「新品の革靴を履くと痛い」なんて感じることはないでしょうか?
私が愛用しているスコッチグレインも足に馴染んでくるまで多少なりとも時間がかかりますし、痛みを感じることももちろんあります。
そういった悩みを改善するために、ポイントを4点に絞り解説していきます。
・スコッチグレインが馴染むまでの期間
・履き始めが痛いときの対処法
・新品を履くと痛くなる原因
・絶対に行ってはいけない対処法
実際に私が行った対処法などを交えていますので、革靴の履き初めに悩んでいる方のお力になれれば嬉しいです。
是非ご一読ください。
普段からスコッチグレインを愛用する私がご紹介します!
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スコッチグレインが馴染むまでの期間
スコッチグレインもほかの革靴と同じように、履き始めが痛いだけで馴染みさえすれば何ともありません。むしろ快適です。
では実際に馴染むまでどのぐらいかかるでしょうか?
私はスコッチグレインを3足所有しており、ローテーションで履きまわしています。仕事柄、革靴は毎日履いていますので月に6~7回履くペースです。
サイズによって馴染むまでの期間は前後しますが、早くて1ヶ月半、遅くて3ヶ月ぐらいでした。
3ヶ月かかった靴は、今では一番履き心地の良い1足です。
大き目のサイズを選べば履き初めの痛みが短くてすみますが、馴染んでくると少しゆとりが出てくる点がデメリットかなと思います。
ジャストフィットであれば逆の事が言えますが、長い目で見れば履き初めの痛みを乗り越えて最高の1足にしていきましょう。
スコッチグレインの履き始めが痛いときの対処法
馴染むまでの足の痛みは誰しもが通る道です。
しかし、ただ我慢するのも辛いですし履きたくないと思ってしまうのも非常にもったいないです。
そこで履き初めの痛さを少しでも軽減させる対処法を紹介していきます。どうしても我慢できない方、参考にしてみてください。
靴の内側にデリケートクリームを塗る
新品の靴は乾燥して革が硬くなっています。革が硬く馴染んでいない為靴擦れなどが起こり痛くなってしまうんですね。
革を柔らかくするのにオススメなのがデリケートクリームです。硬い靴に潤いを与えて柔らかさを得ることで、足に馴染むまでの期間を短縮することができます。
ポイントはレザーオイルと違ってサラサラなので外側だけではなく内側にも塗ることができます。すぐ浸透してサラサラになるので、しっかり塗って足が当たる部分を内側から指で押してみましょう。
馴染むまでの早さを短くすること以外にも、革を柔らかくすることで伸縮にも耐える事が出来るので靴の寿命は長くなります。新品の靴のプレメンテナンスのほか、ヌメ革やあらゆる革に使えるので、1つ持っておくと便利です。
シューストレッチャーを使う
次は物理的に革を伸ばす方法として、シューストレッチャーを使う方法です。
よく「シューストレッチャー」と「シューキーパー」の違いについて分からないという方がおられますが、目的が違います。
- シューストレッチャー→幅などを伸ばす
- シューキーパー→型崩れ防止
シューストレッチャーを使用する際の注意点は急激に伸ばさない事です。新品の革靴を早く履きたい気持ちは分かりますが、無理に伸ばしてしまうと革靴の形自体が変形してしまう恐れがあります。
一日ごとに伸び具合を確認するなどゆっくり時間をかけるようにしてください。
例えば小指など部分的に痛い場合にもシューストレッチャーは有効です。伸ばしたい箇所にダボと呼ばれるプラスチックを付けることで、その部分のみを伸ばすことができます。
シューキーパーで伸ばす
本来は型崩れ防止の為にあるシューキーパーですが、新品の革靴に少し大き目のサイズを入れてみましょう。
シューストレッチャーほど革を伸ばす事に特化していませんが、大き目のサイズで革にテンションをかけることで革に柔らかさが出てくるかもしれません。
私はあくまで型崩れ防止の為にシューキーパーを使用していますが、ウィズが狭い革靴にはあえて幅が広めのシューキーパーを入れています。この効果か分かりませんが、小指も痛くなくなりましたし、シワも薄くなっている印象です。
靴ずれ用のキズパワーパッドを貼る
これまでは履く前に出来る対策について紹介してきましたが、馴染んできたかどうか確かめるためには履くしかありません。
対策をしても履いて歩いたら靴擦れが起きた、なんてことは大いにあります。
そうなってしまったら最後の手段。キズパワーパッドを貼りましょう。
出先で痛くなってしまうこともあるので我慢せず患部を保護してください。
そうならない為にも室内で履いて馴染ませたり、近場の外出で試してみるなどしてみましょう。
新品のスコッチグレインを履くと痛くなる原因
そもそも新品の革靴はなぜ履くと痛くなるのでしょうか?
【革が硬い】
まず1点目は「革が硬い」ことです。
人の足の形は様々で、どんな人でも靴を履けばどこか擦れたり衝突する事があります。当たっている部分が硬ければ痛いのは当然ですよね。
【コルクが沈んでいない】
2点目はグッドイヤーウェルト製法に限ってですが「コルクが沈んでいない」ことです。
インソールにコルクが敷き詰められており、そのコルクが歩くことによって徐々に沈んで足にフィットしていきます。コルクが沈んでいない=足に当たる部分も多くなるので、痛さの原因になります。
【靴底が硬い】
3点目は足の裏が痛くなる原因で「底が硬い」ことが挙げられます。
足の裏の形や歩き方も影響しているので、インソールを見直すのも良いかもしれません。
この場合、しばらく歩いて底が曲がりやすくなれば解消することもあります。
【靴と足の形が合っていない】
4点目はそもそも「靴と足の形が合っていない」可能性もあります。
革靴は木の型に合わせて作るので、足の形とは一致しない事が殆どです。メーカーでは足長だけではなく足の幅も考慮したサイズ展開をしているので、履いている靴がどうしても合わないという方は、サイズを見直してみましょう。
ドライヤーの熱で伸ばすのはやめた方が良い
全ての原因に共通していることは、新品は革が硬く馴染んでいないことです。この点さえ解決できれば、おそらく痛みを感じることはないでしょう。
革を最速で柔らかくするために「ドライヤーの温風を使う」という方法もありますが、個人的にはオススメできません。当てすぎるとひび割れが起きてしまったり、革自体が変形してしまい元に戻らなくなるなど大きなデメリットがあります。
もしどうしても革を伸ばしたい場合はプロにお任せしましょう。クリーニング専門店であればサイズ調整をしているお店もあるので、キレイに仕上げてくれます。
元靴修理で働いていた管理人おすすめの靴クリーニングを以下の記事で紹介しているので、参考にしてください。
関連記事革靴のクリーニングの料金やサービス内容|おすすめ8社をご紹介!
スコッチグレインが馴染むまでの期間|履き始めが痛いときの対処法まとめ
今回は、履き初めに起こる痛みへの対策や原因について紹介しました。
お気に入りのスコッチグレインで痛くならないようにする対策と、痛くなってからの対策をうまく活用して、革靴をいつまでもキレイに履き続けていきたいですね。本記事でスコッチグレインを履いた時の痛みの対処方法が見つかれば嬉しいです。
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