レッドウィングやWESCO(ウエスコ)、WHITE’S(ホワイツ)、CHIPPEWA(チペワ)などの有名なワークブーツは、履き込んでいくうちに味がでるのが醍醐味ですね。
中古であればすでに「味」がでている状態のものもあり、なおかつ値段が「安い」ことが多いです。
そのため、新品では高いと思っている人でも購入しやすいのがメリットの反面、中古のワークブーツの扱いは新品よりも難しく、注意しなければならないことも多いです。
そこで今回は、レッドウィングを中古で買うときの注意点を7つ紹介します。購入後にやっておくべきことも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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レッドウィングを中古で買うときの注意点7つ
レッドウィングは、セカンドストリートをはじめとする中古店や古着屋で販売されていることも多く、中古でよい状態のものを探している人も多いですよね。
しかし、中古のレッドウィングは前のオーナーの履き方や手入れ方法によって、状態の個体差が激しいのが事実です。
安いからという理由だけで中古のレッドウィングを買っても、選び方に失敗していれば履きたくても履けません^^;
ここでは、レッドウィングを中古で買うときの注意点を7つ紹介していきます。
水虫
レッドウィングの中古を買うときの注意点の1つ目が、水虫です。前の持ち主が水虫だったかどうかは目で見て確認できないので、「運」としか言いようがないのですが・・
皮膚科Q&Aによると、水虫の原因である白癬菌が増える5月には、日本人の5人に1人は水虫があるとの疫学調査の報告があるそうです。
ということは、レッドウィングの前のオーナーが水虫だったとしても、おかしくないということですね^^;
ただし、たとえ靴の中に水虫の原因である白癬菌があったとしても、すぐにうつるわけではありません。
すぐにうつることはないものの、他人の水虫(白癬菌)がついていると思うと気持ちが悪いことには変わりありませんが・・
水虫があるなしに関わらず、中古で買ったレッドウィングは履く前のクリーニングが必須です。
カビ、カビの跡
レッドウィング発祥地のアメリカ中西部の風土は、高温多湿の日本とは違って乾燥しています。
日本は湿気が溜まりやすく、注意しないと下駄箱やクローゼット内に保管しておくとカビが生えてしまうことも珍しくありません。
さらに、体のなかでも足は汗をかきやすいパーツです。足は1日でコップ1杯分の汗を書くとも言われており、靴はそれだけの量の水分を吸っていることになります。
とくにレッドウィングは、
・オイルドレザー
・革が厚い
・硬い芯材が中に入っている
と、カビが生えやすい条件が揃っています。この場合、一度吸い込んだ水分が蒸発して乾くまでに、かなりの時間がかかります。
また、購入する時点でカビが生えていなくても、過去にカビが発生したことがあれば、カビの跡が革の表面に残っていることもあります。
内部からカビが生えている場合クリーニングしても落としきれないので、購入するのはおすすめできません。
サイズ
レッドウィングは履いていくうちに硬い革が馴染み、さらに中底のコルクが足の形に合わせて沈みます。
少し小さめサイズで購入しても、ほどよく革が伸びることでフィット感を感じることができ、コルクが足の形になることでワークブーツ独自の履きやすさを体感できるのです。
しかし、中古のレッドウィングとなると、新品よりも革が伸びている可能性があり、前のオーナーの足の形に合わせてコルクが沈んでいることも考えられます。
これにより、「新品と同じような感覚でのサイズ選びができない」ということになります。
多少サイズが大きい場合や、コルクが自分の足と違う形に沈んでいる場合はインソールを入れて対応するのがよいと思います。
レッドウィングが大きかったときのサイズ調整方法を書いた記事も参考にどうぞ。
関連記事ぶかぶかのレッドウィングのサイズ調整方法!大きかった時の対処法を紹介
型崩れ・歪み
かなり履きこまれたレッドウィングの場合、型崩れや歪みをおこしている可能性があります。
その場合、前のオーナーと同じ足の形や歩き方をする人でなければ、今後どれだけ履いてもおそらく足に馴染むことはないでしょう。
とくに指の付け根あたりやカカト部分は型崩れや歪みが起きやすく、他人の形に合わせて変形しているものは、自分の足にはフィットしません・・
店舗で現物が見れる場合(通販ではない場合)は、靴のつちふまず部分を手のひらに乗せて、カカトからつま先まで目の高さに合わせて一直線に見てみてください。
そうすると、その靴がどの程度「ねじれ」ているかが確認できます。新品の靴の場合はねじれが生じません。
もし、かなりねじれている場合は、残念ながら諦める方がよいでしょう。
革の状態
レッドウィングの中古を買う場合、革の状態にも着目しておく必要があります。
レッドウィングに使われている多くの革は、オイルをたっぷり含んだオイルドレザーですが、「前のオーナーがどのような手入れをしていたのか?」によって革の状態は大きく変わります。
特にチェックすべきは、アッパー(甲部分の革)のヒビ割れの有無です。ヒビ割れが起きやすいのは、
・親指から小指にかけての指の付け根
