革靴に雨が染み込むのはなぜ?原因や簡単な対処法を紹介!

革靴に雨が染み込む 対処方法

革靴に穴が空いているわけではないのに、雨や水が染み込んでくることありませんか?

革靴に雨が染み込んでくると、足がぬれて気持ち悪いですよね。実は、革靴に雨が染み込むにはいくつかの原因があります。

今回は、革靴に雨や水が染み込む理由や対処法を紹介します。しっかりと対策をとり、雨から革靴を守りましょう!

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革靴に雨が染み込む原因

革靴に水が染み込む

結論からいうと、革靴に雨が染み込むのは「素材上、仕方がないこと」です。

というのも、革靴はもともと動物の皮膚であり、繊維が張り巡らされた隙間のある素材だからです。

人間の皮膚が雨に濡れたとき弾かないのと同じで、革に水を弾く機能は備わっていません。

とはいえ、「仕方がない」で終わってしまうと元も子もないので、さらに詳しい原因を2つ紹介します。

素材自体に防水効果がないから

そもそも革靴は、素材自体に防水効果はありません。そのため、防水加工されていない革靴の場合、革の種類によっては水を吸収してしまいます。

雨の日に革靴はだめ?気にしないで履ける条件や対策方法をご紹介」にも書いていますが、革には水を弾きやすいものと、そうでないものがあり、使われている革の種類によって、どの程度水を吸収するかは異なります。

そのため、水が染み込みにくい革を使っている革靴か、防水スプレーで表面を保護していない限り、雨が染み込んでしまうのは仕方がないことなのです。

また、レザーソール(革の靴底)の場合、そのまま履いていると足の裏からも雨が染み込んでくることがあり、革靴本体の劣化を早めることにもなるので注意が必要です。

できればゴアテックスなどの雨に強い素材を使用した、「雨の日用の革靴」を用意するのがベストです。

▼本革のレインシューズはこちら
関連記事雨用のメンズ革靴ブランド12選|防水ビジネスシューズのおすすめを紹介

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関連記事革靴に見えるレインシューズ5選|雨の日もスーツに合う靴を履こう

縫い目からも水は染み込む

どんな革靴でも、パーツ同士を縫い合わせるための「縫い目」には穴があいています。

完全防水でもない限り、雨は縫い目からも侵入してきます。そのため、革靴が破れたりしていなくても、靴の中がぬれることは十分あり得ます。

また、靴底に縫い目が見えている場合、地面からの水が縫い目を通って靴の中に入ってくる可能性があります。(靴底の縫い目は、アッパーの縫い目よりも大きいので染み込みやすいです)

革靴の雨ジミの消し方

革靴の雨ジミの消し方

雨にぬれた革靴を乾かすと、雨ジミになってしまうことがあります。

足元は目線から遠いため、範囲の小さな雨ジミであれば気にせず履けるかもしれませんが、広い範囲にシミがつくとさすがに消したいですよね。

雨ジミは、「水にぬれている部分と、ぬれていない部分の境界線」にできます。水には、革に含まれた汚れなどの不純物を追いやる力があり、濡れていない部分まで押していき、境界線部分に溜めてしまいます。

そのため、雨ジミの境界線となる部分をぼかし、全体を均一にぬらしてしまうことで、革から不純物を取り除いていきます。

やり方は簡単で、濡れた布で雨ジミになっている境界線あたりに水を含ませ、にじませます。

次に、乾いた布を革靴にポンポンと押し当てて、できるだけ水分を拭き取ったら、風通しの良い日陰で乾かしましょう。もし1回で消えない場合は、数回繰り返すと目立たなくなります。

革靴に雨が染み込むときの対処法

次に、革靴に雨が染み込むときの対処法を紹介します。どれも簡単で、基本的な革靴のケアと変わらないので、ぜひ試してみてくださいね。

防水スプレーをする


防水スプレーには、「フッ素樹脂」が含まれており、それが革の表面に張り付いて、雨や水を弾いてくれます。

使い方は簡単で、片方の手に革靴を持ち、反対の手で防水スプレーを持ちます。できれば革靴は少し下方向に持ちましょう。こうすることで、防水スプレーがかかりやすく、人間への吸い込みも軽減されます。

20〜25cmほど離した位置から、円を描くように動かしながらスプレーします。革靴の表面がしっとり濡れたら、しばらく乾かします。

革の表面が乾いてきたら、再度同じように防水スプレーを吹きかけます。2回目が終わったら、日陰で乾かして完了です。

防水スプレーは1度やればOKという訳ではなく、週に1回〜月1回の頻度で使用すると、防水効果が高まります。

クリームやワックスを塗る


革靴の手入れに使う、クリームやワックスも雨を染み込みにくくしてくれます。理由は、クリームやワックスに含まれる「油分」や「ロウ」などが水を弾いてくれるからです。

過度な手入れは必要ありませんが、定期的にクリームやワックスを使ってケアすることは、自然と防水効果を高めることにつながります。

逆に、長期間手入れせず、乾燥している革靴は水を吸収しやすいので注意が必要です。

レインシューズカバーをつける

防水スプレーやクリーム・ワックスを使っても、100%雨が染み込まないようにすることはできません。

「革靴を完全に雨から守りたい」という場合は、レインシューズカバーを使うのもありです。レインシューズカバーは、靴の上から履くもので、シリコンやビニールなどでできています。

携帯しやすいコンパクトな商品もあるので、カバンに1つ入れておくと、ゲリラ豪雨などの突発的な雨にも対応できますよ。

関連記事革靴を雨から守ろう!レインシューズカバーのおすすめ5選

革靴に雨が染み込むのはなぜ?原因や簡単な対処法を紹介!まとめ

革靴に雨が染み込むのは仕方がないことではありますが、防水スプレーやクリームなどを使うことである程度は対処できます。

雨の日でも革靴を履かなければならない時や、夕立にあってしまった時など、雨に濡れても染み込まないように対策を取っておきましょう。

また、防水効果の高い革靴を用意しておくことで、雨の日の不快な思いを軽減することができます。

いつも革靴に雨が染み込んでしまい、足までびちゃびちゃに濡れて悩んでいる方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

関連記事雨用のメンズ革靴ブランド12選|防水ビジネスシューズのおすすめを紹介

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この記事を書いた人
leathernokoto

日本で唯一の「女性だけ」の靴修理店で3年働いていました。

休みの日も工房で製造方法を教えてもらい、革靴にどっぷりと浸かった青春(?)時代。

退職後は靴製造で1年働き、その後は革財布やバッグを作るオリジナルブランドを立ち上げました。

このブログでは、革靴に関する悩みやちょっとした小話などを発信しています。

自分もまだ知らないことがたくさんある、レザーの奥深さを皆さんと楽しんでいけたらと思っています。

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