「リーガルは何年履けるブランドなのだろう?」と疑問に思っている方も多いと思います。
どんな革靴でもいつか寿命はやってきますが、やはり目安となる年数は知っておきたいもの。とくに仕事用としてリーガルを履いているのであれば、少しでも長く履きたいですよね。
そこで本記事では、リーガルの革靴の寿命と、修理or買い替えのどちらが良いのか?を紹介します。リーガルが何年履けるのか気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
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リーガルの革靴の寿命は?何年履ける?
リーガルは履き込むほど馴染んで、さらに履きやすくなるとビジネスマンにも人気の高いブランドです。
自分の足にフィットした革靴は、できるだけ長く履きたいですよね。とはいえ、どのブランドの革靴も履いているうちにソールやヒールが削れてしまい、アッパー(表革)も傷んできます。
「革靴は正しく手入れしてこそ、寿命が伸びるもの」
というのは最低限のルールとしてありますが、製法や作り、素材によって寿命が変わるのも事実です。
たとえば、丈夫なアッパーは長持ちしますし、ヒールも形状によっては交換も簡単です。逆に、粗悪な素材を使っていたり、ヒールが交換しづらいタイプであれば、寿命が短くなりがちに…。
そのため、素材や製法による違いは、リーガルを含めた革靴全般の寿命に大きく影響するのです。
以下に、製法ごとの革靴の一般的な寿命の目安をまとめてみました。
革靴の製法 | 寿命目安 | ソール交換 |
グッドイヤーウェルト製法 | 3~10年 | ソールの交換は 4回程度まで |
マッケイ製法 | 2~6年 | ソールの交換は 2回程度まで |
セメンテッド製法 | 1~2年 | ソールを交換 1〜2回程度 |
上記の寿命はあくまでも目安です。外回りが中心で歩く距離が長い人は革靴の傷みも激しくなり、寿命も短くなってしまいます。
実際に履いてみた体験談として、製法やブランドでの違いを以下に挙げてみます。
- ノーブランドの安い革靴→半年間
- リーガル(セメンテッド)→1年~1年半
- リーガル(グッドイヤーウェルト)→8年間
※セメンテッド製法とは、アッパーと靴底を接着剤で張り合わせた製法。グッドイヤーウェルト製法は、中底とアッパーや靴底を縫い合わせた製法です。
私はリーガル以外の革靴とローテーションして履いているので、上記は週1日~2日ペースでの使用となります。
もし仕事用として1足を毎日履いているのであれば、寿命はさらに短くなると考えられます。
ここで注目したいのが、『グッドイヤーウェルト製法』で作られたリーガルの寿命です。
私が履いていたグッドイヤーウェルト製法のリーガルは、ソール交換を2回おこないました。ソールを交換した後も履き続けましたが、アッパーの傷みがひどくなったため買い替えることにしました。
ただ、仕事用として一日中履いているにもかかわらず、1足の靴を8年間も履くことができたのは、やはりしっかり作られているからだと思います。
このように、同じリーガルでも製法や素材によって、寿命が大きく変わることがわかってもらえるかと思います。
長持ちするグッドイヤーウェルト製法のおすすめの革靴を以下にまとめています。コスパの良い革靴を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
関連記事【安い&高コスパ】グッドイヤーウェルト製法の革靴ブランド5選!リーガルを修理するか買い替えるかの判断目安は?
修理か買い替えかの判断目安は、傷んでいる部分が修理できるかどうかです。修理できない傷みが目立つときは、買い替えしかありません。
修理できない革靴の代表的な傷みは、「アッパーのひび割れ」と「シミ」です。
アッパーのひび割れ
アッパーの革が乾燥すると、ひび割れが起きます。ひび割れがひどくなると、「クラック」と呼ばれる、ミゾのような傷になります。そのまま履いているとクラックがひどくなり、やがて表革を貫通してしまいます。
アッパーのひび割れは修理できないので、上の写真のように完全に割れてしまうと、買い替えるしかありません。
一応、靴修理店に持っていくと、似ている革を貼って縫ってくれるお店もありますが、買い替えるより修理代の方が高くなったり、靴への負担も大きいのでおすすめできません。
大きなシミ
雨の日に濡れた部分がシミになると革の色が変色して、革靴の色がまだらになることがあります。
雨などによるシミは、基本的に直すことができません。
そのため、雨に濡れた革靴は、早めに乾かしてシミにならないように気をつけることが大切です。
以下の記事で、雨に濡れた革靴の対処法を紹介しているので、あわせてご覧ください。
関連記事雨に濡れた革靴の手入れ方法|雨染みができたときの対処はコレ!リーガルの革靴で修理できるもの
次に、リーガルの革靴で修理できる内容のものを紹介します。
ソールのすり減り・穴あき(修理可能)
ソールのすり減りや穴あきは、修理で直すことが可能です。
ソールを全交換したり(オールソール)、穴あき部分を革で埋めたりすることで直すことができるので、ソールの傷みだけであれば、買い替えの必要はありません。
ただし革靴の製法によって、ソールを交換できるものと交換できないものがあります。
革靴の製法 | ソールの修理 (張り替え回数) |
グッドイヤーウェルト製法 | 〇(4回~5回程度可能) |
マッケイ製法 | △(できても2~3回まで) |
セメント(セメンテッド)製法 | △(できるがおすすめしない) |
革靴の製法は、大きく上記の3つに分かれます。以下で図を交えながら詳しく解説していきます。
グッドイヤーウェルト製法の特徴
<グッドイヤーウェルト製法のイメージ図>
グッドイヤーウェルト製法は、アッパーではなく、コバ(ソールがはみ出しているように見える部分)とソールを縫い付けている製法です。
ソールの張り替えを前提に作られているので何度もソールの修理が可能ですが、大体4回~5回がソール交換の限度といわれています。
マッケイ製法の特徴
<マッケイ製法のイメージ図>
マッケイ製法の靴は、アッパーと中底をソールへ縫い付ける製法です。ソールの張り替えを前提としていませんが、構造が単純であるため、ソール交換が可能です。
縫い付け部分に負担がかかるので、ソールの張り替えは2~3回が限度といわれています。
セメンテッド製法の特徴
<セメンテッド製法のイメージ図>
セメント(セメンテッド製法)の革靴は、アッパーとソールを接着剤で貼り付けています。
ソールの張り替えは新しいソールを圧着するだけですが、一般的なオールソールは1万円以上することも珍しくなく、買い替えの方が安くつくことが多いです。
関連記事【安い&高コスパ】グッドイヤーウェルト製法の革靴ブランド5選!寿命のリーガルは修理か買い替えどっちが良い?