・アキレス腱
は履きジワが深く入りやすい部分で、乾燥しすぎるとヒビ割れる可能性が高いです。
また、一般的な中古販売では、店頭に並んでいる間にオイルやクリームでの手入れがされていることはあまりありません。
そのため、店頭で陳列されている間も革の乾燥が進んでいると考え、購入後は適切な手入れをおこなうべきです。
関連記事レッドウィングの最初の手入れ|履き始めにやることはコレソールの減り
レッドウィングは修理を前提として作られている靴のため、数十年と長く履き続けられるのが魅力でもあります。
モデルによってはレッドウィングの代表的な白いソールの「トラクショントレッド・ソール」が付いていますが、こちらは削れやすく、減りの早い素材で作られています。
そのため、ある程度履いているレッドウィングの場合は、どこまで減っているのかを必ず確認しておきましょう。
一番外側のアウトソールの減りが少ないものがおすすめですが、もし減っていたとしても、ミッドソールは削れていないものを選びましょう。
ミッドソールまで削れている場合はオールソール交換が必要になり、修理に1万円以上かかる可能性があります。
内側のダメージ
もし確認できるようであれば、内側のダメージもチェックしておきましょう。
とくにレッドウィングの特徴でもある、レザー製の中敷は状態が悪いとカチカチに硬くなってヒビ割れをおこしてしまいます。
中敷がヒビ割れている場合、足の裏に当たって痛かったり靴下に引っかかってしまう可能性があります。
また、カカトの内側に当てられている革が、擦れて穴が空いていないかもチェックしておきましょう。
中古のレッドウィングを購入した後にやるべきこと
中古のレッドウィングを購入したら、以下の3つは必ずやっておきましょう。
水虫対策をする
レッドウィングの水虫対策には、以下の3つの方法があります。
①靴用の除菌スプレーを使う
②靴用の乾燥機を使う
③靴クリーニングにだす
この中で一番確実なのはクリーニングに出すことですが、費用が気になる人は自分で手入れするとよいですね。
1つずつ詳しく紹介していきます。
①靴用の除菌スプレーを使う
一番安くできる水虫対策は、靴用の除菌スプレーでレッドウィングの中を拭き取ることです。
靴の中に除菌スプレーしておくとすでにある菌と共に、再発を防ぐことができます。
ただし、間違っても手を消毒するアルコールスプレーを使わないでくださいね。必ず靴用の除菌スプレーを使用しましょう。
手を消毒するようなアルコールスプレーをレッドウィングに使うと、色落ちや乾燥の原因になって、中敷などがカチカチになる可能性があります。
個人的には、カビ落としに威力を発揮する、モールドクリーナーがおすすめです。
②靴用の乾燥機を使う
「自宅で本格的な水虫対策がしたい」もしくは、水虫もちの人は、紫外線のでる靴乾燥機を使ってみてください。
水虫対策には、「除菌」や「乾燥」がとても重要になります。ただでさえレッドウィングの靴の中は湿気が溜まりやすい状態になりやすいです。
そこで、紫外線を使って除菌しつつ乾燥できる靴乾燥機を使うことで、水虫の原因となる白癬菌の除去をおこなうことができるのです。
紫外線のライトがでる機器は、「水虫の治療機器」としても使われるくらい効果が認められているため、その効果には十分期待できます。
③靴クリーニングにだす
一番安心なのは、靴クリーニングに出して丸洗いしてもらうことです。
靴クリーニングでは、専用の洗剤を使ってレッドウィングを丸洗いして、さらに適温でしっかり乾かしてくれます。
自分で丸洗いすると安上がりですが、生乾きになったり、シミができたり、カチカチになったりと失敗する可能性も高いです・・
数千円でプロに洗ってもらって、これから先の水虫やカビの心配が軽減されると思うと、個人的には必要経費かなと思ったりします。
おすすめの靴クリーニングをまとめた記事もあるので、参考にしてみてください。
関連記事革靴のクリーニングの料金やサービス内容|おすすめ8社をご紹介!必要な部分を修理してから履く
水虫やカビ以外で重要なポイントは、修理してから履くことです。
もちろん中古レッドウィングの状態によりますが、傷んだ状態で履いていると、そのまま悪化する一方です。
とくにつま先やカカト、ソールが減っている状態のまま履くと靴の歪みにつながり、さらには体の歪みにもつながります。
また、オールソールは靴への負担も大きくなるため、できればオールソールが必要になる前に修理しておく方が長く履き続けられます。
中古のレッドウィングを購入したら、まずは靴修理のお店に持って行って、修理できる部分を聞いてみるのも良いですね。
レッドウィングの中古を買うときの注意点7つ|失敗しない買い方を解説まとめ
レッドウィングを中古で買うときは、ある程度の知識を持っていないと履きこなすのが難しいです。
とはいえ、予算の問題や、新品では手に入らないヴィンテージモデルが欲しいときもありますよね。
今回紹介した中古でレッドウィングを買うときの注意点に気をつけて、お気に入りの1足を見つけてみてください。
購入後には必ず水虫対策をおこない、清潔な状態で履けるようにしましょう。また、必要な部分は修理しておくことで長持ちするようになりますよ。
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