手入れ メンズシューズ

予算や希少性から中古靴を購入する人もいるのではないでしょうか?

私もメルカリやヤフオクで中古靴を買うことがときどきあります。

中古靴は安く手に入るのがメリットですが、やはり他の人が履いているだけあり、多くの場合は履く前にメンテナンスが必要です。

そこで今回は、中古の革靴の手入れ方法について紹介します。

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中古の革靴の手入れに必要な道具

基本的に中古も新品も革靴の手入れ方法に大きな違いはありません。ただ、注意したいポイントが2点あります。

それは、

・古いクリームの付着
・水虫

です。

中古の革靴は、以前の持ち主がどのような手入れをしていたかによって、状態が大きく変わります。

よくあるのがクリームを塗りすぎていること。その場合はクリーナーで一旦すべてのクリームを落としてあげる必要があります。

もう1点は、水虫の可能性があることです。中古で買った革靴は、以前どのような人が履いていたかわからないので、履く前に殺菌消毒しておくことをおすすめします。(うつる可能性は十分あります)

これらを踏まえて、必要な道具は以下のとおりです。

・革靴用除菌スプレー
・革靴用クリーナー
・保湿クリームorオイル
・ブラシ
・布(着古したTシャツ)

また、靴紐がついている場合は、すべて外してから手入れしましょう!

中古の革靴の手入れ手順

靴の中を除菌する

まずは革靴用除菌スプレーを使って靴の内側を綺麗に拭き取ります。中古靴の場合しっかり除菌しておきたいので、布がしっとりする程度まで除菌スプレーを染み込ませて、拭き取るのがおすすめです。

このとき、つま先までしっかり拭き取りましょう。カビや水虫はつま先あたりで繁殖しやすく、ホコリや染み込んだ汗に含まれる皮脂をエサとして生息しています。

届かない部分は割り箸に布を巻いて、必ずつま先まで拭き取ってくださいね。

手指に使うアルコール除菌は革製品に使えません。縮んで硬くなったり、色落ちの原因となるので、必ず革用の除菌スプレーを使用してください。

クリーナーで汚れを落とす

全体を馬毛ブラシでブラッシングして、表面についたホコリを払っておきます。

次に、クリーナーを使って靴の外側の汚れを落とします。あまり刺激の強いクリーナーを使うと革の染料まで落ちることがあるので要注意。個人的にはモゥブレイのステインリムーバーがおすすめです。

こすれた汚れなどがあれば、消しゴムなどを使ってみると落ちることもあります。

クリームやオイルで保湿する

古いクリームをすべて落としたら、新しいクリームを塗って保湿しておきます。

革靴の革が硬い場合は、オイルを使うと早く柔らかくなります。

以前の持ち主があまり手入れしていない場合は、クリームやオイルを吸い込むように入っていくと思います。塗りすぎは禁物ですが、カサつきが感じられなくなる程度でOKです。

とくにオイルは塗りすぎると柔らかくなりすぎてしまうので、「ほんの少し塗る」程度の量を意識しましょう。

色の抜けているところは補色する

革の色が抜けているところは、色つきのクリームを使って補色しましょう。

前の持ち主が色つきのクリームを塗り重ねていた場合、ムラができていることも少なくありません。

色ムラがあるといかにも中古靴っぽくなってしまうので、出来るだけ全体が均等な色になるように補色しておきましょう。

もし削れていたり、クリームだけで補色できない場合はアドカラーを使って色をつける方法もあります。

ブラッシングして完了

クリームやオイルが塗り終わったら、豚毛ブラシでブラッシングしておきましょう。

豚毛ブラシは馬毛に比べて硬いので、余分なクリームを取り除きつつシワや毛穴にクリームを入れ込んでくれます。ブラッシングするのとしないのでは、クリームの入り具合が違うので、できればやっておくほうが良いですね。

ここまでの流れで中古靴の手入れは完了です。カビ対策のためにも出来るだけ湿度の低い場所で保管しましょう。

水虫が気になる人は洗うのもあり

さきほど紹介した革用の除菌スプレーでカビや水虫の原因となる菌は対処できるのですが、「それでもなんか気持ち悪い」という人もいるかと思います。

その場合は、革靴を丸洗いするのもありです。丸洗いすると、内部までしっかり洗浄できるので、除菌スプレーよりも確実にきれいにできますよ。

関連記事ブランド靴のクリーニング方法と長持ちする保管の秘訣をご紹介!

ただ、革靴は洗い方に気をつけないとシミができたり、革が縮んで履けなくなったりするので・・(経験済み)

確実に丸洗いしたい人は、靴クリーニングを利用してプロにお願いするのが一番安心です。靴クリーニングでは、結構ひどいカビも除去してくれるので、安心して履けるようになります。

関連記事革靴のクリーニングの料金やサービス内容|おすすめ8社をご紹介!

殺菌もしてくれる靴乾燥機が便利

殺菌できる靴乾燥機を使うのもひとつの手です。つま先まで紫外線を当てて殺菌できるので、カビ・水虫菌の除去に高い効果が期待できますよ。

殺菌してくれるということは、臭いのもとを除去してくれることに繋がるので、靴が臭くて困っている人にもおすすめです。ほかの靴にも使えるので、一台あると便利ですね。

中古の革靴を買うときの注意点

中古の革靴は、新品にはない独特の雰囲気があって魅力的に感じる人も多いと思います。

しかし、前の持ち主の足の形になっていることも多く、土踏まずや指の膨らみ・へこみの場所が合わないときは、履いていて気持ち悪い感じがします。

履き込んでいくと自分の形に馴染みますが、それまでは人の足の形のまま履くことになるので、フィットしにくいです。

もし革が伸びていたり、足裏の膨らみやへこみ部分が合わなかったりして気持ち悪い場合は、中敷を入れて履くとよくなることも多いです。

お気に入りの革靴は、脱いだ時もおしゃれにしておきたいのでレザー製の中敷がおすすめです。

ただし革自体が硬い革靴の場合、いくら履いても馴染まないこともあります。合わない靴を履き続けると足が変形する可能性もあるので、無理しないようにしましょう。

また、ソールやかかとのゴムが削れている場合は、修理してから履くようにしてくださいね。かかとのゴムが削れているだけでも歪みが発生してしまうので。

中古の革靴の手入れ方法|復活させるメンテナンスをご紹介まとめ

中古の革靴の手入れは新品とあまり変わりませんが、古いクリームを取り除いたり水虫対策が必要です。
何もせずに履こうと思えば履けますが、そのままでは「なんとなく気持ち悪い」と感じる人も多いのではないでしょうか?

今回紹介した手順で手入れすれば、古い革靴でも復活させることが可能になりますよ。中古靴を清潔に履きたい人は、ぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人
leathernokoto

日本で唯一の「女性だけ」の靴修理店で3年働いていました。

休みの日も工房で製造方法を教えてもらい、革靴にどっぷりと浸かった青春(?)時代。

退職後は靴製造で1年働き、その後は革財布やバッグを作るオリジナルブランドを立ち上げました。

このブログでは、革靴に関する悩みやちょっとした小話などを発信しています。

自分もまだ知らないことがたくさんある、レザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っています。

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