「お気に入りのリーガルが寿命かも」「かかとがすり減ってきたリーガルは買い替え?」というときは、もっとも消耗が早い
- ヒール
- つま先
もしくはソール(靴底)を修理すると、コスパよく長持ちさせることができます。
リーガルを長持ちさせるポイント
リーガルを長持ちさせるために大切な3つのポイントは
- ローテーションしながら履く
- 定期的な手入れ
- 傷む前に修理する
です。
ローテーションとは毎日連続して履かないことです。少なくとも3足以上揃えておき、革靴を1日履いたら1日~2日は休ませると長持ちします。
また、革靴を長持ちさせるためには、定期的な手入れが欠かせません。革の汚れを落として、栄養補給をしましょう。リーガルの手入れについて以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
関連記事リーガルの手入れの頻度は?基本の手入れと履く前にやるべきことを解説
リーガルを長く履き続けるには、傷む前の修理も重要!
どの革靴でも、もっとも消耗しやすいパーツは、「ソール(靴底)」「ヒール」「つま先」です。
ヒール全体を交換すると費用が高くなるので、ヒールの表面(トップリフト)だけを早めに交換すると安くすみます。ヒールの地面と接するパーツだけを早めに交換すれば、ヒール全体を交換する必要はありません。
また、つま先のすり減りも、人から見られやすい部分です。つま先だけを補強しておくと安価で長持ちすることもありますよ。以下は、リーガルでおこなっている修理(リペア)の価格表です。
リーガルリペア料金表 (2022年4月5日時点) | |
オールソール | |
革底 | ¥19,360 ~ ¥30,580 |
合成底 | ¥16,720 ~ ¥23,650 |
ヒール交換 | |
革積上げ | ¥4,620 ~ ¥8,030 |
ゴムヒール | ¥3,960 ~ ¥6,820 |
その他の修理 | |
トップリフト替え | ¥2,640 ~ ¥4,840 |
つま先ゴム貼り | ¥2,200 ~ ¥3,300 |
革靴で安い製法はどれか?比較してみた
高品質のグッドイヤーウェルト製法の革靴は10年以上履けるとも言われます。アッパーが傷んでいなければ、消耗品であるソールやヒールの交換だけで、長く履くことができます。
とはいえ、気になるのが、セメンテッド製法の安い革靴を頻繁に買い替えたときとのコストの違い。
そこで、修理しながら履き続ける場合と、修理しないで買い替えする場合とを比較してみました。交換頻度や傷み具合は人それぞれですので、あくまでも目安として参考にしてみてください。
グッドイヤーウェルト製法で 10年間履いた場合 | マッケイ製法で 5年間履いた場合 | セメンテッド製法で 1年間履いた場合 | |
革靴本体価格 | ¥35,000 | ¥28,000 | ¥15,000 |
使用年数 | 10年間 | 5年間 | 1年間 |
年平均コストA | ¥3,500/年 | ¥5,600/年 | ¥15,000/年 |
オールソール | ¥30,000 | ¥30,000 | - |
使用年数 | 3年間 | 3年間 | - |
年平均コストB | ¥10,000/年 | ¥10,000/年 | - |
ヒール交換 C | ¥8,000/年 | ¥8,000/年 | - |
年平均コスト計 | ¥21,500/年 | ¥23,600/年 | ¥15,000/年 |
単純に比較してみると、安価なセメンテッド製法の革靴が安くすみますが、グッドイヤーウェルト製法との差はあまりないようです。
ただ、グッドイヤーウェルト製法は自分の足にフィットするのが大きなメリットなので、その点を踏まえて「自分のライフスタイルや性格に合う製法の革靴」を選ぶのがベストなのかもしれません。
以下の記事で、グッドイヤーウェルト製法の革靴ブランドを紹介しています。あわせてご覧ください。
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リーガルの革靴の寿命|何年履ける?修理か買い替えどっちが良い?まとめ
リーガルなどの革靴にもデザインの流行があります。
コストが安いセメンテッド製法の革靴を頻繁に交換することで、毎年の流行にあわせて、足元からおしゃれすることもできます。
グッドイヤーウェルト製法の高品質のリーガルで、周りから一目置かれることもできます。安さだけじゃない大人の品格を印象付けたい人は、お金ではない価値を足元から演出できますよ。
お気に入りのリーガルは、消耗パーツを交換することで驚くほど長持ちします。履くたびのメンテナンスと時々の修理で、リーガルを長持ちさせましょう。
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